日本三名園の一つ偕楽園(水戸市)のシンボルだったヤマザクラ「左近の桜」が9月に襲来した台風15号の強風で倒れ、腐朽菌に侵され再生不可能な状態に陥ったことが分かった。今は生きているが、いずれ枯死する見通し。京都御所にある著名な「左近の桜」の系統の苗木を宮内庁からもらったため、同じ名を付けた。県は新しい植樹を含め対応を検討中。県が9日、明らかにした。 台風15号の影響で水戸市に暴風警報が出ていた9月9日朝、倒れているのが見つかった。樹木医らの診断の結果、根元まで菌に侵され、回復できないとの判定だった。根だけ残して撤去し、そこに「跡地」と記した看板を立てた。