ディストピア(デストピア)の語源は、「悪い、困難な」を意味する「古代ギリシア語: δυσ-」[4]と、「場所、風景」を意味する「古代ギリシア語: τόπος」[5]を組み合わせたものである。 また、同様に「悪い、不道徳な」を意味する「古代ギリシア語: κακόs」[6]を組み合わせたカコトピア(英: cacotopia)や、反ユートピア(英: anti-utopia)、あるいは日本語では暗黒郷[7]、地獄郷などとも言われる。 『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』によるとディストピア作品は、現代の問題点が未解決のまま放置されると近未来はどうなるかという関心から多く生まれた[3]。その代表例には『すばらしい新世界』(1932年作)や『1984年』(1948年作)があり、共通点は、人間解放を約束したはずの科学や法律が逆に巨大な管理社会を生み出すという悲観的未来像である[3]。主題は「自由の抑