6年前、静岡市の私立高校で体操部の男子生徒がつり輪の練習中に大けがをした事故をめぐり、東京高等裁判所は、顧問の教諭が補助員を置く義務を怠ったとして、高校の運営法人に2億2000万円余りの賠償を命じました。 6年前、静岡市にある静岡学園高校の体操部に所属していた当時高校2年生の男子生徒が、つり輪の着地で失敗して首の神経を傷つける大けがを負い、生徒と両親は高校を運営する学校法人に賠償を求めました。 1審の静岡地方裁判所は「安全面の指導が不十分だったとは言えない」として訴えを退け、生徒側が控訴していました。 東京高等裁判所の増田稔裁判長は26日の判決で「つり輪競技に危険があることを考えれば、顧問の教諭は重大な事故が起きることを予測できた。つり輪の下に補助員を置けば相当な可能性で事故を防げたのに、顧問はその義務を怠った」などと指摘しました。 そのうえで1審とは逆に、慰謝料や後遺症で失った利益など、