公益財団法人「日本国際問題研究所」(東京)は1日、旧海軍省の水路部が明治38(1905)年4月に刊行した海図が、竹島の島根県編入後、「竹島」と初めて表記したとみられる公的地図と確認されたと発表した。 日本は同年1月に竹島の島根県編入を閣議決定し、県が同年2月に告示した。韓国側の研究者による「編入は秘密裏に行われ、日本国民にも広く認知されていない」とする主張に反論する資料になるという。 海図は「海図1013号『日本近海水先図 明治38年5月』」。調査した島根大の船杉力修教授(歴史地理学)によると、海軍などに発送され、日本郵船により民間にも販売された。 38年以前の海図では、現在の竹島を西洋名の「リアンコールト岩」と表記していたとされる。船杉教授は「今の竹島を『竹島』と表記した現存する公的地図の中でも最も古いものだ」と話す。 今回の海図の複製版は竹島資料室(松江市)と久見竹島歴史館(同県隠岐の