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てっぺん@久御山町林北畑:鶏白湯✕カツオつけ麺

この日たまたま近くで昼時だったもんで訪れる。店内、ほどほどの客入り。一人で訪れたので、カウンター席に座る。
メニュー表自体はあいかわらずシンプルそのもので、
裏面はごはんものとドリンク。これだけ。
けれど、カウンター席から見える風景の実際は…
こんな感じで、メニュー表には書かれていない「メニュー」がアレコレたくさん掲げてある。
さらに、カウンター席右側にある柱のところには、また違うメニューのPOPが。店主御自身は各メニューの中身を御自身で掌握されているのであろうが、たまぁ〜に訪れたワタシのような者にとっては、どこにどんなメニューがあるのかを、店内のあちこちを眺めては探さなくてはならない。
このメニュー表示の雑然さは、移転前の宇治市小倉にあった頃から、ホント変わらない。まあ、コレがお店としてのスタンスなのであろう。考えてみれば、奈良・尼ケ辻の「まりお流ラーメン」の多彩さに比べれば、カワイイものかも知れない。
…そんなわけで、店内のあちこちに散らばる「豚骨」「鶏白湯」「煮干し」「海老」「カツオ」「ラーメン「つけ麺」「油そば」等のワードに迷いつつ注文したのは「鶏白湯✕カツオ」のつけ麺。すると、麺量は同じ価格で150g・200g・250gから選べるというので250gを選択。
出来上がってくるまでにはちょっと時間がかかった。カウンター席から大将の作業を観察していると、つけ汁の中にモヤシを仕込んだり、麺の器に白髪ネギ盛ったり、さらに別皿に刻みタマネギと大葉を添えたりと、なかなか複雑なオペレーション。
麺の器。だが、白髪ネギ・チャーシュー・メンマに覆われて肝心の麺がほぼ見えない。
立体的に盛られた白髪ネギを横にやって、ようやく麺とご対面。
つけ汁の器は、まず沸騰した湯の中で充分に加熱され、熱々にした状態のところで調理される。つけ汁の表層は、かなり分厚い油で覆われる。麺をひたして味わってみると、この油の下には確かに鶏白湯とカツオの旨味を感じ取ることが出来るが、そこに辿り着く前に、否が応でも油まみれの麺を啜ることになり、思わずティッシュの箱に手が伸びる。
また、油の層の下にはモヤシが仕込まれているのもつけ麺のつけ汁としては珍しいが、ココにモヤシがあることの必然性を感じるものではない。
つけ汁の薬味として、刻み玉ネギと大葉を別皿に盛って出してくれる。初めからつけ汁に入れていないのは、食べての好みに対応するためであろう。ならばいっそ、モヤシも別皿でいいのではないかという考えも一瞬アタマに過るが、作り手の考えとしては、つけ汁の中にモヤシは必須ということなのだろうか。また、つけ汁に入れる薬味等を別皿にすればするほど、後から加えたときにつけ汁の温度を下げてしまう要因になってしまう。
その別皿の玉ネギと大葉は、食べている途中からつけ汁に追加投入してみた。つけ汁自体は思ったほどに冷めてしまわず、器のプレヒートが功を奏している感じだった。
麺を平らげたあと、スープ割りをリクエストしたが、つけ麺用の割スープは用意していないとのことだった。このお店で仕込んでいるカツオ出汁を加えてみたら、ひと味かわって楽しい気もするのだけれど。
総じて、味わい的には中々のもの。白髪ネギ・大葉・玉ネギ、そしてつけ汁中のモヤシと、手間数の多いオペレーションはもっとシンプルに、さらに表層の分厚い油も少し控えて….要するに引き算したら、「鶏白湯✗カツオ」本来の持ち味がより生きてくるようにも思えた。
ともあれ、京都市以南の京都府南部において、営業時間中にも寸胴の中身を木ベラでしょっちゅうかき回している数少ないお店である。今後もちょくちょく食べに寄ることになると思う。


てっぺんラーメン / 大久保駅伊勢田駅新田駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5

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