AIによる翻訳が進化することで、もう英語を勉強しなくて済む……。そのような未来を期待している人もいらっしゃるでしょう。AIはものすごいスピードで進化していますし、翻訳精度は次第に高まってきているのは事実です。では、その結果として、自分で英語を学び、使えるようになる必要性がなくなるのでしょうか? そこを考えるためには、AIによる翻訳の限界について知っておくことが大切です。そこで今回は、『頑張らない英語』シリーズ(あさ出版)や『TOEIC最強の根本対策』シリーズ(実務教育出版)など数々の英語学習に関する著書を出されている西澤ロイさん。英語の“お医者さん”として、英語学習の改善指導なども行っているイングリッシュ・ドクターの西澤さんに解説していただきました。 キーワードは情報伝達の「質」 AIに話を持っていく前に、人間が行なう翻訳について考えてみましょう。翻訳(や通訳)を行なうことによって、例えば