22日の深夜からコンピュータ囲碁とプロが対戦している。 コンピュータ側は数百台から成るスーパーコンピュータを使っているらしい。 ソフトは、MoGo(「モンテカルロ碁」の略)で、モンテカルロ法(終局までランダムに打たせるシミュレーションを延々と繰り返させて勝率の高かったところを次の一手とする)とUCTを用いている。*1 このため、並列化効率がそれなりに良いようで台数効果が出やすい。 4局対戦するようだが、3月23日4:00現在、2局目にして1勝1敗。 9路盤ではあるが、コンピュータ囲碁がプロに初めて勝てた歴史的瞬間である。 これは、間違いなくコンピュータ史に残る。 モンテカルロ法 + UCTでのコンピュータ囲碁はまだ数年の歴史しかなく、まだまだアルゴリズム的な改良による棋力向上も期待されている。 従来は囲碁のほうが将棋より手が広く、評価関数の作成も困難で、囲碁のほうがコンピュータにやらせるの
ニューヨークにある私立大学Rensselaer Polytechnic Institute校(以下RPI)が3月10日(太平洋標準時間)、4歳児程度の推理能力を持つセカンドライフBOT(ボット:自動操縦機能で操られるアバター)「エディ」を発表した。 RPIは1824年に創立されたアメリカで最も古い技術系の4年制大学で、セカンドライフに関する研究も行ってきた。 同大学の研究グループは、先日行われた人口知能に関するカンファレンスにてこの「エディ」を発表。エディは人間の操るアバターのチャットに受け答えすることができ、4歳児に行う知能テストレベルの質問を推理して正しい答えを導き出すことができるという。 下の動画では研究者2人のアバター「Micah」と「Hugin」がエディの記憶力について実験している様子が映し出されている。エディはまずはじめに「Micah」が「A」の箱にクマのぬいぐるみを入れる
経路検索サービスというと、単に最短ルートを示してくれるだけでなく、「渋滞の少ないルート」や「一番安いルート」、最近では「CO2排出量が最も少ないルート」などを提案してくれるようになっています。さらにイギリスの walkit というサービスでは、「空気のきれいなルート」までも提案してくれるとのこと: ■ Advanced route planning for pedestrians (Springwise) 歩行者のための経路検索をしてくれるサービス"walkit.com"について。出発地点と目的地点(+経由地点)を入力すると、その区間のルートを表示してくれるという普通のナビゲーションサービスなのですが、「最短」「渋滞が少ない」だけでなく「空気が汚れている地域を避ける」というオプションまで用意されています。 早速実験してみました。Hyde Park から Waterloo までの経路を検索し
IGDA日本は、ゲームAI連続セミナーの第5回を10月27日に開催しました。今回のメインテーマは遺伝的アルゴリズム(GA)とニューラルネットワーク(NN)で、ともに「生物界の法則」をAIの進化・学習に取り込もうという技術です。講師はフロム・ソフトウェアの三宅陽一郎氏です。三宅氏はXbox360用『クロムハウンズ』のAIの開発者で、CEDECでもAIについての講演を行っています。 今回は、遺伝子アルゴリズムやニューラルネットワークによってNPCをよりよくコントロールする(進化させる)ことがテーマとなりました。遺伝的アルゴリズムでは、「遺伝子」を掛け合わせることで多様なふるまいをするNPCを登場させることができます。また、ニューラルネットワークは個別NPCの行動の精度をあげることができます。 ■遺伝的アルゴリズムは分かりやすく使いやすい 遺伝的アルゴリズムは「集団を一定の方向に進化させる方法」
完全自動制御の車が街路を走るレース『Urban Challenge』(1) 2007年6月21日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Dylan Tweney 2007年06月21日 スタンフォード大学レーシング・チームの自律走行車『Junior』は6月14日(米国時間)、米国防総省の国防高等研究計画庁(DARPA)が開催する自律走行車レースの1次テストを無事に終えた。これで、1次テストを受けたチームの約50台の車とともに、市街の交通の複雑さに対応できるロボットとして認定されたわけだ。もっとも、小さな町の交通量に対応するのが精いっぱいかもしれないが。 Juniorが慎重に交差点へ近づき、ウインカーを点灯してから10秒間停止し、また慎重に発進してぎこちなく角を曲がったとき、ある見物人は「うちのばあさんみたいな運転だ」と叫んだ。 この運転は、人間なら不器用そのものだが
渕一博氏が死去した。彼は、1980年代の国策プロジェクト「第5世代コンピュータ」を進める新世代コンピュータ技術開発機構(ICOT)の研究所長だった。私もICOTは何回か取材したが、発足(1982)のころは全世界の注目を浴び、始まる前から日米で本が出て、欧米でも似たような人工知能(AI)を開発する国策プロジェクトが発足した。ところが、中間発表(1984)のころは「期待はずれ」という印象が強く、最終発表(1992)のころはニュースにもならなかった。 1970年代に、通産省(当時)主導で行われた「超LSI技術研究組合」が成功を収め、日本の半導体産業は世界のトップに躍り出た。その次のテーマになったのが、コンピュータだった。当時はIBMのメインフレームの全盛期で、その次世代のコンピュータは、AIやスーパーコンピュータだと考えられていた。通産省の委員会では、国産のAI開発をめざす方針が決まり、第5世
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