僕は物語を読み解くのが得意だ。たとえば映画『君たちはどう生きるか』の記事を書いたが、アオサギが零戦のメタファーであることをネット上に発表したのは僕が初めてだと思う。少なくともこのことについては僕が一番乗りというわけだ。 しかし誰も僕のブログを読まない。それはなぜだろうか? おそらく人々は物語を読み解くことに関心がないのだろう。というよりも、嫌っている。そんなことをしてほしくないと思っている。だから僕のブログを避けるのだ。 人々が本当にしてほしいのは、自分の気持ちに寄り添ってもらうことだ。作品を鑑賞した時に自分が感じたことと、同一のことを書いている人がいやしないかと探している。共感したいと願っている。それで仮に僕のブログにたどり着いたとしても、書かれてあるのは物語の仕組みや構造だけだ。僕の「気持ち」はほとんど書かれていない。そこで人々は失望し、僕のもとから去っていく。いや、失望どころの話では
