シリーズ「コロナに負けるな!中小企業」。今回は、創業100年を超える2つの老舗企業を紹介します。新型コロナウイルスの影響で伝統的な産業を取り巻く環境が大きく変わるなか、新しい時代のビジネスはどうあるべきか。悩みながらも前を向いて進もうとする経営者に話を聞きました。(松江放送局記者 三井 蕉子・神戸放送局記者 大畠 舜) 世界遺産の石見銀山遺跡がある島根県大田市。そこに120年以上続く老舗の酒造会社があります。従業員は8人。4代目の浅野浩司代表(58)は地元で栽培された酒米や山麓から湧き出る水にこだわり、昔ながらの方法で酒づくりにあたっています。主力の商品はフルーティーですっきりした口当たりの日本酒ですが、スパークリングの日本酒やバラを使ったリキュールなど新商品の開発にも力を入れています。4年前からは中国にも輸出しています。 しかし、新型コロナウイルスの影響で日本酒の販売環境が一変。取引先の
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