能登の被災地を含む日本海側から内陸部の豪雪地において、平年積雪値の2場から10倍に近い積雪になっているところがあります。 屋根雪が地域で想定している以上の雪が屋根に乗った状態で、地震動により建物が揺すられると、屋根雪荷重の鉛直力に加えて、水平力が働いて建物が
民家再生の心で、建物の修復技術を紹介し、災害救援&復興支援。建築防災、耐震補強リフォームを手ほどき
能登の被災地を含む日本海側から内陸部の豪雪地において、平年積雪値の2場から10倍に近い積雪になっているところがあります。 屋根雪が地域で想定している以上の雪が屋根に乗った状態で、地震動により建物が揺すられると、屋根雪荷重の鉛直力に加えて、水平力が働いて建物が
能登半島地震被災文化財等復旧支援制度活用で、地域の歴史文化の継承を
能登半島地震に被災した、歴史的建造物で文化財に指定も登録もされていない建物の保全修復のための新制度の概要が発表されています。 文化財になっていなくても、築50年以上の歴史的建物ならば補助率50%と、修理費総額を復興基金と自費で折半負担しあう制度で、2016年熊本
2月1日,2日 能登復興シンポジウム&ワークショップ@名古屋市・名工大
来る2月1日と2日の両日、被災木造住宅の復旧・耐震化支援シンポジウムと、ワークショップが開催されます。能登半島地震発生からやがて1年と1ケ月。いまだ多くの建物が解体か修復かを迷われているなか、歴史ある文化財未満の建物の修復にたいする50%補助メニューも打ち出さ
昨日、一昨日と連続して、被災建物対処と生活再建をテーマにした相談会@能登半島に相談員として来ています。 公費解体の申し込み期限が8月末までとアナウンスされている中、それまでに震災に耐え残った家をどうするか? 追いつめられるかのように、解体するしかないと嘆息
阪神淡路大震災30年、節目の日に新潟からの話題 NHKニュース610
「伝統技術を生かす、学ぶ、見直す」をテーマに、新潟県内でも先駆けた形となった行政と連携して行われた、文化財ドクター事業から派生した能登半島地震被災家屋の修復プロジェクトの様子が、明日18時10分から、NHK新潟のニュース610で紹介されることになりました。 甚大か
祈りの半島、能登・七尾の歳末の市場で求めさせていただいた福寿の蓬萊(ほうらい)。 これは被災建物調査に上がらせていただいた能登半島の民家のオエ(ちゃのま)でしばしば見かけた、当地固有の神棚飾りである。 我が家の神棚は、能登に比べればふた回りほど小さい
罹災証明の申請と確定、応急修理、公費解体の申請は年内お早めに!
年末のこの時期に来ても罹災証明の内容について問い合わせなど、五月雨式に来る能登半島地震の被災地。 能登半島の被災地石川・富山のみならず、遠く離れた我々の本拠地新潟市では、未申請者がこのままでは大変な状況になると警告サインを出しています。つまり災害救助や被
石川県西方沖で大きな地震が発生しました。 一連の能登半島地震との関連があるようですが、6月3日以来の大きな地震。 今回は元旦の本震震源域よりかなり西側です。 引き続きご注意の上お休みください。「令和6年能登半島地震について」(第22報)~令和6年11月26日22
「準半壊」で泣き寝入りしないで! 役所に再調査・二次調査の申請を。
ついに公的補助のベース基準となる、罹災証明の調査判定結果に不満を抱いておられる方の再調査(二次調査)立会いが、当ネットワークが関わっただけで、ここ半年で「準半壊 → 半壊」以上判定が10件を超えた。 建物によっては準半壊が一気に中規模半壊にまでなった事例もあ
罹災証明の申請、また再調査の申請をしていない方(地震・水害の二重被災を含む)へ
罹災証明書は、被災者生活再建支援法や自治体の独自策に基づく支援金を受給したり、借り上げを含む仮設住宅や公営住宅に入居可否の基準となります。 また罹災証明の判定程度によっては、建物の解体運搬処分費が無料になったり、学費や公租公課が減免されたりします。 また9
文化の日の3連休を前に、被災地は冬モードの意識させる天候です。そんな下で、水害後の対策図案、通風&乾燥の極意をひとつ。 本日は3つの写真のみにて。次の写真は、乾燥がある程度進んだ和室のみを使えるように、仮床、仮壁工事を済ませたところ。 たえ大工さん
能登土石流水害発生から一ヶ月。 気温が高い今のうちに、出来る限り濡れた家の床下などの湿気を蒸散させる、そのために住みながら乾燥を進める「シェルターインハウス」という、修復に向けた家屋対処の手法をご紹介します。5年前の長野、3年前の熊本水害でも好評だった、苦
地震×水害・土石流災害というハイブリッド災害から一ケ月。 先週末は輪島市を中心に地域に深く根差した災害支援活動を展開している国際NGOのAARの主催、輪島市役所が後援する、被災家屋対処の説明会・相談会に参加してまいりました。 水害対処では先駆けておられる風組関
この週末の被災家屋対処の説明相談会@輪島市立河原田小学校、鳳至小学校、大屋小学校
能登半島地震・能登半島土石流水害に遭われた方への説明相談会を今週末10月19日(土)下記のとおり開催することになりました。開催は認定NPO法人「AAR Japan」、風組関東によるもので、避難所単位で開催するものです。開催日時:10月19日(土)11:00~12:00 輪島市立
日本建築家協会(JIA)能登半島地震とSDGsを考えるシンポ 10月18日(金)18時~
JIA(日本建築家協会)では、10/18(金)18時から、JIAの四会議(環境、保存再生、まちづくり、災害対策)共同で、4つの心得から考える「いつも」と「もしも」と題した、能登半島地震とSDGsを考えるシンポジウムを開催します。会員外の参加もOKとのこと。 地震災害から立
一昨日は珠洲市飯塚地区、岡田地区、および正院地区から26名の方々をお迎えしての水損家屋対応を中心にした説明会でした。 今回は地震後の水害という未曽有のハイブリッド災害。 しかも地震被災家屋を修復するか、解体するか揺れ動いていらっしゃる方もある中で、「災害
能登半島水害に遭われた家屋所有者の皆様、今日は4日ぶりに陽がのぞく一日でしたね。 水害の事実が生じてから3日。 「なんで?」という現実を受け入れられない思いの中でいらっしゃる方も多いことと思います。さて来る9月25日(水)19:00より21:00まで、水害に遭った家屋
昨日9月21日朝に発生しました能登半島北部豪雨に被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。 ようやく入居した仮設住宅で浸水被害に遭われた方には、お見舞い申し上げるにも、何とも適切な言葉が見当たりませんが、過去の災害事例に学ぶという意味で、講習会を我々の同志
能登半島地震からの懸命な復旧のさなか、輪をかけての激甚災害に、改めてお見舞い申し上げます。地震とは異なる災害対処、とくに仮設住宅の浸水に関しては、ようやくたどり着いた安息の住処のはずがこのような事態となり、途方に暮れていらっしゃる方も多いことと思います。
昨日9月21日(土)能登半島北部の輪島市、珠洲市、能登町などで発生した線状降水帯豪雨被害に遭われました皆様に心からお見舞い申し上げます。 ようやく入居した仮設住宅で浸水被害に遭われた方には、想像に絶する再被害にお見舞い申し上げるにも、適切な言葉が見当たりませ
修復を待つ間、被災住宅向けの補助制度を利用して耐震診断を受けておこう
本ネットワークと木の建築フィラムの建築専門家ボランティアの協働よる、被災家屋の調査と修復に向けた助言活動が続いています。 震災発生からやがて8ヶ月。 目下の対応のポイントは、長引くであろう工務店による被災建物の実際の修復着手を見込んで、雨漏りによる建物の劣
【要注意情報】南海トラフ巨大地震との関連を気象庁が調べています。
宮崎県沖の日向灘付近で、さきほど16:43頃、南海トラフ地震と関連性が疑われるM.7,1の地震が起こりました。 宮崎県日南市では,震度6弱との情報です。 とりあえずの備えとして、東は三浦半島・湘南エリアから西は九州南端までにかけての沿岸部居住の方は、高台への避難経路
能登半島地震被災建物支援会議 on zoom 8月8日19:00~
能登半島に加え、秋田山形などの水害被災地など、災害後の建物対応が続いておりますが、本日午後7時からは、活動連携している「木の建築フォラム」とたてもの修復支援ネットワークとの合同会議が行われます。能登の被災地の現状にたいし、3月以来建築専門家として協働しつつ
このたびの水害発生にかかり、地元関係者を通じて、山形県鶴岡市、酒田市、遊佐町に、修復支援情報を提供させていただきました。 酒田市、鶴岡市などからは、「水害時の衛生対策と消毒方法」が取りまとめられ、情報発出されていますのでご参照ください。鶴岡市ホームペー
輪島市門前町鹿磯地区で、被災家屋の現地相談会(8月18日、19日)
來る8月18日(日)および19日(月)、自然環境との共生を図りつつ、質の高い生活文化の再構築を目指し活動を続けている、NPO法人木の建築フォラムと共催で、被災家屋の現地相談会を行うことになりました。詳細はチラシをご覧の上、開催会場の輪島市鹿磯集会所へお越しくださ
このたびの水害に遭われた方にお見舞いを申し上げます。 今日は再び前線の活動が活発になる模様で、さらなる降雨が見込まれます。 二次災害に気を付けての作業をなされて下さい。さて今日は災害が起きるたびに議論になる、「消毒」と称しての消石灰散布についてです。厚
山形、秋田両県を中心に発生した水害に、被災された方に心よりお見舞いを申し上げます。二日以上続いた線状降水帯発生による降水は、ようやく小康状態に入りつつあるようですが、ここで水害対処に関するフライヤー(チラシ)をアップします。また冊子作製や説明会などで
このほど石川県における応急修理制度による工事完了期限の一年延長(令和7年12月31日まで)と、 応急修理制度に関する掛かり増し経費の補助が発表されました。 掛かり増し経費とは、車両の燃料費・人件費・宿泊費を県が直接業者さんに支払う制度のことで、これによって半壊
直筋の被災家屋現地調査集中相談会 7月19日(金)~21日の編はすでに満席の状況ですが、平日の相談調査のご希望が非常に多いため、7月31日(水)~8月1日(木)@輪島市、珠洲市、能登町 穴水町、七尾市、志賀町、中能登町を設定しました。 地盤対策絡み、家屋の傾斜復旧対
能登半島地震に被災した家屋の現地調査相談(7月19日~21日)
能登半島地震に被災した家屋の現地調査相談を継続中ですが、来る7月19日(金)の午後と21日に若干の空きがあります。 ご希望される方は ✆090-3098-8683 あてお電話かショートメッセージでご一報ください。さて、今日のトピック。現在の被災建物の修復に向けての動き
大工さん、職人不足の打開に繋がるか?7月2日OA予定の「NHKクロ現」
今日で、能登半島地震半年の節目を迎えます。大きな節目を迎える現地の復興が進まないのは、職人不足、なかでも応援にまわるべき熟練技術者の不足です。 本来なら地元の顔である建設業者・解体業者が元請けに回り、何人かの職人チームを率いて動くことで、建築住宅復興のエ
新潟市が「最大766万円の復旧支援」へ。液状化被害に国の特別交付税を活用
6月24日(月)新潟市が、地盤の液状化被害にたいして、最大766万円の復旧支援を打ち出しました。この財源には国の特別交付税を活用するとのことで、震災発生から間もなく半年を迎えるなか、石川県に続いてのこの被災者支援制度にホッとされた方も多いと思います。縁石ブロ
梅雨入り即大量降雨となった新潟を含む北陸4県。あなたの家は大丈夫?
例年より11日遅い6月22日、梅雨入りとなった石川、富山、新潟。こちらは週末の能登半島地震の報告会を終えて、昨日も能登半島地震に被災した民家・土蔵の調査・相談。 本格的な降雨となった日中の長時間、伺っていた民家の壊れた雨樋からは、すさまじい勢いで流れ出た雨水
地震を耐え抜いた家を、雨漏りで修復不能にしないで!!【再掲】
地震後の雨漏りを放置した家屋の修復相談がここのところ増えています。 地震を耐え抜いた家を修理して戻ろうとしてらっしゃる方にとって、雨漏りの放置は深刻なコストアップにつながりかねません。過大な修復コストに加えて、カビと臭気発生は、住まい手の健康を脅かす危険
下記のシンポジウムが開催されますので、ご案内させていただきます。6月22日@新潟県上越市6月23日@新潟市
時間の限られた中ではあったが、昨日は輪島市門前町黒島での被災された方のお宅を訪問してきました。「無事にお戻りになられてよかったですね」のお話しもつかの間、実は雨漏りに悩んでいるという。 二階に上がらせていただいたら、驚いたことに二階一面、雨漏りした箇所を
令和6年能登半島地震にかかる石川県の被災者支援メニューのひとつと思われる施策決定がなされたとの報を地元関係筋より得ました。多くの被災者を悩ませる地盤液状化による建物被害をはじめ、地盤絡みの補助事業がここまで決まったことは大きな前進であり、今後新潟県や富山
復興基金情報が報道されて3日。コンテンツがどうカスタマイズされるかが課題!。
県の復興基金、530億円超で決着 「熊本以上」へ 首相上積み決断 〈1.1大震災〉能登半島地震発生から5カ月になろうという節目の5月31日。 石川県で震災復興基金とのニュースが一斉に流れた。 しかし問題はその中身である。 水を差すわけではないが、過去の経験か
元日以来5カ月を経ての最大余震。定点観測と応急処置の再確認を!
NHK総合テレビより元日発生の能登半島地震後、1月9日の最大余震以来の大きな余震がありました。地震後放置されている多くの建物には蓄積疲労が貯まり、残存耐力も低下している中で、傾きかけた建物の倒壊などの二次被害が懸念されます。 説明会などでたびたび紹介して
2024年能登半島地震で被災した文化財の復旧に向けた提言 (日本イコモス国内委員会)
先週末同行させていただいたICOMOS・日本イコモス国内委員会のメンバーより、「2024 年能登半島地震で被災した文化財の復旧に向けた提言 」が共有されましたので、以下のその提言をご紹介させていただきます。 「公費解体が進んでいる今、被災者が自ら決めた公費解体に関し
被災建物の公費解体情報(一部解体OK、解体申請取り下げOK)
能登半島地震尾被災地において、建物の公費解体が始まっています。 被災建物の中には、増改築を重ねた建物などを詳細によく調べると、初期部分と増改築部位ごとの状況が異なり、上手に切り離しをすれば継続使用することが可能な部分があることがわかります。 実際に大きな
能登半島地震からあと10日で5カ月となる。 先日は偶然にも、被災家屋修正の救世主とも言える、曳家職人のお二方の現場に遭遇した。 いずれも深い知り合いでもあったため、その活躍を改めて頼もしく思い紹介させていただく次第です。災害に遭った建物を大工さんが直すとい
ゴールデンウィークの期間中、早稲田大学工学部建築学科 山田宮土理研究室の皆様と能登の被災地支援をご一緒させていただきました。被災地に生まれて初めて入る学生さんの緊張感、真剣なまなざし、そしてキビキビとした建物フィールド調査でまわる姿に、被災してややもする
能登半島地震の発生から4か月半が経とうとしている。 石川県内の住宅の全半壊棟数が約23,800棟に及ぶ中、半壊以上の建物に適用される公費解体による損壊建物の解体除却作業が、申請数8,538棟に対し、着手がわずか0.4%の34棟にとどまっているというニュースが流れたのは、
このGW前半となる4月27日・28日、能登半島地震尾被災地の一つ、中能登町の「道の駅」織姫の里なかのとでは、被災家屋相談会・説明会が開催されました。 2日間で31件の被災建物相談と、勉強会では22名のご参加をいただき、盛会裡に終えることが出来ました。 相談内容は多岐
4月27日(土)、28日(日)は「道の駅」織姫の里なかのとへ【再掲】
「建物・家並みと暮らしを守る相談会・勉強会」が、正式に中能登町教育委員会の後援、日本財団の協力を得て行われることになりましたので、ここで改めてお知らせします。中能登町では被災して倒壊に至った家屋建物は少数にとどまっている一方で、山を背負った地域、傾斜地な
愛媛・高知で震度6弱。 今こそ正常性のバイアスを解くべきとき
深夜の愛媛・高知で震度6弱。 これは1919(大正8)年の統計開始以来初めてとのことらしい。震源は豊後水道で、マグニチュード6.6.気象庁は南海トラフ地震との関連性について調査する基準(M.6,8)に達していないとあっさり。正常性のバイアスなのか、基準は基準だと
明日で震災発生から100日となりますね。そんな中で、以下のチラシのような企画を組んでみました。修復による再生か?解体して再建(再築)か?苦しい悩みから逃れたい、あるいは公費解体ならば、生活再建支援金が上乗せになるし・・・。ということで突き動かされるよ
被災家屋を含む木造建築の耐震化をきちんと進める勉強会/4月25日~on Zoom
このたび、当ネットワークとかねてより交流のある木考塾(事務局:滋賀県大津市)との連携で、能登半島地震の現状課題を踏まえた、建物の耐震性について学び、耐震補強に生かす連続勉強会をZOOMにて開催することになりました。震災の被災地では、この4月1日よりいよいよ
2007年能登半島地震発生から17年の節目の前日となる3月24日、1月2日以来溜まりに溜まった調査相談の一巡目を終えた。 被災された方の現地相談を、依頼を受けて一ヶ月あまりお待たせしたのも申し訳ない程、かつてないレベル。 そしてこれまでにない重い現実は、1月1日の令
室崎先生の提言が、3つの書籍の紹介とともに朝日新聞紙面に載ったとのことでここに共有します。こちらから提起すべき話材が多数あるも、能登ー新潟往復の激忙につき今日はご容赦をいただきたく。
既に確定申告をお済ませの方も多いと思いますが、昨年5月の奥能登地震や6月以降各地で発生した水害、土石流災害に遭われ、確定申告により雑損控除を受けておられない方は、今週末3月15日までにその申告手続きをお済ませになられることをお奨めします。とくに奥能登地震では
3月5日の木の建築フォラム主催の能登半島地震対応ワーキンググループでは、支援にかかる多くのアイディアに触れ、多くの共感の輪が広がったひとときでした。その際に触れられていた勉強会情報を共有します。
長谷順式対処法@傾いた家 「NHK首都圏」がすぐにできる現場対処法を紹介
NHK首都圏さんが能登半島地震一か月の新潟市内で番組収録したものの、放映されなかった内容を丁寧にまとめて下さっています。 液状化で傾いた家の修復は、とかく高額になりがちで、隣地や道路など周辺地盤とのレベル差の修正や、再液状化の課題など、乗り越えなくてはならな
能登半島地震発生から間もなく2カ月、深刻な地盤災害に打つ手はあるか?
地震災害発生から2ヶ月、深刻な地盤災害への対応は、自治体によって差がつきつつある。富山県氷見市などは集団的にまちづくりから考えて地域をたてなおす方向性を探る一方で、新潟市などでは個別の家屋ごとに補助上乗せで解決を図ろうと試みる。どちらが正しいとは言えない
公費解体の損得を考える(「全壊扱い」という両刃の剣にご注意を)
下の写真は、2007年の地震により、住まいの上屋と下屋の境で建物が断裂被害に遭い、応急危険度判定では「危険」の赤紙が貼られ、罹災証明では「全壊」と判定された住宅の事例です。激甚な災害に遭った珠洲市などでも、そろそろ罹災証明が出はじめるこの時期。「半壊」以上
深刻な職人不足/厚労省発表「職人確保のための宿舎賃借助成」など
震災発生から45日を迎えた被災地にて、3日半で2つの被災家屋の修復説明会と15軒あまりの現地調査、そして一市二町の首長面談を一昨日終えてきました。 なかでも首長との話題のメインは、当方の自己紹介と提供し得る支援メニュー、そして極端な職人不足に関する認識共有と意
能登町で初となる、被災家屋修復説明会を2月16日(金)13時より15時まで地元の方々のご厚意により、能登町宇出津にあります武田測量様(能登町役場隣接)にて実施します。 ご参加・相談は無料です。 ご参加ご希望の方は、事前にお電話もしくは、ショートメールにて電
「京都市文化財マネージャースキルアップ講座」にお招きいただいて
三連休の初日、2月10日(土)防災専門家のなかでも重鎮でおられ、敬愛する室崎益輝先生とともに、京都市の「ひと・まち交流館」に呼んでいただき、文化財マネージャーや歴史的建造物を所有される皆様など、80名を超える方々とひとときを共にさせていただきました。折しも能
【至急重要】被災建物修復勉強会 @高岡市金屋町は中止となりました
直前のお知らせで申し訳ありませんが、2月14日に予定しておりました被災家屋修復勉強会・説明会は、依頼主様のご都合により誠に残念ながら中止することとなりましたので、慎んでお知らせいたします。ご参加を予定しておられた方々におかれましては、急きょの事ながら大変申
2月14日(水)夜の富山県高岡市(既報)に続いて、15日(木)14時からは志賀町富来にて被災家屋の修復説明相談会を開催します。 詳細は以下の通りです。参加費は無料。 ご参加お申し込みは、地元窓口ご担当の笹川様(✆090-3768-7096)までお電話の上お申し込
2月14日(水)19:00~被災建物修復勉強会 @高岡市金屋町
先日予告しておりました、被災家屋の修復勉強会(説明相談会)を、来る2月14日(水曜日)19:00から、富山県高岡市金谷町6-9の「おおてらハウス」をお借りして、行うことになりました。近傍の町内で液状化による被害が出ているほか、高岡市伏木ではかなり広範囲に被害が
一部の方にしかお伝えしていなかった今週末開催の講演会。 タイトルは「歴史ある建造物の防災」とありますが、能登半島地震被災地の切迫した状況を踏まえ、コンテンツは「令和5年奥能登地震以来7ケ月を寄り添って見えたこと」「技術的な学び ー 伝統構法を改めて捉え直す」
今後の被災家屋修復説明会の開催について/2月3日説明会@中能登町ご参加の皆様へ
2月3日、中能登町かねまる交流館にて開催されました「地震被災家屋修復説明会」には30名を超える方々にお集まりいただきありがとうございました。 また説明会開催にあたり特別のご配慮と会場設定を下さいました地元町議会議員の先生、地区町内会役員の皆様におかれまして
このたび、長谷川順一が主宰する「杢匠舎・住まい空間研究所」の公式WEBサイトを開設いたしました。 これまでの「たてもの修復支援ネットワーク」での取り組みを含めて、事業内容などを掲載しておりますので、宜しければご覧ください。公式サイトhttps://shufuku-kenchik
令和6年能登半島地震発生から昨日で1カ月。 お亡くなりになられた240余名の方々の鎮魂とそして痛恨の極みであったこの1ヶ月の振り返りの中で、様々な被災の事実と、これからの課題の大きさが浮かび上がってきたとも言える昨日でした。そして地盤の液状化などで被災した家
能登半島地震の発生から4週間となりました。 被災地では壊れた屋根のシート養生など応急処置に奔走される大工さん、屋根屋さんの姿を見かけますが、今日は壊れた土蔵や民家の壁の応急処置について。写真は奥能登地震後の被災家屋の冬仕舞いをするために屋根に上がった、土
能登半島地震で被災した建物の修復説明相談会を2月3日行います。
令和6年能登半島地震被災建物の修復に関する説明相談会を2月3日に実施方向で調整中です。 今回の甚大な被害状況を踏まえ、アップデートされた令和5年奥能登地震の対応を踏まえ、より安全側に立って説明をさせていただきます。 応急危険度判定後も、余震・積雪等で建物をめ
一次避難、二次避難の先、自律的復興のタイムラインを被災者が描くために
能登半島地震発生から3週間。 災害復興に関する諸制度を掌るものにとっては、過去の経験智によるところ復興の道筋がそろそろ見えてもと思うのだが、今回は一向にその気配がない。 34,000棟の建物被害がありながら、仮設住宅の入居申請5000件に対し着工はわずか338棟。
石川県を中心に依然として継続している震度5レベルの地震動。 1月1日の強震動により動いたり、滑ったり、圧壊し亀裂の入った地盤や擁壁は、非常に崩れやすくなっているのはご存じの通りです。 新潟砂丘など地盤被害を受けた地域も、固着力を失った地盤がその後の降水により
前例ない繰り返し地震による被害、既成枠にとらわれない法制度見直しを
阪神淡路大震災発生から29年となる鎮魂の日を迎えました。 改めて犠牲となられた6434名の方々の御霊にたいし鎮魂の礼を捧げます。 「一つとして同じ災害はない」という言い古された感のある言葉ですが、阪神淡路大震災のとき同様に、能登半島地震に関してもその言葉さえ軽
石川・富山・新潟と被災範囲が極めて広い今回の能登半島地震。 多くの疑問、質問、ご相談を受けておりますので、それらのコンテンツ要点をFAQ的にまとめておきます。今日は公的手続き対応から。【被災後の公的手続きを進めるうえでの推奨項目】1.罹災証明の申請、そし
現在、石川県、富山県、新潟県などで行われている、能登半島地震に被災した家屋の諸判定やその取り扱いについてまとめました。現在は、自治体の建築部門による被災建物応急危険度判定(現地対応)と、自治体税務部門による罹災証明受け付け(申請ベース)が開始されています
【再掲】誤解しないで!落ち着いて「応急危険度判定」の正しい理解を!
能登半島地震の被災地の中でも、交通に支障のない能登半島南部の志賀町や氷見市また新潟市などで応急危険度判定が開始されてれいます。 なかで毎回のことではありますが、危険の赤紙の張られた建物への誤解や新たな不安が広がっています。過去記事ですが、応急危険度判定
建物の応急処置カテゴリ記事です。強い余震よってサポートが外れていたり、また風により屋根シートが剥がれる場合もあります。とくに屋根上作業は厳しものがありますが、天候その他様子を見ながらのご参考までに。大切な家財を守るために室内でブルーシートで梱包するな
今日も起こった大きな余震。 先の見えない長引く不安の中で「余震で傾きが増したようだ」というご相談も増えています。そこで今日は建物の傾きや、床や地盤の開き具合を客観視し記録する「定点観測」をご紹介します。過去記事よりhttp://blog.livedoor.jp/niigata_sumai
地盤液状化による多店の被害が深刻です。 支持杭により施工された築年数の浅い建物も容赦ない地盤変位により大きな被害を受けています。地盤液状化のメカニズム砂質地盤における側方変位(側方流動)を伴った宅地破壊過去の地盤液状化現象への対策案(2007年新潟県
能登から遠く離れた新潟市でも、深刻な地盤災害が発生しています。 地盤の液状化により家屋が沈下し、結果的に床が盛り上がったり、建具(出入り口や収納扉やドア)が開閉不能になっている家も多数あるようです。 新潟市民にとっては新潟地震以来の被害、また2007年の中越
能登半島地震被災地道路啓開情報(第2報)+パンクへの備えと車載工具の確認
北陸3県および新潟県では、道路段差や亀裂が各所で発生しておりタイヤパンクの可能性大です。 救援者のみならず被災地域をご移動の際は、スペアタイヤ、ジャッキ、車載工具などの出発前確認をお願いします。とくに山間部傾斜地の切り盛り地盤の舗装の割れ目、平野部であっ
令和6年能登半島地震にご被災されたすべての方々に、心よりお見舞い申し上げるとともに、お亡くなりになられた方への哀悼のまことを捧げます。さて、早くから要望していた自衛隊等が所掌する揚陸艦を用いての物資輸送は、いまだ実現していませんが、被災エリアの道路情報が
倒壊防止、壊れた建物屋根の降雨対策、エコノミークラス症候群対策など情報アーカイブ
被災地でのご参考までにこれまで掲出した、災害発生後注意すべき災害対策情報(アーカイブ資料)を3点共有します。 最大震度7レベルを含む、余震が強く警戒される中ですので、くれぐれもご安全に留意して下さい。 雨や雪に濡れたところでの作業は滑りやすいので、単独での
「令和6年能登半島地震」停電復旧時の通電火災と、繰り返し揺すりによる、建物の残存耐力低下に注意!
本日令和6年1月1日16時10分頃発生した能登半島を震源とする地震に被災された方に、心よりお見舞いを申し上げます。 夕暮れ直前の災害発生で、いまだ被害の全貌が見えない状況下、津波からの安全避難をしようにも、道路のあちこちが隆起、崩落するなどしているとの情報が
阪神淡路29周年の節目「21世紀減災社会シンポ・気候変動時代の豪雨災害に備える」
今年は令和5年奥能登地震、全国広域に亘ってと言えるくらい広範囲に被害をもたらした令和5年6・7月豪雨など、自然災害発生がありました。 一方でコロナ禍後(ポストコロナ)対応としては初めてとなった災禍であった、あるいは災害への事前の備えの有無がその理由になったの
文化財登録にむけて調査記録写真撮影等のお手伝いをさせていただいた、新潟県佐渡市畑野町の旧若林医院日本館および同西洋館の二邸が、このたび登録有形文化財(建造物)として登録するよう、国の文化審議会より、文部科学大臣に答申がなされました。参照ページ : http
歴史的な建造物をどう補強するかについて、現地建築家と情報共有することを目的に7年ぶりに出かけてきた欧州。 モロッコ地震を受けて、決して対岸の火事ではないとの認識のもと、建築住宅リノベーション事情をスペインの建築家の方々と交換しあってきました。日本の伝統建
今日から2週間ほど、ご相談はオンラインズームと電子メールのみとなります
いつもご利用いただきましてありがとうございます。 たてもの修復支援ネットワーク/住まい空間研究所です。すでに一部の関係者の皆様にはお伝えしておりますが、今日より10月19日まで、被災建物の相談は、Online zoom若しくは、e-mailによる相談のみとさせていただきます
職人の手が限られる中、冬をにらんで災害復旧は最低限の応急修理と本復旧工事を分けて。
彼岸を過ぎると、もう2カ月で冬の到来となる東日本。 5月に震災被害を受けた珠洲市、6~7月にかけて水害被害を受けた東海地方、九州地方、山陰地方、そして東北・秋田県などすでに災害発生から4ヶ月もしくは2ヶ月を経る中で混乱期を過ぎて、それぞれに復興の道を歩まれてい
2023年の梅雨時期、日本全国で猛威を振るった台風豪雨、線状降水帯によるゲリラ豪雨(令和5年6月・7月大雨被害と総称するらしい)から早くも2カ月。 先日は被災世帯数、規模において今年最大級の被害となった秋田市の被災地へ出向いてきました。 秋田市はサーキュレータ
今日は過去の水害対応経験から挙げられた注意事項のうち初動編を、改めて先週末発生した秋田水害被災地向けに再編集してみました。 洗浄、清拭、消毒、通風乾燥などすでに進めておられる方も多いとは思いますが、この混乱時にこそ、ひと呼吸おいて初動の原点に返る意味でお
水害対処の初動から役立てたい、建築士会連合会が刊行する「浸水被害住宅の技術対策マニュアル」
このほど、(公社)日本建築士会連合会 災害対策委員会が「浸水被害住宅の技術対策マニュアル」を刊行しました。 「浸水被害住宅の技術対策マニュアル」お時間のない方でも、QRコードを読み取って、11~12頁だけでも目を通して、手戻りがないように段取りの確認をして
全貌の見えない秋田水害、被害後対処・清掃・乾燥対応に関する動画情報共有
この夏、全国各地で多発している豪雨災害或いは土石流災害。 ご被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。 なかでも直近のこの3連休に発生した秋田県地方での水害では、大規模豪雨発生から5日を経た今も、未だにその全容がわからないままです。今日は過去の水害
震災2ケ月を過ぎた奥能登珠洲市を中心とする震災被災地において、7月15日(土)と7月17日(月・海の日の祝日)、珠洲市蛸島地区では初めてとなる、被災家屋の修復説明相談会と、正院地区での説明会と個別相談会を行うこととなりました。職人不足などもあり、被災地復興に向
今日で奥能登地震発生から2ケ月となります。 被災地で絶対的に不足している建築大工職人さん、そして屋根職人さん。 推して知るべしの公的支援の重要メニュー、応急修理制度の申請も進まず、ようやく100軒に達したとの先週末の情報には、復興の道のりの大変さが想像されま
6月30日~7月2日は奥能登地震被災建物の特別相談日@珠洲市
古巣である日本民家再生協会の勉強会で約2週間空けてしまいましたが、震災から二か月を前にした、今週末6月30日(金)から7月1日、(土)、2日(日)は、被災家屋の現地調査相談会を行います。本格的な梅雨を前にして、雨漏り防止用のシートは、問題なくかかっているか?
応援大工職人をSNSや建築組合単位で募集呼びかけできないか?
職人がいない!! 被災地に限らず、各地から職人不足の声が聞こえてくる昨今。それは日頃より新築偏重、工業化住宅偏重、早く安く効率的にという、社会的ニーズに受け手として応えてきた結果であるということ。 つまり職人魂と技術発揮の機会を奪ってきた当然の帰結として
例年にない前倒し気味の季節の変化に、昨今常態化する水害発生を懸念していた矢先の水害。 このたびの台風2号水害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げます。水害対策について、要諦と思われる過去記事を以下に集約しておりますのでご参考までに。気温の上昇とともに復旧
先日5月27日珠洲市正院地区、28日珠洲市宝立地区、と二度にわたって行われた「被災家屋修復のポイントと資金」説明相談会では、2日間合計で、101名の住民の皆様にご参加いただきました。 震災発生から3週間を経て、罹災証明の申請を終えた人も多い中、証明書の郵送交付も始
能登半島群発地震関連で、この5月5日6日と震災により大きな被害を受けた、石川県珠洲市正院地区において、このたび住民さん、正院区長、地域の建築士、珠洲市のご尽力のおかげで、5月27日午後7時より被災家屋建物の勉強会・相談会「被災家屋修復のポイントと資金」を行う運び
オンデマンドでも、危険度判定と応急処置のできる新たな制度設計を
能登被災地では滞在時間の多くを建物調査に充て、その内情を見て何が足りないのかを考えさせられたあれから一週間。 繰り返し揺すりに遭ううちに瓦がずれて雨漏りが起こり、結果的に倒壊に至る懸念が現実化したかのような事例も見られた珠洲市被災地。 特に空き家になると
首都直下地震が頭をよぎった、一昨日の千葉木更津で最大震度5強を記録した地震。 そして能登の群発地震から全国各地に飛び火しているようにさえ見える、地震への備えは如何にあるべきか? 非常持ち出し袋の準備、枕元の安全靴と手袋セット、家具の固定と倒壊防止、二階以
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能登の被災地を含む日本海側から内陸部の豪雪地において、平年積雪値の2場から10倍に近い積雪になっているところがあります。 屋根雪が地域で想定している以上の雪が屋根に乗った状態で、地震動により建物が揺すられると、屋根雪荷重の鉛直力に加えて、水平力が働いて建物が
能登半島地震に被災した、歴史的建造物で文化財に指定も登録もされていない建物の保全修復のための新制度の概要が発表されています。 文化財になっていなくても、築50年以上の歴史的建物ならば補助率50%と、修理費総額を復興基金と自費で折半負担しあう制度で、2016年熊本
来る2月1日と2日の両日、被災木造住宅の復旧・耐震化支援シンポジウムと、ワークショップが開催されます。能登半島地震発生からやがて1年と1ケ月。いまだ多くの建物が解体か修復かを迷われているなか、歴史ある文化財未満の建物の修復にたいする50%補助メニューも打ち出さ
昨日、一昨日と連続して、被災建物対処と生活再建をテーマにした相談会@能登半島に相談員として来ています。 公費解体の申し込み期限が8月末までとアナウンスされている中、それまでに震災に耐え残った家をどうするか? 追いつめられるかのように、解体するしかないと嘆息
「伝統技術を生かす、学ぶ、見直す」をテーマに、新潟県内でも先駆けた形となった行政と連携して行われた、文化財ドクター事業から派生した能登半島地震被災家屋の修復プロジェクトの様子が、明日18時10分から、NHK新潟のニュース610で紹介されることになりました。 甚大か
祈りの半島、能登・七尾の歳末の市場で求めさせていただいた福寿の蓬萊(ほうらい)。 これは被災建物調査に上がらせていただいた能登半島の民家のオエ(ちゃのま)でしばしば見かけた、当地固有の神棚飾りである。 我が家の神棚は、能登に比べればふた回りほど小さい
年末のこの時期に来ても罹災証明の内容について問い合わせなど、五月雨式に来る能登半島地震の被災地。 能登半島の被災地石川・富山のみならず、遠く離れた我々の本拠地新潟市では、未申請者がこのままでは大変な状況になると警告サインを出しています。つまり災害救助や被
石川県西方沖で大きな地震が発生しました。 一連の能登半島地震との関連があるようですが、6月3日以来の大きな地震。 今回は元旦の本震震源域よりかなり西側です。 引き続きご注意の上お休みください。「令和6年能登半島地震について」(第22報)~令和6年11月26日22
ついに公的補助のベース基準となる、罹災証明の調査判定結果に不満を抱いておられる方の再調査(二次調査)立会いが、当ネットワークが関わっただけで、ここ半年で「準半壊 → 半壊」以上判定が10件を超えた。 建物によっては準半壊が一気に中規模半壊にまでなった事例もあ
罹災証明書は、被災者生活再建支援法や自治体の独自策に基づく支援金を受給したり、借り上げを含む仮設住宅や公営住宅に入居可否の基準となります。 また罹災証明の判定程度によっては、建物の解体運搬処分費が無料になったり、学費や公租公課が減免されたりします。 また9
文化の日の3連休を前に、被災地は冬モードの意識させる天候です。そんな下で、水害後の対策図案、通風&乾燥の極意をひとつ。 本日は3つの写真のみにて。次の写真は、乾燥がある程度進んだ和室のみを使えるように、仮床、仮壁工事を済ませたところ。 たえ大工さん
能登土石流水害発生から一ヶ月。 気温が高い今のうちに、出来る限り濡れた家の床下などの湿気を蒸散させる、そのために住みながら乾燥を進める「シェルターインハウス」という、修復に向けた家屋対処の手法をご紹介します。5年前の長野、3年前の熊本水害でも好評だった、苦
地震×水害・土石流災害というハイブリッド災害から一ケ月。 先週末は輪島市を中心に地域に深く根差した災害支援活動を展開している国際NGOのAARの主催、輪島市役所が後援する、被災家屋対処の説明会・相談会に参加してまいりました。 水害対処では先駆けておられる風組関
能登半島地震・能登半島土石流水害に遭われた方への説明相談会を今週末10月19日(土)下記のとおり開催することになりました。開催は認定NPO法人「AAR Japan」、風組関東によるもので、避難所単位で開催するものです。開催日時:10月19日(土)11:00~12:00 輪島市立
JIA(日本建築家協会)では、10/18(金)18時から、JIAの四会議(環境、保存再生、まちづくり、災害対策)共同で、4つの心得から考える「いつも」と「もしも」と題した、能登半島地震とSDGsを考えるシンポジウムを開催します。会員外の参加もOKとのこと。 地震災害から立
一昨日は珠洲市飯塚地区、岡田地区、および正院地区から26名の方々をお迎えしての水損家屋対応を中心にした説明会でした。 今回は地震後の水害という未曽有のハイブリッド災害。 しかも地震被災家屋を修復するか、解体するか揺れ動いていらっしゃる方もある中で、「災害
能登半島水害に遭われた家屋所有者の皆様、今日は4日ぶりに陽がのぞく一日でしたね。 水害の事実が生じてから3日。 「なんで?」という現実を受け入れられない思いの中でいらっしゃる方も多いことと思います。さて来る9月25日(水)19:00より21:00まで、水害に遭った家屋
昨日9月21日朝に発生しました能登半島北部豪雨に被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。 ようやく入居した仮設住宅で浸水被害に遭われた方には、お見舞い申し上げるにも、何とも適切な言葉が見当たりませんが、過去の災害事例に学ぶという意味で、講習会を我々の同志
能登半島地震からの懸命な復旧のさなか、輪をかけての激甚災害に、改めてお見舞い申し上げます。地震とは異なる災害対処、とくに仮設住宅の浸水に関しては、ようやくたどり着いた安息の住処のはずがこのような事態となり、途方に暮れていらっしゃる方も多いことと思います。
昨日9月21日(土)能登半島北部の輪島市、珠洲市、能登町などで発生した線状降水帯豪雨被害に遭われました皆様に心からお見舞い申し上げます。 ようやく入居した仮設住宅で浸水被害に遭われた方には、想像に絶する再被害にお見舞い申し上げるにも、適切な言葉が見当たりませ
下の写真は、2007年の地震により、住まいの上屋と下屋の境で建物が断裂被害に遭い、応急危険度判定では「危険」の赤紙が貼られ、罹災証明では「全壊」と判定された住宅の事例です。激甚な災害に遭った珠洲市などでも、そろそろ罹災証明が出はじめるこの時期。「半壊」以上
震災発生から45日を迎えた被災地にて、3日半で2つの被災家屋の修復説明会と15軒あまりの現地調査、そして一市二町の首長面談を一昨日終えてきました。 なかでも首長との話題のメインは、当方の自己紹介と提供し得る支援メニュー、そして極端な職人不足に関する認識共有と意
能登町で初となる、被災家屋修復説明会を2月16日(金)13時より15時まで地元の方々のご厚意により、能登町宇出津にあります武田測量様(能登町役場隣接)にて実施します。 ご参加・相談は無料です。 ご参加ご希望の方は、事前にお電話もしくは、ショートメールにて電
三連休の初日、2月10日(土)防災専門家のなかでも重鎮でおられ、敬愛する室崎益輝先生とともに、京都市の「ひと・まち交流館」に呼んでいただき、文化財マネージャーや歴史的建造物を所有される皆様など、80名を超える方々とひとときを共にさせていただきました。折しも能
直前のお知らせで申し訳ありませんが、2月14日に予定しておりました被災家屋修復勉強会・説明会は、依頼主様のご都合により誠に残念ながら中止することとなりましたので、慎んでお知らせいたします。ご参加を予定しておられた方々におかれましては、急きょの事ながら大変申
2月14日(水)夜の富山県高岡市(既報)に続いて、15日(木)14時からは志賀町富来にて被災家屋の修復説明相談会を開催します。 詳細は以下の通りです。参加費は無料。 ご参加お申し込みは、地元窓口ご担当の笹川様(✆090-3768-7096)までお電話の上お申し込
先日予告しておりました、被災家屋の修復勉強会(説明相談会)を、来る2月14日(水曜日)19:00から、富山県高岡市金谷町6-9の「おおてらハウス」をお借りして、行うことになりました。近傍の町内で液状化による被害が出ているほか、高岡市伏木ではかなり広範囲に被害が
一部の方にしかお伝えしていなかった今週末開催の講演会。 タイトルは「歴史ある建造物の防災」とありますが、能登半島地震被災地の切迫した状況を踏まえ、コンテンツは「令和5年奥能登地震以来7ケ月を寄り添って見えたこと」「技術的な学び ー 伝統構法を改めて捉え直す」
2月3日、中能登町かねまる交流館にて開催されました「地震被災家屋修復説明会」には30名を超える方々にお集まりいただきありがとうございました。 また説明会開催にあたり特別のご配慮と会場設定を下さいました地元町議会議員の先生、地区町内会役員の皆様におかれまして
このたび、長谷川順一が主宰する「杢匠舎・住まい空間研究所」の公式WEBサイトを開設いたしました。 これまでの「たてもの修復支援ネットワーク」での取り組みを含めて、事業内容などを掲載しておりますので、宜しければご覧ください。公式サイトhttps://shufuku-kenchik
令和6年能登半島地震発生から昨日で1カ月。 お亡くなりになられた240余名の方々の鎮魂とそして痛恨の極みであったこの1ヶ月の振り返りの中で、様々な被災の事実と、これからの課題の大きさが浮かび上がってきたとも言える昨日でした。そして地盤の液状化などで被災した家
能登半島地震の発生から4週間となりました。 被災地では壊れた屋根のシート養生など応急処置に奔走される大工さん、屋根屋さんの姿を見かけますが、今日は壊れた土蔵や民家の壁の応急処置について。写真は奥能登地震後の被災家屋の冬仕舞いをするために屋根に上がった、土
令和6年能登半島地震被災建物の修復に関する説明相談会を2月3日に実施方向で調整中です。 今回の甚大な被害状況を踏まえ、アップデートされた令和5年奥能登地震の対応を踏まえ、より安全側に立って説明をさせていただきます。 応急危険度判定後も、余震・積雪等で建物をめ
能登半島地震発生から3週間。 災害復興に関する諸制度を掌るものにとっては、過去の経験智によるところ復興の道筋がそろそろ見えてもと思うのだが、今回は一向にその気配がない。 34,000棟の建物被害がありながら、仮設住宅の入居申請5000件に対し着工はわずか338棟。
石川県を中心に依然として継続している震度5レベルの地震動。 1月1日の強震動により動いたり、滑ったり、圧壊し亀裂の入った地盤や擁壁は、非常に崩れやすくなっているのはご存じの通りです。 新潟砂丘など地盤被害を受けた地域も、固着力を失った地盤がその後の降水により
阪神淡路大震災発生から29年となる鎮魂の日を迎えました。 改めて犠牲となられた6434名の方々の御霊にたいし鎮魂の礼を捧げます。 「一つとして同じ災害はない」という言い古された感のある言葉ですが、阪神淡路大震災のとき同様に、能登半島地震に関してもその言葉さえ軽
石川・富山・新潟と被災範囲が極めて広い今回の能登半島地震。 多くの疑問、質問、ご相談を受けておりますので、それらのコンテンツ要点をFAQ的にまとめておきます。今日は公的手続き対応から。【被災後の公的手続きを進めるうえでの推奨項目】1.罹災証明の申請、そし
現在、石川県、富山県、新潟県などで行われている、能登半島地震に被災した家屋の諸判定やその取り扱いについてまとめました。現在は、自治体の建築部門による被災建物応急危険度判定(現地対応)と、自治体税務部門による罹災証明受け付け(申請ベース)が開始されています
能登半島地震の被災地の中でも、交通に支障のない能登半島南部の志賀町や氷見市また新潟市などで応急危険度判定が開始されてれいます。 なかで毎回のことではありますが、危険の赤紙の張られた建物への誤解や新たな不安が広がっています。過去記事ですが、応急危険度判定
建物の応急処置カテゴリ記事です。強い余震よってサポートが外れていたり、また風により屋根シートが剥がれる場合もあります。とくに屋根上作業は厳しものがありますが、天候その他様子を見ながらのご参考までに。大切な家財を守るために室内でブルーシートで梱包するな