マイナス成長が続く日本。もはや、単身で老後までの資金を稼ぎ続けるのは苦しい状況に。その中で注目されつつあるのが、協力して副業で稼ぐ夫婦たちの存在だ。最新の「夫婦で稼ぐ」事情を徹底取材! 一家団結で令和を生き抜く新たな稼ぎ方に迫る。 「これからは会社員の大幅な賃金上昇が見込めない時代。共働きだけでなく、夫婦で協力して副業をするといった、新しい第3・第4の稼ぎ口を自分たちで考えていく必要があります」 そう警鐘を鳴らすのは、経済評論家の加谷珪一氏だ。 「現在、国が進めている『70歳定年制』が現実になれば、企業の負担する総人件費は高騰し、一人当たりの賃金は抑えざるを得ません。賃下げの主なターゲットは40代以降の中高年。この世代の収入が危うい状況は、今後もしばらく続きます」 収入減少という事態に加え、物価上昇が追い打ちをかける。 「この20年、日本経済はほぼ横ばいで推移する中、海外は成長を続け、物価