サマリ
レンタルサーバーからメールを送信する場合、悪意の第三者に、特定のドメインに対するメールを横取りされるリスクがある攻撃手法
- 攻撃者は、レンタルサーバーを契約(お試しなどでも可能)して、攻撃対象のドメイン名(ここではchukyo-u.ac.jp…中京大学のドメイン名を用いる)を登録する
- その際に、当該ドメイン名の権利を有している必要はない(権利があれば正当にメールを受信できるので攻撃の必要がない)
- これだけ
なぜメールが横取りされるか?
一般にメール送信する場合、サーバー内に送信先ドメインがある場合、そちらを優先して配送する。レンタルサーバー内に攻撃対象のドメイン名(ここではchukyo-u.ac.jp)がメール設定されていると、メール配送の際にDNSを参照することなく、無条件に(ローカル内で)当該のメールボックスにメールを配送してしまう。このchukyo-u.ac.jpのメールボックスは、実際には正規のドメイン名登録者ではなく、悪意の第三者が登録したものなので、メールは悪意の第三者が横取りできることになる。FAQ
Q1: レンタルサーバー契約時にドメイン名の権利は確認されないのか?A1: 多くの場合権利確認はないそうですし、まぁ難しそうですね
Q2: レンサバ側でDNS権威サーバーやwhoisとか参照しないのか?
A2: 前述の通り、ローカル配送の際にはDNSやwhoisは参照しません
Q3: ドメイン名の権利者ができる対策はあるか?
A3: すべてのレンタルサーバーに契約すれば防げますが現実的ではありせん
Q4: メール送信者(レンタルサーバー利用者)ができる対策はあるか?
A4: メール以外の方法で「メール送ったよ、届いていないときは連絡して!」とメッセージするとか…というのは冗談で、メール送信者側にとれる対策はなさそうです
Q5: DNS関係ないじゃん
A5: はい。DNSとは無関係の問題ですが、近隣のテーマだとは思います