理化学研究所(理研)計算科学研究センター 離散事象シミュレーション研究チームの村瀬 洋介 研究員らの国際共同研究チームは、社会における評判に基づいた協力行動について、これまで提案されたさまざまな理論研究を統合する理論を発表しました。 本研究成果は、ヒトの社会的感情の起源の理解や社会において大規模な協力を実現する仕組みのデザイン(設計)に貢献すると期待されます。 今回、国際共同研究チームは、ヒト社会において協力行動を維持する仕組みである「間接互恵性[1]」について、これまで行われてきた理論研究を一般化する理論を発表しました。間接互恵性について多様な数理モデルが提案されてきましたが、それらは個別に研究され、異なる結論に至ることもありました。本研究では、人々が互いに持つ意見の相関に着目し、一連の既存研究を系統的に理解する数理モデルを提案しました。人々が社会において協力を維持するためには「十分に意
