テンプレートの部分特殊化 (Partial template specialization)は、C++の用語で、テンプレートにおいて、特定のテンプレート実引数が与えられたときに、元と異なる定義を使用させるようにする仕組みである。 テンプレートはメタクラスである。つまりコンパイラに対してどのようなクラスを作るかを指示したある種の抽象データ型であると言える。たとえばテンプレートであるvector(動的配列)をプログラマが使うときには、vector<int>、vector<string>などのようにデータ型を指定して実体化する。実体化されたvectorは、コンパイラの生成したオブジェクトコードの中ではそれぞれ別のコードが生成され、それぞれ別のクラスとして扱われる。 もしテンプレートクラスは特定のデータ型を指定して使われることが多いと知っており、そのデータ型の場合にだけ人の手で最適化をかけられる(