ジョン・バンパス・カルフーン(John Bumpass Calhoun, 1917年5月11日-1995年9月7日)は人口密度とそれが行動に与える影響で知られるアメリカの動物行動学者、行動学者である。 カルフーンはげっ歯類の過剰な個体数が及ぼす悲惨な効果が、人類の未来にとって悲観的なモデルであると主張し、特に有名な実験は「ユニバース25」である。カルフーンは研究の中で、過密状態での異常行動を「ビヘイビア・シンク」、社会的な相互交流を諦めた受動的な個体を「ビューティフル・ワン」と名付けた。こうした実験を人類に当てはめたカルフーンは、人類滅亡が確実だとは考えておらず、建築的環境の改良による「人間福祉」(human welfare)の改良を目指した[1]。 こうした研究は世界的に認知されるようになった。彼は世界中の会議で講演し、NASAや地域の刑務所の過密状態のコロンビア特別地区委員会などのさま