デフレはユニクロの責任なのか(1/4) 日本経済が厳しい状況に直面している。詳しい数字をあげるまでもなく、多くの人がそれぞれの生活や仕事の場で、景気の悪さを実感していることと思う。 物価下落が顕著になり、このデフレ状況はそう簡単に解消しそうにもない。また、政府の税収が大きく落ち込み、来年度の予算編成では大幅な国債発行になりそうだ。景気の状況を考えたらある程度の国債増発は仕方ないという面もあるが、マニフェストに縛られた歳出項目の中身を見て、これで国債の大量発行を正当化できるのだろうかと疑問を持っている人は多いはずだ。 どうしたらこの厳しい状況から脱却できるのだろうか。鳩山政権のマクロ経済政策に突きつけられた課題である。 残念ながらこれまでのところ、国民や市場を納得させるような経済対策は打ち出されていない。迷走する日本のマクロ経済政策を象徴するかのように、日本の株価は諸外国と比べて見劣る