国際宇宙ステーション(ISS)に約5カ月間滞在する野口聡一さんは、日本人で初めてソユーズ宇宙船に操縦飛行士として搭乗。19年前の秋山豊寛さんは、科学者や宇宙旅行者らが座る船長の右側の席だったが、野口さんは船長を補佐する左側に座って飛び立った。 ソユーズは3つの部分で構成されており、野口さんは中央の「帰還モジュール」と呼ばれるカプセルに入って出発。地球周回軌道に入ると、先端の「軌道モジュール」に移動し、ここで食事や睡眠をとりながらドッキングに備える。来年5月の帰還時は再びカプセルに乗り込み、パラシュートを使ってカザフスタンの草原地帯に着陸する。 ISSの長期滞在飛行士は、若田光一さんの滞在開始時には3人だったが、今年5月以降は倍増。野口さんは米露各2人との計5人でスタートし、来年4月からは計6人の本格的な態勢で共同生活を送る。 野口さんが日本実験棟「きぼう」で行うのは、生命科学やナノテクノロ