「ブックマークコメント」を禁止することはできる？返信はした方がいいの？第4回はてなブログなんでも相談室

「記事の作者に宛てたメッセージ」ではなくて「自分用のメモ」？

ブログの使い方はひとそれぞれ。ですが、ブログを書いていくうちに「アクセスが増えない」「知らない人からのコメントにびっくりした」など、疑問や不安を抱くこともありますよね。

「はてなブログなんでも相談室」では、そんな疑問や不安について考えます。

お話しするのは、はてなブログに寄せられる多くのお問い合わせにお答えしてきた、はてなのコミュニティマネージャー・中川。

第4回は「はてなブックマーク」に関するご質問をピックアップしています。

（聞き手：週刊はてなブログ編集部）

はてなブックマーク（はてブ）のコメントには返信したほうがいいの？
そもそもはてなブックマークってどんなサービスなの？
ブックマークコメントは個人的な意見や感想として使われることが多い
知らない人からブックマークコメントがつくことについて
はてなブックマークを禁止することはできる？
ブックマークコメントに返信したいときは？
知らない人からあまりブログにアクセスされたくないときはどうすればいい？

はてなブックマーク（はてブ）のコメントには返信したほうがいいの？

ご質問：
「記事についたブックマークコメントが気になります。これって返事をした方がいいものでしょうか？」

───今回ははてなブックマーク、いわゆる“はてブ”のコメントについてのお問い合わせです。

中川：「はてブってなんなの？」「つくといいことがあるの？」といったお問い合わせは、よくいただきます。

───いつも通り自分の意見をブログに書いていたら、いきなり知らない人からブックマークコメントがついたり、逆に無言でブックマークされたりして、困惑することがあるかもしれません。

そもそもはてなブックマークってどんなサービスなの？

───まず、はてなブックマークはどんなサービスなのかについて教えてください。

中川：はてなブックマークは、インターネット上にあるさまざまな情報をオンライン上に保存するサービスです。新聞や雑誌で見つけた気になる記事をスクラップ帳に貼るようなことをインターネット上で行えるサービスと表現すれば想像しやすいでしょうか。

b.hatena.ne.jp

───具体的にはどんな特徴がありますか？

中川：はてなブックマークの特徴は、みんなで気になった記事を共有できるところです。トップページにはよくブックマークされている旬の記事が表示されるので、ニュースサイトとしても活用できますし、ブックマークにはタグをつけられますので、自分が興味を持っている話題のタグで検索することで、ニッチな情報もチェックできます。

さらに、情報感度が高い人や、自分と感性が似ている人、興味関心の範囲が近い人を「お気に入り」としてフォローしておくと、自分にとって価値のある情報が集まってきます。また、世間の話題に対してコメントで意見を言えたり、他のユーザーのコメントを読めたりするのも、はてなブックマークの大きな特徴です。

───個人的にサイトをブックマークするという使い方以外にも、インターネット上でよく読まれている記事や役に立つ情報をみんなで共有したりコメントできるということですね。

中川：はい。なので、自分の記事がブックマークされるということは、ざっくり言うと「記事が興味深かった」「保存しておきたい情報だった」「誰かにシェアしたいと思われた」「何かコメントしたくなった」ということと考えていただくとよいかと思います。

ブックマークコメントは個人的な意見や感想として使われることが多い

───このはてなブックマークのコメント（以下：ブックマークコメント）とブログに直接書き込まれるコメントに違いはあるんでしょうか。

中川：ブログに書かれるコメントは記事を書いた作者に宛てられる性質であるのに対し、ブックマークコメントは基本的には記事の内容に対しての意見や感想などブックマークした人の個人的な記録、そして記事を読む他の人への紹介文であるということが多いです。

───なるほど、作者に向けられたメッセージではないし、作者からのリアクションを求めているものでもないと。

中川：そうですね、返信が欲しくてコメントしているわけではないことが多いです。なので、ついたブックマークコメントに返信しなくてはならないのかと悩んでいる方には、「しなくても特に失礼には当たらない」ということをお伝えしたいです。また、ブックマークコメントを見ないという人もいますが、それでも問題ありません。

知らない人からブックマークコメントがつくことについて

───そもそも、知らない人からコメントされることに抵抗がある方もいそうです。

中川：そうですね。ですが、ブログに限らずインターネットに発信したものは、閲覧制限をかけていない限り、世界中のさまざまな人が読むことができてしまいます。

その上で、はてなブックマークに限らず、SNSなどでも、自分の発信したブログが知らない人からシェアされたり、意見や感想のコメントといったリアクションがついたりということは起こり得ることですし、その中に厳しい意見が含まれる可能性はどうしても存在します。

とはいえ、記事の作者としては、そのようなリアクションが「自分に対する意見ではなく記事に対する意見である」と割り切ることが難しいこともあるでしょうし、生身の人間ですから、強い言葉で批判を受けると傷つくこともあるかもしれません。

───コメントする側も、意見を言う対象が「人」ではなく「記事」だという気持ちから、配慮や礼儀を欠いた言葉を使ってしまうことがあるかもしれませんね。

中川：そうですね……。あくまで読者が意見を述べることは自由です。ですが、それによって記事の作者が傷つき、表現が萎縮してしまうことになるのがよいこととはいえません。

この問題に対しては、以前から改善のためにさまざまな施策をとってきましたが、まだまだはてなブックマークの大きな課題だと考えています。これからもより安心してご利用いただけるよう、改善を続けていきます。

はてなブックマークを禁止することはできる？

───自分のブログに対して、はてなブックマークができないように設定することはできるのでしょうか。

中川：ブックマーク自体を禁止することはできませんが、自分のブログについたブックマークコメントの一覧を非表示にする方法はあります。こちらはブログ全体、または記事ごとに設定ができ、ブログのオーナー側だけでなく、他のユーザーからもコメント一覧が見られなくなります。

また、コメント非表示設定をすると、ブックマークがついたという通知も届かなくなります。なので、ブックマーク数で一喜一憂してしまう場合や、何を書かれているかが心配になってしまう場合、通知を切る目的でいったんコメントを非表示にしてみるというのも一つの方法です。

───コメント非表示設定にすると、ついたブックマークコメントはどこからも確認できなくなるのですか？

中川：いいえ。ブックマークをつけた方の、はてなブックマークの個人ページに行くと、コメントを見ることができます。また、ブログ作者がコメントを閲覧するリンクもありますので、コメントを見たいときには見ることが可能です。

ブックマークコメントに返信したいときは？

───ブックマークコメントについて、返信や情報の補足をしたいときはどうすればよいのでしょうか。

中川：代表的な方法は2つあります。まず、自分でブックマークをしてコメントをする方法です。はてなブックマークでは先日（2023年3月24日）機能変更があり、記事の作者によるブックマークコメントは、コメント一覧ページで一番上に表示されるようになりました。なので、ブックマークコメント全体に対して返信したいときや、付け加えたい情報があるときには、ブックマークコメントで投稿することをおすすめします。ただしコメントには文字数制限があるため、多くの人にコメントを返したい場合や長文で補足を行いたい場合は不向きかもしれません。そんなときは、ブログ本文にはてなブックマークのURLを貼り付けて返信するという方法もあります。

───第2回のときに触れた、もらったコメントに記事中で返事する方法と同じですね。ブログ本文にはてなブックマークURLを貼りつけて返信した場合、該当のブックマークユーザーには通知が行くのでしょうか。

中川：はい、idコールで通知が届きます。なので、伝えたい情報があるときや、お礼のコメントを返したいときにも向いていると思います。