会社員に片足ずつ機械に入れてもらう。靴の両脇からブラシが出て汚れを落とし始めた=丸ノ内線の霞ケ関駅改札内 東京メトロの駅に計8台ある靴磨きの機械が姿を消しかねない状況になっている。利用者の減少で機械の開発会社がピークの4年前から半減させたが、それでも採算が合わず、来年早々にすべて撤去する方針という。手作業の靴磨きに替わって登場した機械が、再び時代の波にのみ込まれていく。 この機械は、東京メトロの関連会社「メトロセルビス」(東京都台東区)のオリジナル製品「自動靴磨き」。同社によると、地下鉄駅付近では1998年、日比谷線上野駅に設置したのが最初だ。都会の名物だった靴磨き業者が高齢化などで減った時期だった。 機械の特徴は両足を計2分で磨き終える時間にある。通勤時にいち早く磨けるよう時間短縮にこだわった。1回100円で、ブラシで汚れを取って光沢を出す。 一番利用者が多いのは、上野駅の改札を