シンガポールの2010年第二四半期の成長率が 前期比年率で26%に達したらしい。 通年の見通しも前年比13~15%と世界最速だという。 BRICSやVISTAといった新興国のプレゼンスが高くなっているのは ここ10年の特徴であるが、シンガポールが際立っている点は その経済水準が既に主要先進国のそれを超えていることである。 IMFによる2009年の購買力平価ベースの一人当たりGDPは、 50,523ドルとカタール、ルクセンブルク、ノルウェーに続いて 世界4位であり、日本の32,608ドルを5割以上も上回る。 更に、中間層に対する所得税率は10%以下と先進国を大きく下回っている。 シンガポールのような都市国家の隆盛は、 アメリカの金融危機問題、ヨーロッパの通貨危機問題 によって強調されている面もあるが、 私はこうしたパワーバランスの変化は恒久的なもので 数十年の長期に亘って続くのではないかと思