イベント会場で、子どもたちとの写真撮影に大忙しの「にしこくん」=埼玉県久喜市イベント会場でグッズを販売する西尾さん(右)と徳弘さん=埼玉県久喜市 国分寺ではなく、西国分寺。公式ではなく、非公式。静かな町の地味なキャラクターが、並み居る自治体の公式キャラもしのぐ人気者になっている。生みの親は、地元を愛してやまない2人の若い女性だった。 20日、埼玉県久喜市のイベント会場に「にしこくん」はいた。地元の史跡から発掘された「あぶみ瓦」をモチーフにしたグレーと黒の顔の下に、にょきっと生えた脚。熊本県の「くまモン」や奈良県の「せんとくん」らのフワフワした着ぐるみと並ぶと、完全に浮いているが、写真を撮りたがる人の列は絶えない。さいたま市の主婦(32)は「こびない感じがいい。ネットで偶然見つけて好きになった」という。 西国分寺は地名にはない町だ。東京都国分寺市西部にあるJR駅の周辺を指すが、「西国分