エジプトの裁判所は、パレスチナのガザ地区とエジプトを結ぶ密輸用の地下トンネルをすべて破壊するよう政府に命じる判決を出し、ガザ地区への支援を表明しているモルシ大統領は難しい判断を迫られることになりそうです。 イスラエルによる経済封鎖が続いているパレスチナ暫定自治区のガザ地区では、エジプトと地下で結ばれている数百の密輸用のトンネルを通じて生活物資が運び込まれています。 このトンネルを巡ってエジプトの裁判所は、27日までに「違法なもので、エジプトの治安を脅かすものになりうる」として、政府に対しすべてのトンネルを破壊するよう命じる判決を言い渡しました。モルシ大統領の出身母体であるイスラム組織ムスリム同胞団は、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスといわば兄弟関係にあって、モルシ大統領自身、ガザ地区への支援を表明しています。 今回の判決にガザ地区では反発が強まっていて、市民の1人は「イスラ