かつて評判になった猛烈なハードワークから、知恵の限りを使うブレインワークへ。見事に変身し、ダントツの高収益を上げるキーエンス。その強さの秘密について、元キーエンスマン(現ベンチャー企業の社長さん)の話を少しご紹介しましょう。 ケタ違いの高収益企業 つい先日の日本経済新聞に2007年4-6月期のキーエンスの連結業績が 発表されていました(日本経済新聞2007年7月27日付)。お決まりの 棒グラフが添えられています。たまたまキーエンスの右隣にはキャノンのグ ラフが並んでいる。これを比べてみて妙なことに気がつきました。 キャノンの連結業績は売上高が濃いグレーで、純利益が薄いグレーの棒グラ フとなっています。グラフ中に売上高は左軸(0から5兆円まで切ってあ る)であり、純利益は右軸(0から5000億円まで切ってある)と凡例表 示がある。企業の連結業績を棒グラフで表示する場合は、これが普通でしょ う