2009年09月03日04:00 カテゴリ書評/画評/品評Math イタキモノキワミ - 書評 - 無限を読みとく数学入門 というわけでAmazonより購入。 無限を読みとく数学入門 小島寛之 無限を読みとく数学入門〜世界と「私」をつなぐ数の物語 - hiroyukikojimaの日記とにかく、この本は、自分でいうのも何だが、痛々しい本だと思う。しがない塾講師として失意の中で生きていた頃のぼくの怨念がこもっている。諦めと後悔と嫉妬と羨望と、そしてそこはかとない夢と希望が詰まった青春の書なのである。何度読み直しても、当時の自分がいとおしくなり泣けてきてしまう。 痛々しいというより、はっきり言って痛い。 数学という情のジョの字もないと捉えられがちなものが、実は情の塊であることを語るにあたって著者の右に出る者はいないが、そんな著者の情念が最もこもったのが本書である。痛くないわけがない。 とはいえ