●Paul Krugman, “Learned Helplessness In Macro”(Paul Krugman Blog, June 29, 2010) マーク・ソーマ(Mark Thoma)とブラッド・デロング(Brad DeLong)がそれぞれ自分のブログでジェームス・モーリー(James Morley)の現代マクロ経済学批判(pdf)を取り上げてるね 。実のところ、僕自身もちょっと前に大体似たようなことを書いたことがあるんだ(訳者注;okemosさんによる訳はこちら)。その時書いたように、「現代」マクロ経済学は、以下のような基本的なストーリー展開に沿って変容を遂げてきたと言えるだろう。 1.ルーカスが先導した研究プロジェクトは、現実の経済はケインジアン的な振る舞いを見せる―つまりは、財政政策や金融政策は、明確な形で、生産や雇用に影響を及ぼす(=実質的な効果を持つ)ようである―