例によってモヤモヤした気持ちでエントリを書いていたら弾さんから本質を突いたTBがきた.専門分化による二極化という分析には賛成だけど,それほど専門性の高くない若年層に於けるニートやフリーター増加ついては,まだやることがあるんじゃないかな. 確かに専門性の細分化によって再チャレンジのハードルが高くなったことはホワイトカラー上層の過労や需給ミスマッチの大きな原因であろうし,持とうとするもの・持とうとしないものによる格差と割り切れば,格差社会も悪いとはいい切れないのかも知れない. けれども実際のところ,持とうとするか否か自体が経路依存的であり,これを先験的に扱うことに危険を感じる.つまり,多くのヒトは最初から持とうとしない者ではなかったのかも知れない.推察するに日本がこれまで豊かであったのは,身の丈に合わせた「持とうとする」欲望を再帰的に喚起する仕掛けが働いていたからではないか.例えば「いつかはク