視円錐は様々なパース理論の根底にある概念です。消失点の位置決め、画角の設定、パーステンプレート作成など、視円錐の応用は多岐に渡ります。パース作画において、本来なら視円錐は空間の基準として1つだけ使われますが、お絵描きホーホー論では「空間の視円錐」と「視界の視円錐」という2つの視円錐を使い分ける方法を提唱します。 2つの視円錐とは 空間の視円錐とは、パース作画のための基準です。基本的には観察者に対して45度傾いた状態の立方体の消失点を両端に据えた視円錐です。空間の視円錐の中心点のことは「視心」と呼びます。 視界の視円錐とは、空間の視円錐から絵にする領域を切り取るための基準です。切り取る大きさは観測者の意識の仕方によって変化します。つまり、観察者が何をどのくらい意識して見ているかによって認識できる範囲が変化し、画面を切り取る大きさが変わると言うことです。逆に言うと観客に何をどれくらい意識して見
