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アルコール50度でもストレートで一気飲み!中国で大人気のお酒「白酒」とは?

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アルコール50度でもストレートで一気飲み!中国で大人気のお酒「白酒」とは?

日本でよく飲まれるアルコール飲料といえば、ビールやハイボール、焼酎などが主流かもしれません。一方、お隣の中国では、中国独自の蒸留酒・白酒(バイジュウ)が最も消費されています。実は、白酒は世界的に見ても、ビールと並ぶほど広く飲まれているお酒でもあります。この記事では、意外と知られていない中国の白酒についてお伝えします。

無色透明な蒸留酒なのに「白酒」と言われる理由

中国のお酒
中国のお酒 ©️PIXTA

中国での宴席に招かれると、度々登場する白酒(バイジュウ)。ビジネスで中国に関わっている人は、味わったことがあるのではないでしょうか。白酒は中華料理と一緒に楽しむのが一般的で、宴席では欠かせない存在です。

中国のお酒といえば紹興酒(黄酒)も有名ですが、中国国内での生産量は紹興酒が3に対して白酒が7と圧倒的なシェアになっています。

「白」と「酒」という漢字からは、マッコリのような白いお酒をイメージしてしまいますが、実は無色透明です。この「白」という字には、中国語で「色がない」「透明」「無色で明るい」といった意味が込められています。

種類としては焼酎と同じ蒸留酒になります。ただし、一般的な焼酎のアルコール度数が20〜25度前後であるのに対し、白酒は20度台から60度以上まで幅があるものの、主流は50度以上であるのが特徴です。

白酒は高梁(コーリャン)と呼ばれる穀物を中心に、小麦、豆類、とうもろこし、じゃがいも、さつまいもなどを原料としています。中国では地域ごとに生産条件や気候が異なるため、それぞれの地域特有の風味や個性を持った、多種多様な白酒が作られています。

アルコール度数50度でもストレートで飲むのが主流

白酒が中国の宴会において重要な食文化の一部であるとお伝えしましたが、実際にどのように飲まれているのでしょうか。実は、アルコール度数が50度を超えるにもかかわらず、焼酎のようにお湯わりや水割りといった習慣はありません。なんと、ストレートで飲むのが一般的なのです。

しかも、基本的には1杯を一気に飲み干す「乾杯」が主流です。ただし、日本の瓶ビール用のグラスよりもひと回り小さなグラスに注ぐため、一度に大量のお酒を飲むわけではありません。

しかし、いくらお酒が強い人でも、白酒を何杯も飲んでいれば堪えるはずです。筆者が中国に滞在していた頃、駐在している日本企業の方から白酒にまつわる失敗談のようなエピソードを何度か聞いたことがありました。

筆者自身も白酒を飲んだことがあるのですが、やはりアルコール度数が非常に高いため、お酒が苦手な方にとっては飲みにくいかもしれません。

次回は、中国ならではの飲酒のマナーや習慣についてご紹介します。

[参考]
乾杯白酒[ばいじゅう]

奄美大島出身。大阪府在住のライター。 タイと中国の日本人学校に教員として通算8年間勤務。 帰国後、フリーのライターへ。 補習校講師として、オンラインで国語を教えています。

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