死と神秘と夢のボーダーランド 死ぬとき、脳はなにを感じるか 著者:ケヴィン・ネルソン 出版社:インターシフト ジャンル:哲学・思想・宗教・心理 死と神秘と夢のボーダーランド―死ぬとき、脳はなにを感じるか [著]ケヴィン・ネルソン 「死ぬとき、脳はなにを感じるか」という副題に惹(ひ)かれた。臨死体験を多く扱っているが、怪しい本ではない。著者は脳神経科学者で、本書はかなりしっかりした研究書である。 結論から言うと、臨死体験は全て脳によって引き起こされる。たとえば体外離脱は、脳の右側頭葉の刺激で簡単に起こることが実験で明らかになっている。普段は統合されている体の感覚が断片化されると、意識は視覚の記憶に頼って周囲に見えるものに自らを投影するのだという。 神の観念は、右脳の体験を左脳で解釈することで現れたと仮説している。意識がなくとも脳は活動しているらしい。脳の活動の大半は意識の届かないところに隠さ
