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  • 最近やめたもの 定年後、新しいことを始めるために

    定年後の準備を進めています。 この年末にやめたもの二つ。 マイレージクラブのゴールドカード 出張が多かったので、ゴールドカードを持っていると色々と楽でした。 チケットの予約は優先枠があったし、海外の空港ではラウンジが使えました。 乗り継ぎの時間がある時には、ゆっくりと休憩ができてよかったです。 おまけにマイレージポイントが貯まりやすかったですね。 ですが、定年間近になって、仕事の内容も大きく変わって、出張がなくなりました。 コロナの影響も大きかったですが。 で、定年後はもうあまり飛行機には乗らないだろうと思って、ゴールドカードは解約しました。 普通のマイレージ会員です。 ゴールドカードは、年間…

  • 一山越えると下り坂 それもまた良し

    こんにちは、暖淡堂です。 12月になってしまいました。 で、おまけにもう一週間過ぎてしまっていて。 早い(速い、疾い)ものです。 年が明けると、一月ほどで還暦。 その先には長年勤めてきた会社の定年。 なんだかもう、早い(速い、疾い)です、なにもかもが。 月の満ち欠け、日の傾き 古典を読んでいると、満ちた月は欠ける、中天の日は傾く、という意味の文章がよく出てきます。 たとえば易経の「雷火豊」の「彖に曰く」には以下のような文章があります。 日中則昃、月盈則食。天地盈虛、與時消息。 日中すれば則ち昃かたむき、月盈みちれば則ち食かく。天地の盈虛えいきょ、時と消息す。 太陽が中天にあれば、強く光り輝くが…

  • 【現代詩】「路傍の靴」 成熟に必要な時間のイメージ 現代詩の試み

    路傍の靴 厚い雲 重くなる視線 その先に 枯れた雑草と 欠けた縁石と 捨てられた靴 それが革靴だったら 僕はこれまでの日々を思っただろう 紐の切れたスニーカーは これからの日々を思わせた 身体の底に 力の筋が一本 小さな声を上げた ***** Google Geminiによる解説 暖淡堂の詩「路傍の靴」解説 詩の全体像 「路傍の靴」は、道端に捨てられた一足の靴をきっかけに、過去、現在、そして未来へと広がる心の風景を描いた詩です。詩人は、靴という身近な物を通して、自身の内面を深く見つめ、人生の様々な局面を投影しています。 詩の構成と解釈 1~3行目: 厚い雲、重くなる視線、そして道端に捨てられた…

  • 「さよなら」 オフコース もうすぐ外は白い冬

    こんにちは、暖淡堂です。 次の週末には、かなり寒くなるようですね。 北海道の方では根雪になるかもしれないと、ある方に教えていただきました。 12月の下旬頃に帰省する予定です。 実家は雪に覆われているかもしれません。 まあ、家は雪に覆われた方が暖かいので、それはそれでいいのですが。 去年も同じ頃に帰省しました。 今年は夏に出向した後は年休を取っていないので、これから年度末に向けて計画的に消化していこうと思っています。 なんといっても、年度末で定年なので。 ちょっと前までは、定年を迎える方は、定年前にまとめて年休を消化していたものです。 それが、再雇用が定着して、定年の日も普通に働いているようにな…

  • 暇な時は暇なままに

    今日は出向先が創立記念日でお休みです。 妻はボランティアでお出かけ。 娘は大学院の講義がないようで、朝から自分の部屋にいます。 で、僕は先ほど、お使いから帰ってきました。 11月末に、自宅近くにロピアが開店しました。 dantandho21.blogspot.com 特売品がいくつかあるのですが、その中でも我が家にとって大切な「お米」と「卵」を買ってきました。 お米は5kgで、肩に食い込む重さでしたが、頑張って運びました。 5kgで税抜1,999円でした。 卵は10個入りのパックが159円。 ブロッコリーが一つ100円。 お昼ご飯用の紅生姜220gで169円。 小汗をかきました。 それはそれと…

  • 【現代詩】「中空の軋み」 錯綜する時間と空間の揺れのイメージ 現代詩の試み

    中空の軋み 雪、ふっ、と 頬に、冷たく 風、ふっ、と 耳を、刺す …振り返る、その一瞬手前に …音だけの、夜行列車 文字の、掠れてしまった 厚紙の、古い切符 それだけを支えに 走り続けた20年は 雪、ふっ、と 風、ふっ、と 手垢のついた 数冊のノートと引き換えに また、僕の手に 戻ってきた 遠い中空を レールの軋みが 微かに鳴っている そのさらに先に 冬の雷が 厚い雲を 浮かび上がらせる …ああ、僕は …そこに帰る、確かに ***** Google Geminiによる解説 暖淡堂「中空の軋み」解説 作品世界への誘い 「中空の軋み」は、暖淡堂による詩的な言葉の連なりを通して、読者を静謐で深遠な世…

  • 「悲しみは雪のように」 浜田省吾 誰もが泣いている…

    こんにちは、暖淡堂です。 もう12月になるのですね。 寒いはずです。 北の方では雪が積もっているようで。 実家に電話すると、家の周りにももう数10センチ積もっているとのこと。 でも、雪は、積もった方が家の中は暖かいと言っていました。 雪の層の断熱効果もあるし、自分の感じだと、冬場の空気の乾燥も抑えられたかと。 雪には、それなりに恩恵もあるようです。 雪のない土地に住んで、もう30年以上。 雪が恋しくなってきています。 今朝、フォローしているXユーザーの方の投稿がきっかけで、久しぶりに浜田省吾さんの「悲しみは雪のように」を聴きました。 その方は、冬になると思い出す曲を問いかけられていました。 僕…

  • 宅建士(宅地建物取引士)の試験、合格しました じわりと次に進みます

    こんにちは、暖淡堂です。 宅建士の試験に合格しました。 本日の午前中に発表がありました。 出勤後、スマホの小さい画面で合格者の受験番号を確認しました。 自分の受験番号を見つけた時は、とても嬉しかったです。 宅建士は、試験に合ガクした後、宅建業の経験のない人は、実務講習を受けないと宅建士の登録と宅建士証の発行を依頼できません。 もう少し、勉強をすることになります。 なにはともあれ、安心しました。 試験後の自己採点では、資格予備校などの合格予想点を上回っていたので、おそらく合格しているのだろうなとは思っていましたが。 やっぱり、合格発表までは不安でした。 合格証は、本日午後に発送されているようです…

  • 「チンギス紀 十七 天地」 北方謙三 いくつかの決着

    こんにちは、暖淡堂です。 ずっと我慢していたのですが、ついに「チンギス紀 十七 天地」を手にしてしまいました。 読み始めたら、結局最後まで読んでしまって。 しばらくはまた、チンギス紀ロスの状態で過ごすことになります。 「チンギス紀」は、北方謙三さんの「水滸伝」、「楊令伝」、「岳飛伝」の世界を引き継いでいます。 時代的には宋から南宋へ、金の勢力拡大と衰亡、モンゴルの強大化の頃。 通して読むと、北方謙三さんの世界観がわかってきます。 武力の戦いも続くのですが、それと並行して物流や市場も描かれます。 軍人とともに、民衆の底強さが、ずっと存在しています。 まだ読まれていない方もいると思うので、内容には…

  • 「蒼い旅」 岸田智史 消える足跡

    こんにちは、暖淡堂です。 季節は行ったり来たりな感じですが、それでも秋は深まっていますね。 11月ももう中旬。 あと少しで12月、 年末です。 今年も、あっという間ですね。 今年は、なんだか、ずっと勉強をしていた気がします。 これから勉強して身につけた(はずの)知識を使っていこうと思っています。 FPの知識は、実際に役に立っていますね。 保険の見直しも自分で考えて進められました。 年金の仕組みもわかったし、年末調整も、それぞれの手続きの意味がわかった上で書類を書けています。 これからもらえるはずのまとまったお金のことも、どんな対応をするべきなのか、大筋では理解できています。 何よりも、資産運用…

  • 【現代詩】「浸透」 振動強度の共鳴と減衰のイメージ 現代詩の試み

    浸透 振動 窓枠の冷たさ 歪む外の景色 凝る息 声 手摺のざらつき 靴の裏の粘り 逃げる雨 共鳴 不意の強度の増加 と、減衰 位相の逆転 失望 膝の裏の痛み 足首の怠さ 首の痒み 軋み 遠ざかる街 滲む燈 僕の窪み 触れなかった 雨だけの … 浸透 ***** Google Geminiによる解説 暖淡堂の詩「浸透」解説 詩全体の印象とテーマ 「浸透」は、外界との接触、そして内面の変化を、感覚的な言葉で繊細に描き出した詩です。窓枠の冷たさ、手摺のざらつきなど、五感を刺激する具体的な描写が積み重ねられ、読者に鮮やかなイメージを与えます。 この詩の大きなテーマは、外界との関係性の中で変化していく「…

  • 2010年10月初め頃 タイの建設工事の早さ(遅さ)に色々と思った 【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

    2010年10月になった頃。 夕方から夜にかけて大雨が降ることが増えてきていた。 現地の人によれば、そろそろ雨季が終わるので、大雨が多いのだということだった。 場合によっては、洪水があるかもしれない、と不安にさせるようなことも言っていた。 出向先の会社でイノベーションセンターを建設。 その立ち上げを記念して植樹をした。 植樹には現地の人たちも参加。 植樹をしている間、スタッフが何枚も写真を撮っていた。 CSRの広報担当の人だったようだ。 僕も現地のメンバーの一人として何枚かの写真に写っている。 その頃にはすっかり日に焼けていたので、見た目は現地の人にすっかり馴染んでいた。 肝心のイノベーション…

  • 「後藤点」 今年の古本まつりの収穫

    2024年神田古本まつり こんにちは、暖淡堂です。 少し前になりますが、2024年10月25日から11月4日までの間に開催されていた神田古本まつり(神保町ブックフェスティバル)に行ってきました。 www.enjoytokyo.jp 今年は家族揃って出かけました。 家族3人で電車に乗り、お昼過ぎに乃木坂駅直結の東京国立新美術館で「二紀展」を観ました。 六本木ミッドタウンのコンビニでおにぎりを買って、ベンチに腰掛けて軽く食べてから神保町へ。 そのまま千代田線で新御茶ノ水まで行って、そこから歩きました。 暗くなりかけていたのですが、神保町に近づくと人の雰囲気が濃厚になってきていて。 多かったですね。…

  • 穏やかな日々を…

    こんにちは、暖淡堂です。 今朝は、朝イチで以下の記事を作成していました。 で、そうだよなあって思ったことがあります。 ekilife.hatenadiary.com 穏やかな人がいると、その人の周囲1メートルくらいは穏やかな雰囲気になりますよね。 もしその人のそばにもう一人いて、穏やかな雰囲気を作り出せれば、さらに広い範囲が穏やかになると思います。 そんな感じで、穏やかな人の周りに少しずつ人が集まって、穏やかな範囲を広げていくと、どんどん穏やかな場所が広くなって。 そのうち、街ごと穏やかになったりしないかなって。 そんなことを思っていたのです。 その逆もありますね。 攻撃的な人の周辺には、トゲ…

  • 人を押し退けてまで行きたいところなのか

    こんにちは、暖淡堂です。 今年の夏から、毎日定時出社、定時退社で、行きも帰りも、混み合った電車に乗っています。 で、よく見かけます。 人を押し退ける人。 朝が多いのですが、夕方も結構いたりします。 人を押し退けてまで行きたいところがあるのでしょうね。 夕方も、他の人が邪魔に感じるくらいに、帰りたい場所があるのでしょう。 僕は、朝も、帰りも、穏やかに行き来したいと思っています。 人を押し退けるほどのパワーがあったら、行った先で使いたいものです。 電車を降りる時は、「すみません、降ります」と言いながら出口に向かうようにしています。 それで、近くに立っている方達は、通り抜けられるように配慮してくれま…

  • 「yes yes yes」 オフコース 君が嫌いな東京

    こんにちは、暖淡堂です。 日曜日と月曜日は良い天気でしたね。 日中は上着なしでも十分に過ごせました。 街中では半袖短パンの人もいましたね。 絶好のお出かけ日和。 十分に楽しまれた方も多かったでしょう。 僕は妻とお買い物に出かけました。 無印週間なので、無印でいくつか買いました。 僕は手帳の更新。 これまでの仕事と違って、時間単位のスケジュール管理は不要になりました。 それに合わせて、マンスリーの薄手のものにしました。 イトーヨーカドーで綿入りの上着も買いました。 これから冬に向けて、寒くなっていくので、その準備の一環ですね。 イオンでいなり寿司のパックを一つ買って帰りました。 自宅に着いてから…

  • 暮らしの安心感が損なわれるとこうなる

    こんにちは、暖淡堂です。 最近、嫌な事件が続いていて、日常生活の安心感が損なわれつつあるように感じます。 闇バイト関連事件が続く 警察の方々も努力はされているのだと思います。 それでも、続きますね。 この連休中も起こっているようです。 いずれも年齢の上の方々を狙っているようで。 被害金額はそれほど多くはないようですが、狙われた家の住人の方の心身が受ける被害がとても大きい。 場合によっては亡くなられることもあるようで。 1日も早い解決を願います。 近隣で不審者情報 現在住んでいる地域では、不審者情報が住民の間で共有されています。 メールやLINEなどで、目撃情報が通知されます。 最近の情報は以下…

  • 「柿の実色した水曜日」 ふきのとう 色づく季節に

    こんにちは、暖淡堂です。 週末、いかがお過ごしでしょうか。 僕は午前中は読書とブログ記事作成、午後、妻と近隣にお買い物に出かけました。 多摩丘陵は、気づくとずいぶん紅葉が進んでいました。 季節は着実に移り変わっているのですね。 今年も、残り2ヶ月弱。 さて、自分はどこまでいけるのか、どのくらい成長できるのか。 来年の春までの間に還暦を迎えます。 そして3月末で定年。 仕事自体は、今やっていることを継続すると思われるので、大きな変化はありませんが、自分の位置付けは変わるのでしょうね。 まあ、それでも自分はまったく変わりませんが。 で、秋が深まると思い出すのが、ふきのとうの「柿の実色した水曜日」 …

  • 「来ぬ人を 松帆の浦の 夕凪に」 権中納言定家 文学と政治の人

    百人一首第97番目の歌の作者は権中納言定家ごんちゅうなごんさだいえ、藤原定家です。 百人一首の選者ですね。 今回は権中納言定家について紹介します。 権中納言定家とは 生年1162年、没年1241年。 藤原俊成の次男。 藤原北家に連なる人。 最終官位は正二位・権中納言。 貴族ですね。 「百人一首」の他に、「新古今和歌集」や「新勅撰和歌集」の選者でもあります。 「新古今和歌集」は1204年に一旦出来上がりますが、その後も作業が進められ、1210年完成に全体が完成。 配流後の後鳥羽院が追加した「隠岐本」は1221年に出来上がっています。 藤原定家は後鳥羽院が敗れた承久の乱後に大きく昇進した人でした。…

  • 宅地建物取引士の試験を受けました

    こんにちは、暖淡堂です。 2024年の4月頃から勉強を始めていた宅地建物取引士の資格試験を受けました。 2024年10月20日(日)の午後。 会場は神奈川県内にある大学のキャンパスでした。 試験は年に1回のためか、ものすごくたくさんの受験生がいました。 みなさん、僕よりずっと若かったですね。 同年代の方は、ざっとみて全体の数%くらいの感じ。 会場に集まった方々は、みなさん真剣に試験に取り組んでいました。 FPの時と比べると、空席が多かった印象です。 いろいろとご都合があって、当日受験できなかった方々でしょうね。 次回以降、再チャレンジされるのでしょう。 で、試験結果ですが、自己採点で50問中3…

  • 枠を広げて中身を充実させるか、充実した中身に枠を広げさせるか

    こんにちは、暖淡堂です。 今年の7月に出向して、仕事の内容がガラッと変わりました。 それから3ヶ月以上。 法定研修も終わり、仕事も基本的な手順は一通り経験しました。 これからはアウトプットの質を上げていくことになります。 まだまだ勉強ですね。 そうではありますが、個人的には明日を過ぎると、いくつかの山を乗り越えて、気持ちが少し楽になります。 3ヶ月ほど控えめにしていたものも、元に戻していけそうです。 まあ、そんなこんなで日々、穏やかに暮らしています。 で、この3ヶ月を暮らしながら考えたことの一つ。 自分の枠を広げてから中身を充実させるのがよいか、自分の中身を充実させてから枠を広げるのがよいか。…

  • 【現代詩】「鞄」 手放した、多くのもののイメージ 現代詩の試み

    鞄 考えていた終わり方とは随分と違った それでも、確かに終わったのだと男は思った 使い古した鞄をその場に残して 列車に乗り込んだ それからもう、何も振り返らないと決めていた なのに、 もう会うはずもない人たちからもらった 小さな紙切れの塊が 鞄の中で、思いがけず小さくて あまりにも軽かったので 列車が駅を離れる時にもう 心は振り向いていた 目には冬の海の 冷たい波を見るだけなのに ***** Google Geminiによる解説 暖淡堂「鞄」の解説 作品の全体像 暖淡堂の詩「鞄」は、別れと記憶、そして人間の心の奥底にある複雑な感情を繊細に描き出した作品です。使い古された鞄を置き去りにした男の、…

  • 【現代詩】「遠い駅」 もう帰ることのない、遠い駅のイメージ 現代詩の試み

    遠い駅 その駅を最後に旅立った子供は 小さな箱を膝の上に抱えたまま 窓の外の景色を眺めていた 古く、少し傾いた、よく震える家の 奥の、薄暗い部屋の、仏壇の前に置き去りにした いくつもの小箱のことを、時々思い出しながら 汽車は風に追い越されるくらいの速度で進んだ その先は、森の、さらに奥 言葉よりも、木々の軋みが多く聞こえる 小さな池のほとりを回り込んだら 不意に谷地坊主が散らばる 冷たい湿地帯の中を走る 時折聞こえる小さな水音は 山椒魚が飛び込む音 古代からの魚たちが、舞い上げる飛沫 霧が、濃い霧が流れ 子供は夢を見る 小さな箱を、抱きしめたまま 夢を見る ***** Google Gemin…

  • 時間を大切にするとは言うけど

    こんにちは、暖淡堂です。 出向して、平日は毎日電車通勤しています。 自宅と職場の間の通勤時間は、一日3時間半くらい。 それに職場での勤務時間を合わせると、大体12時間は仕事関連で使われてしまいます。 残りの12時間が自分の時間ですが、睡眠のための時間や仕事に行くための準備などの時間もあるので、何か自分のためにやりたいことに使える時間はわずかですね。 で、その貴重な時間を無駄にしないように心がけていて、ふと気づきました。 時間を大切にしようとして、ついつい無駄にしてしまうことがあるということ。 短い時間に細切れの作業を盛り込む 英単語を覚える、というようなことであれば、細切れの時間を使うのは有効…

  • 「今昔百鬼拾遺 月」 京極夏彦 京極堂不在の東京で

    今昔百鬼拾遺 月 こんにちは、暖淡堂です。 極私的「京極祭」、なんだかもう、終わりませんね。 読もうと思って、積み上げている本を熟成させているうちに、どんどん新しい作品が出てきます。 今年は、特に多かった気がします。 それも話題作が。 仕事している場合じゃないよなあ、なんて、思ったりしたいところ。 でも、しっかりと自制して、頑張って通勤しますが。 今回は、熟成期間が長くなっていた「今昔百鬼拾遺ー月」。 これは短めの長編が3作まとまったものですね。 それぞれが独立した作品として発表されていましたが、最終的に講談社がまとめて一冊にした感じのものです。 「鬼」、「河童」、「天狗」。 それぞれで文庫本…

  • 「22歳」 谷村新司 ゆく夏に

    こんにちは、暖淡堂です。 やっと猛暑は抜け出しつつある感じですね。 それでも、大雨の被害などが出ているようで。 被害に遭われている方々にお見舞い申し上げます。 今朝、涼しくなったなあ、って思いながら、ふと頭の中に浮かんだ歌がありました。 「ああ、夏がゆく〜」 何の歌だったのか、思い出そうとしたのですが、すぐにはわかりませんでした。 還暦間近の実力発揮ですね。 それでも、諦めてしまうのは寂しいので、しばらく考えていました。 で、思い出しました。 谷村新司さんの「22歳」。 名曲です。 「22歳の別れ」ではありません。 念のため。 この曲、谷村新司さんのソロの曲で、ヒットしました。 情報によれば、…

  • 「花さそふ 嵐の庭の 雪ならで」 入道前太政大臣 栄華の極みでの、ひとときの翳り

    百人一首第95番目の歌の作者は入道前太政大臣にゅうどうさきのだいじょうだいじん、藤原(西園寺)公経きんつねです。 鎌倉時代初期に栄華を極めた人。藤原公経の山荘を改装したものが、金閣寺として今も残っています。 今回は入道前太政大臣について紹介します。 入道前太政大臣とは 生年1171年、没年1244年。 藤原氏で藤原公経は歴史上二人知られていますが、こちらは西園寺家の祖と言われている方で、西園寺公経とも呼ばれます。 鎌倉幕府との関係が深く、源頼朝の姉を妻としていました。 第3代将軍源実朝が暗殺された時には、自身も積極的に動き、京から将軍を迎え入れさせました。 dantandho.hatenadi…

  • 【現代詩】「おぼえているか」 友へ 現代詩の試み

    おぼえているか 山を乗り越え顔を見せる雲の表情が柔らかくなる頃君はきっとあの街に辿り着いている手紙をくれないか無事だったら僕の言葉を君は覚えているだろうか僕は相変わらずだ相性の悪い風には背を向ける日々だだからとてもゆっくりと進んでいる ***** Google Geminiによる解説 暖淡堂の詩作品「おぼえているか」の詳細な解説 詩の全体的な印象とテーマ 「おぼえているか」は、離れて暮らす相手への切ない想いと、再会への希望を描いた、情感豊かな作品です。自然の描写を巧みに用いながら、心の動きを繊細に表現しています。 別れと再会: 「山を乗り越え」「あの街に辿り着いている」といった言葉から、旅立ち…

  • 今年の秋は、どこまで行けるか、どこまで進めるか

    こんにちは、暖淡堂です。 暑い夏の始まりとともに出向、法定研修、連続する試験の日々に突入しました。 で、9月の上旬に法定研修は終了。 出向先の研修メニューも昨日まで。 これからはノルマとスケジュール管理の日々になります。 諸先輩方は「そのうち慣れる」と薄笑い。 自分の経験上「そのうち慣れる」は、多くの事について真実でもあることを理解しています。 それまで、もうしばらく頑張ってみようと思っています。 自分のために続けていることがいくつかあります。 これからの人生を納得して過ごしていくためのものですね。 それらを振り返ってみたいと思います。 古典を読む ほぼ毎朝、「易経」の原文を読んでいます。 「…

  • 「自分白書」 アリス アリスⅧ 矢沢透さんの魅力とキラメキ

    こんにちは、暖淡堂です。アリスといえば、谷村新司さん、堀内孝雄さん、お二人のボーカルの魅力をなによりも先に思い浮かべる方も多いかと思います。 「冬の稲妻」、「涙の誓い」、「ジョニーの子守唄」、「チャンピオン」、「秋止符」など、アリスの大ヒットシングル曲はいずれもこのお二人のいずれかがメインボーカルとして歌われたもの。 それでも、アリスをアルバムで聴くと、もう一人のメンバー、矢沢透さんの存在感は大きいのだとすぐにわかります。 ご自身もボーカルとして歌われることがあります。 それ以上に、作曲された曲は、いずれも高い音楽性に満ち、魅力溢れるものばかり。 アリスのアルバムのうち、矢沢透さんカラーが一番…

  • 【現代詩】「しおみずをまく」 層状に積み重なる、戻らないものたちのイメージ 現代詩の試み

    しおみずをまく 遠い西日に暗く発熱する波打ち際に少年は泣きながら一人立ち足元からしおみずを手のひらですくっては砂浜の奥を目がけてまく小さな赤い花がしおみずに濡れて揺れる少年は自分が生まれ育った島を海の底に沈めてしまおうとしているのだそして昨日まで穏やかだった全てと一緒に眠りたいのだもうあの人はいないこの島と ***** Google Geminiによる解説 詩の解説:深層に潜む少年の願い 暖淡堂さんの詩は、一見シンプルな情景描写の中に、少年の心の深い悲しみと切実な願いが込められた、奥深い作品です。 詩の情景と象徴 遠い西日、暗く発熱する波打ち際: 少年の心の焦燥感が、夕焼けの赤と波打ち際の熱気…

  • 「秋の気配」 オフコース 気がつけば9月も半分過ぎつつあり

    こんちには、暖淡堂です。 7月1日付で出向し、その後、法定研修で忙しい夏を過ごしていました。 今年は7月、8月と暦通りの出勤。 夏休みという期間がなかったのは、小学校入学以来初めてだったと思います。 むしろお盆時期が一番忙しかったですね。 そんな「暑い夏」でした。 で、昨日、法定研修が終わりました。 修了証も無事もらえました。 この後、さらにジワリジワリとペースを上げていくことになります。 まあ、嫌な仕事でもないので、自分なりのスタンスで進めていこうと思います。 もうすぐ還暦ですから。 もうしばらくは暑い日が続きそうですが、空の色には秋の気配が忍び込んでいますね。 で、「秋の気配」。 名曲です…

  • 【現代詩】「零下の音」 北の岸辺にたどり着いた者たちのイメージ 現代詩の試み

    零下の音 軋む音が 波音に混じり 雪の重たい気配に さらに沈む わずかの物だけを手にした 数人の男たちは 凍り始めた上着の中で 震える身体を跳ね上がらせ 眠れない夜と 雪に覆われた笹藪の中に消えていった その先にあったのは ただ暗いだけの夜と 冷たいだけの 薄い舌がたてる 微かな音 ***** Google Geminiによる解説 暖淡堂の詩「零下の音」の解説 詩全体の印象 「零下の音」は、冬の厳寒と人間の孤独、そして希望の薄れを描いた詩です。雪景色を舞台に、数人の男たちが極限状態の中で生きる様子が、音や感覚を巧みに用いて表現されています。 各部の解説 「軋む音が / 波音に混じり」:冬の静寂…

  • 【現代詩】「砂の砦」 約束、のイメージ 現代詩の試み

    砂の砦 甲冑をまとったまま 浅い眠りから覚めた男は 目の前に広がる砂漠の その涯に舞い上がる砂嵐を見た それは数万の軍勢が 怒りの声を上げながら迫る標 男がたった一人で防がなくてはいけない 狂乱の奔騰 狂気の激流 味方はただ眼球の溶け落ちた 暗い眼窩を兜の庇に隠した男たちだけ やがて男は砦の前に立ち 錆びた剣を振り上げる この砦を守るために あの青い月の夜 たった一度交わした 言葉のために ***** Google Geminiによる解説 暖淡堂の詩「砂の砦」解説 詩の全体像 「砂の砦」は、壮大な自然と人間の孤独、そして使命感を描いた詩です。砂漠という過酷な環境の中で、男はたった一人で、数万の…

  • 2010年9月末頃 シラチャに馴染み始めた頃【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

    2010年9月末頃。 現地のR&D(研究開発)スタッフ向けに、特許等知的財産に関する話をしている。 思えば、この頃から、知的財産関連の仕事を少しずつするようになっていた。 帰国後、知的財産部に配属になるきっかけは、その辺りにあった気がする。 日本と、海外のいくつかの拠点を対象にした、知的財産のグローバルミーティングの話も出ていた。 まさに帰国後に、自分が中心になって進めていたものだ。 タイにいる間は、グローバルミーティングは実現しなかった。 帰国後も、ずいぶんと時間をかけて、各国の拠点を何度も回ったが、結局は実現できなかった。 僕以降の世代の人たちの頑張りに期待しよう。 2010年当時、シラチ…

  • 「それぞれの秋」 アリス それぞれの時を過ごしながら

    こんにちは、暖淡堂です。 谷村新司さんが亡くなって、心の空隙が埋まらないまま、いつの間にか時が過ぎています。 アリスⅧに収められて、シングルにもなっている「それぞれの秋」、時々思い出します。 この曲が発表されたのは、僕がまだ高校生の頃。 歌詞の意味は、よく理解できていなかったと思います。 なんだか、とても暗い印象の曲だな、くらいにしか思っていませんでした。 それが、このところ、思い出すたびに、少しずつ味わえるようになってきています。 自分が学生の頃は、キラキラと輝いていたのかな。 自分がどうなっていくのかわからない不安で、「夢」のようなものにすがるような物言いをしていなかっただろうか。 自分は…

  • 通勤と傘 電車通勤で気をつけたいこと

    こんにちは、暖淡堂です。 迷走台風のおかげで、時々大雨になるような不安定な天気の日が続きました。 通勤時に大雨に降られて困った人も多かったかと。 雨が降ると、お世話になるのが傘。 その傘ですが、電車通勤ではちょっと厄介者でもあります。 電車と傘について、最近思ったことをまとめてみたいと思います。 電車内に傘を持ち込むときは、傘はびしょ濡れの状態ではないようにして 時々、傘の先から雫が滴り落ちている傘を電車内に持ち込んでいる人がいます。 駅に着くまで、大雨の中を歩いてきたのだと思われます。 状況はわかるのですが、電車内に乗り込む前に、できるだけ雨の雫を落としておいてもらいたいもの。 長い傘を腕に…

  • 我が家の米不足対策は、とても健康志向です

    もうじき新米が味わえます こんにちは、暖淡堂です。 台風や地震で、食料を家庭でも備蓄するようなことが推奨されたことが原因なのか、スーパーなどではお米が品薄ですね。 インバウンド云々のことは正直???です。 家庭で備蓄することを呼びかけるなら、それ用のお米を配給したらどうかと思いますが、まあ、それは期待しすぎかもしれませんね。 それはそれとして、我が家もお米がなかなか手に入りません。 平日普通に通勤していると、帰宅時のスーパーに立ち寄ってもお米の棚は何もなくなっています。 これって、コロナの時のマスクと同じ雰囲気を感じます。 もしかしたら、今の時期、もうお米を食べることを諦めている人もいるかもし…

  • 「おほけなく うき世の民に 覆ふかな」 前大僧正慈円 「愚管抄」の作者であり、後鳥羽上皇の挙兵には反対だった

    百人一首第95番目の歌の作者は前大僧正慈円さきのだいそうじょうじえん(慈円)です。 生涯で4度、天台宗の座主となった人です。 今回は前大僧正慈円について紹介します。 前大僧正慈円とは 生年1155年、没年1225年。 関白藤原忠通の六男で、1192年に天台宗の座主となっています。 藤原定家らとも交流があり、後鳥羽院の歌壇で歌人としても活躍していました。 兄は九条兼実で、政界の中心にいた人物。 百人一首に収められている歌は、京の街に武士が攻め込んできたり、疫病が流行ったりしたことを悲しんで歌われたもの。 慈円は公武の対立よりも調和を望んでいたらしく、後鳥羽院の挙兵には反対していたとも伝えられてい…

  • 【現代詩】「雨に散る」 流れるものの上に瞬間だけ残された軌跡のイメージ 現代詩の試み

    雨に散る 道端の 置き去りにされた 古い靴の 紐は千切れ 雨に打たれ その傍に 小さな花の群が 雨に咲き 雨に打たれ 雨に散り その小さな花びらは きっと晴れた日 暖められた風に さらさらと舞う 光のように ***** Google Geminiによる解説 暖淡堂の詩「雨に散る」解説 詩全体の印象 この詩は、道端に捨てられた古い靴と、その傍らに咲く小さな花という、対照的な存在を描き出すことで、生命の儚さや美しさを表現しています。雨という自然の力によって、古い靴はさらに朽ち果て、小さな花は盛衰を繰り返します。しかし、その花びらは、いつか訪れる晴れの日に、光のように舞い上がり、新たな命へと繋がる可…

  • 2010年9月下旬 タイの暑さには子供も疲れる【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

    2010年9月下旬。 夜から朝にかけて雷雨ということが多かった。 雨季の真っ盛りで、雷の影響か、時々停電もあった。 直射日光に当たらないと、少し涼しく感じる。 雨雲が厚く空を覆っていると、それだけで過ごしやすい。 それでも、暑い。 タイなので。 週末にシラチャの日本人学校で親子レクレーションの行事があった。 子供と、親たちとが、それぞれチームに分かれて対戦した。 久しぶりに身体を動かしたので、僕は気分がよかった。 帰宅すると、娘が、体調が良くないようだった。 風邪気味のようだった。 すぐにサミティーベイに行った。 薬を処方してもらい、帰宅。 翌日、薬が効いているのか、娘は気分が良くなっているよ…

  • 久々にのんびりと週末を過ごしています

    こんにちは、暖淡堂です。 暑い日が続いていますね。 皆様、いかがお過ごしでしょうか。 コロナに感染して、療養中の方もいらっしゃるようです。 暑いだけでも体調を崩してしまいますよね。 どうぞご無理されず。 なんとか、乗り切っていきましょう。 先月初めから出向して新しい職場に通っています。 まだ研修中なので、出勤しているという感じにはなっていないです。 見習い、ビギナー、初心者。 立場があるような、ないような。 それでも通っています。 定年の歳、還暦間近で、スタートしなおすというのも、貴重なことだろうなと思います。 こんな機会をもらえた僕の定年、そこそこラッキーかもしれません。 研修は、学び直した…

  • 新宿駅乗り換えと代々木上原乗り換え 雰囲気の違い、心の持ち方のコツなど

    こんにちは、暖淡堂です。 2024年7月1日付で出向しています。 定年は出向先で迎える予定です。 で、勤務先が変わったので通勤ルートが少し変わりました。 行き先が違うので、当然ですね。 これまでの勤務先への通勤ルートでは、新宿駅で乗り換え。 新しい勤務先へは代々木上原駅(小田急小田原線)で乗り換えます。 それで気づいた新宿駅と代々木上原駅の雰囲気の違いなどを書いておきたいと思います。 利用客の様子が大きく違う 新宿駅は、朝も夕方も、日中も、人が多いですね。 利用客数は日本一らしいです。 通勤時間帯は、人が多いので、自分の行きたいホームに辿り着くためには、スキルが必要です。 僕の人混みの中を歩き…

  • 「Thunderstruck」 AC/DC 映画「Battleship」のシーンとともに

    こんにちは、暖淡堂です。 暑いですね。 まだしばらく暑い日は続くようです。 身体には負担がかかってしまいます。 せめて気分は軽く過ごしていきましょう。 スカッとする映画を観たいものです。 で、なんとなくYoutubeあたりをウロウロしていたら。 見つけました。 Battleship おまけに、バックで流れているのが AC/DC の Thunderstruck カッコいいです。 スカッとします。 全編観たくなります。 この夏は、あまりお休みがない(日々、なんだか時間に追われています)のですが、そのうちになんとかしたいと思っております。 www.youtube.com www.youtube.co…

  • 「み吉野の 山の秋風 さ夜更けて」 参議雅経 後鳥羽院に重用された、蹴鞠が上手な「新古今和歌集」の選者の一人

    百人一首第94番目の歌の作者は参議雅経さんぎまさつね(藤原雅経)です。 後鳥羽上皇に重用され、藤原定家らとともに「新古今和歌集」の選者の一人でもありました。 今回は参議雅経について紹介します。 参議雅経とは 生年1170年、没年1221年。 官位は従三位、参議でした。 藤原雅経の父、藤原頼経が源義経と親しい関係にあり、源義経が追われた後は藤原頼経、雅経親子は鎌倉に護送されることになりました。 しかし雅経は頼朝からその和歌や蹴鞠の才能を認められ、源実朝とも親交を結ぶなどしたため、次第に頼朝からも重んじられるようになりました。 この藤原雅経は、後鳥羽上皇からも重用されます。 院における歌壇で活躍し…

  • 暑い日にはこんな曲を聴いていたい 「光進丸」加山雄三

    こんにちは、暖淡堂です。 暑い日が続いていますね。 日々、無理せず、どうぞご安全にお過ごしください。 湿度が高くて蒸し暑いのがとても耐えられません。 それでも、夕方雨が降ったりすると、その後はしばらくは過ごしやすく感じたりします。 タイの方が過ごしやすく感じるのは、暑くても毎日雨(だいたい大雨)が降っていたからかもしれません。 暑い日に思い出すのが加山雄三さんの「光進丸」。 この曲、昔から好きで、シングルレコードで持っていて何度も聴きました。 波音、イントロ、歌が始まってそれからサビまで、ずっと引き込まれていきます。 聴き終わった頃には、自分も船のうえにいるような気分になります。 歌われている…

  • 2010年9月中旬 シラチャの街も次第に涼しく感じるようになってきた【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

    スカパープ公園前のセブンイレブン 2010年9月上旬。 タイの暑さの盛りは4月から5月。 ソンクラン祭り(水掛け祭り)が終わると、ゆっくりと気温が下がり始める。 9月は、午前中は晴れ、午後は雲が増えてきて、夕方から夜に大雨という日が続くようになっていた。 この頃、数日風邪気味だったようだ。 日記には「薄い水割りを飲んで寝る」などと可愛らしいことを書いている。 お酒を飲まず、娘とすごろくをしてから早めに寝ている夜もあった。 状況はわかってきていたが、タイの建物の中のエアコンは身体に負担だった。 冷気の吹き出し口を調整してもらった。 冷たい空気が直接身体に当たっていたのだ。 気を利かせて、僕の席を…

  • 「世の中は 常にもがもな 渚漕ぐ」 鎌倉右大臣 非業の死をとげる第三代将軍

    百人一首第93番目の歌の作者は鎌倉右大臣かまくらのうだいじんです。 鎌倉幕府の源頼朝、源頼家に続く第三代将軍源実朝さねとも。 彼は藤原定家を師として和歌を学ぶ文人でもありました。 今回は鎌倉右大臣について紹介します。 鎌倉右大臣とは 生年1192年、没年1219年。 最後は兄源頼家の子公暁によって刺殺されました。 鶴岡八幡宮参拝の帰路のこと。 まだ28歳でした。 鎌倉幕府はこの後、将軍を京都から迎え、政治体制は執権家の北条氏を中心としたものになっていきます。 源氏の血筋に連なる者が将軍となるのは、このずっと後、室町幕府と呼ばれる政治体制を確立した足利尊氏のときのこと。 源実朝の刺殺事件は、鎌倉…

  • 出向前で忙しいのにやりたいことが増えてしまう

    こんにちは、暖淡堂です。 もう少しで、勤務先が変わります。 所属は同じなのですが。 いわゆる「出向」です。 今度は特許(庁)関連の仕事にドップリと浸かります。 で、さらに半年ほどすると還暦で、その少し後に定年。 定年後も出向先で働き続けることになりそうです。 そんなこんなでいろいろと忙しいです。 その忙しい時に、やりたいことがいくつかできてしまいました。 一番やりたいことが、Kindleで出版中の「菅子四篇」の改訂。 翻訳文で、検討の足りなかったところが散見されます。 全体的に、もう少し柔軟に文章を書いた方がよかったなと思ったりもしていて。 一番最初に出版したものなので、力が入りすぎていたかも…

  • サッポロビールジャイアンツの思い出

    昭和58年、18歳の春から始まった学生時代は、ビールと過ごした時代でもあった。もともと大学入学前からビールは飲んでいたが、それは大学入学後に比べると穏やかなもの。18歳からのビールとの付き合いは、もっと深く、激しいものであった。 新入生歓迎会で、生まれて初めてビール瓶1本そのままを手にしての一気飲みを経験した。一気飲みはその後も、様々な場面で挑んだが、勝敗はやや勝ち越しくらいで、途中放棄ということもよくあった。友人の中には負け続け、その腹いせか、逆噴火という対抗技を使うものもいた。 飲み会が増えると、周囲にいるものも慣れてきて、逆噴火の気配を感じると退避できるようになる。もちろん、逃げ遅れると…

  • 富士山が大きく見える 2024年3月の伊豆下田への家族旅行

    富士山が大きく見える こんにちは、暖淡堂です。 2024年3月に家族で伊豆下田に行ったときの写真を見ていて、まだ紹介していなかったものがあったので記事にしておきます。 道の駅「伊豆ゲートウエイ函南」の駐車場からみた富士山です。 www.izugateway.com 車を降りた時にはわからなかったのですが、なんとなく視野に入っていたものが富士山だったことに気づいた時には驚きました。 伊豆半島から富士山って、結構近かったようです。 自分が思っているよりも大きかったり、小さかったりすると、気づきにくいようです。 見えているはずのものが、この思い込みで見えていないこともあるかもしれませんね。 そんなこ…

  • 「ルー=ガルー 忌避すべき狼」 京極夏彦 近未来サスペンス、スリラー、またはミステリー

    ルー=ガルー 徳間書店版 こんにちは、暖淡堂です。 まだ極私的京極祭継続中です。 その他も読んでいるのですが… で、今回は「ルー=ガルー 忌避すべき狼」です。 ついに、手を出してしまったか、という感じではあります。 「鵼の碑」を読み始めるのを、少しずつ、わざと遅らせているような感じでもあります。 で、この「ルー=ガルー」、面白いです。 後半はほぼ一気読みですね。 時代設定は2040年くらいかと思われます。 その近未来の様子を2001年頃に予想して描いているわけですね。 2001年から20年以上経過した現在、この作品を読むと、とても面白いものがあります。 詳細はぜひ本作品を読んでいただきたいので…

  • 「切腹 鬼役(十二)」坂岡 真 後始末を求められるもの

    忠義に篤い若い小姓が切腹を命じられた。将軍家の朝餉の配膳中の失態が理由との事だった。 しかし、それは自らの失態の糊塗を図る上役と、家の断絶を避けようとする裕福な寄合によって着せられた濡れ衣だった。 鬼役の矢背蔵人介は、小姓に着せられた濡れ衣の罪をはらそうとするが、叶わず、蔵人介自身が切腹の介錯を依頼されてしまう。 小姓の才覚と忠義の篤さを認めていた将軍家慶は、自らの脇差を切腹に用いるようにと渡す。 小姓は見事に名誉の切腹を果たす。 やがて、矢背蔵人介は、小姓の上役と、寄合による企みを暴くために剣を振るう。 * 坂岡真さんの悪人の描き方が巧みです。 今回は組織的な不祥事と、それを告発しようとする…

  • 【現代詩】「休日」 未明のゆらぎのイメージ 現代詩の試み

    休日 金曜日の夜 いつも通り 早めに寝て 土曜日の朝 いつも通り 早めに起きる 窓の外は まだ暗く 部屋の中を 暖めながら コーヒーを飲む そして 休日を どのように過ごすか そのことだけを 考える 借りていた本を積み上げながら 家族との約束のいくつかを 思い出す 空が ゆっくりと 明るくなる 身体を 何かが 流れ始める 自分のための 一日が 動き出す ***** Google Geminiによる解説 暖淡堂「休日」解説 全体像 この詩は、金曜日の夜から土曜日の朝にかけて、休日を迎える主人公の心の動きを静かに描いた作品です。 冒頭 金曜日の夜、主人公はいつも通り早めに寝て、土曜日の朝もいつも通…

  • こんな発明は特許にならない 特許法の勉強、数年ぶりです

    こんにちは、暖淡堂です。 あと一月とちょっとで、今の職場を離れて、別の勤め先に出向します。 次の職場では特許法対応が仕事のメイン。 で、その準備として特許法の勉強を再開して(させられて)います。 準備の過程で、面白いと思ったものを紹介させていただきます。 今回は、「特許にならない発明」について。 特許は非常に強い権利です。 発明者が自分の発明した内容を書類にして特許庁に出願した日から20年間、独占的に実施したり、他者に実施をライセンス(許諾)したりできます。 ライセンスは、特許権を取得した人が自分自身で特許の内容を実施できない場合の収入源になります。 ただ、発明は、どんなものでも特許されるので…

  • 風の強い夜は、部屋で静かに、こんな曲を聴きたい 「あなたがいるだけで」矢沢透(アリス)

    こんにちは、暖淡堂です。 今夜は、風と雨、強いですね。 シャッターのない窓ガラスに、大粒の雨が、強風と共に当たって大きな音を立てています。 こんなときは、部屋にいて、ゆっくりと自分の時間を過ごしたいもの。 僕は、矢沢透さんの「あなたがいるだけで」を聴きます。 音楽センスと、やさしさが、沁みます。 皆様、どうぞよい夜をお過ごしください。 www.youtube.com *☺☺☺☺☺* バラエティー・ツアー アーティスト:矢沢透 ユニバーサル ミュージック Amazon dantandho ランキング参加中雑談・日記を書きたい人のグループ にほんブログ村

  • 「わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の」 二条院讃岐 源頼政の娘 源平衝突前夜の歌人

    百人一首第92番目の歌の作者は二条院讃岐にじょういんのさぬきです。 源頼政の娘。 源頼政は、平家政権下で存在感を示し続けた人でしたが、以仁王の挙兵に合流し、戦死しました。 今回は二条院讃岐について紹介します。 二条院讃岐とは 生没年が不詳ですが、二条天皇即位(1158年)の時に内裏女房として仕えました。 二条天皇は1165年に崩御。 その後、1190年、後鳥羽院の中宮宜秋門院任子に再出仕しています。 内裏の和歌会でその才能が高く評価された人でした。 百人一首に選ばれた歌は、沖の海底にある石のイメージと、自分の衣の袖を結びつけたもの。 引き潮の時に、海面よりも上に現れる石であれば乾くこともありま…

  • 神居古潭の思い出 昭和の北海道のこと

    こんにちは、暖淡堂です。 子供の頃、祖母に連れられて旭川や鷹栖の親戚の家に行ったことがあります。 函館本線で北上。 いくつかのトンネルを通った記憶があります。 で、旭川の手前に、神居古潭駅というのがあって、その辺りの風景なども、うっすらと覚えています。 旭川までつながっていた国道12号線も、神居古潭を通っていたと思います。 この辺り、渓谷になっていて、山の中の感じがしたものです。 ここを超えると「大都会」の旭川になるのですが。 現在のJRの路線や、国道12号線は、神居古潭を通らない形になっていますね。 国道12号線は、僕が大学生の頃に、新しい道ができて、おまけにその後、高速もできたので、すっか…

  • 2010年9月上旬 オフィスの中の寒さが気になり始めた頃【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

    この山の方角から雨雲が近づいてくる 2010年9月上旬。 1月に赴任して、3月末に家族と合流、8月には夏休みで一時帰国をした。 で、9月上旬。 タイは時々大雨が降った。 気温が高いので、少々の雨に濡れても平気だと思っていたが、それが油断に繋がった。 重い風邪を引いてしまったのだ。 その理由は、おそらく冷房がきついこと。 外は暑いが、建物や車の中の冷房はかなり強い。 熱が出て、身体がダルかった。 それでも打ち合わせの予定があったので、オフィスには出ていた。 あまり作業はせず、なんとなくぼーっとした状態で一日を過ごした。 帰宅すると、妻も風邪をひいていたようだった。 つらいので、病院に行ってみると…

  • 同級生の葬儀に参加するということ なぜか居場所がなくて落ち着かない 【沙河37】

    小学校の同級生のお通夜に参加したのは、それが最初で最後。 その後、現在まで、一度もありません。 それで、とても忘れられない出来事になっています。 少し前の、自分の祖父の葬儀の時とは、まったく違いました。 祖父の時は、いつかくるものという心の準備が出来ました。 同級生の死は、突然訪れたものでした。 なので、どう受け止めたらいいのかまるでわからない状態で、ただ流されているだけのような気がしていました。 【沙河】昭和五一年~昭和五二年 (十六)④ 沢井さんの家で行われた通夜に行った。父が連れて行ってくれた。 子供会の代表だからとのことだった。私は、私の住む地区の小学生のうちで、最年長だったからだ。 …

  • 【現代詩】「定点」 ”ここ”の”底”のイメージ 現代詩の試み

    定点 柔らかな襞状のものに満たされた暗い部屋で 少年は蹲り 昨日見たはずの夢を 思い出そうとしている 夢は 時々現れては また 遠く離れてしまう 昨日見た夢と 同じだ そう少年が思った瞬間に 夢は硬くなり “ここ”が現れてしまう ああ、雪はまだ積もっているか 少年は温かな襞に包まれて 暗い部屋の外を思う その雪が 自らの夢の 現実化であるかのように 少年は 雪を 吹雪を 大量の雪に覆われた 白い大地を 激しく思った そして 雪の冷たい層の中に 滑り落ちることを ふと “ここ”が揺れる その時が 近い そう少年は感じた 再び 温かな襞に包まれ 夢へと滑り込み… ***** Google Gemi…

  • 大学のコンパ 不適切ですが昭和なので

    それはそれで楽しかったコンパ こんにちは、暖淡堂です。 昭和58年、18歳の春に大学に入学しました。 旭川市内にあった大学です。 住み始めたアパートの周囲にはまだ雪がたくさん残っていて、寒かったことが忘れられません。 入学式からオリエンテーション、新歓コンパなどは以前書かせていただきました。 今回は、その他、大学時代の飲み会で思い出すことなど。 昭和58年当時、旭川市内で気兼ねなく学生コンパができるお店がいくつかありました。 特に「荒れる」新歓コンパができるお店は決まっていて。 確か「網元」というお店だったか。 畳敷の部屋がいくつかあって、お店の奥の暗い階段を登った先が大体僕たちの指定席。 大…

  • 2010年8月下旬その2 ミラクルフルーツ「マジック」のこと【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

    www.thaich.net 2010年8月下旬の続き。 タイ駐在後、初めての北海道帰省を終え、妻と娘もシラチャに戻ってきていた。 タイのメンバーはずっと普段通りに勤務していた。 僕がいなくても、全然問題ないということで、安心もし、ちょっと寂しくも思ったが。 ドイツでは長期休暇を取れない管理職は、能力が不足していると評価されるのだという話を読んだことがある。 自分が不在の間、仕事がきちんと回るように手配できてこその管理職という内容だった。 まあ、それでちょっと安心したわけで。 ただ、そもそもは、僕自身がまだ現地の組織にきちんと組み込まれていなかったということもあったかと。 そんな個人的な思いと…

  • 【現代詩】「ただ待っている」 潮目のイメージ 現代詩の試み

    ただ待っている 寒いけど ただ待っている きっと 風が もう一度 吹く ***** 「ただ待っているだけではだめだ」 そんな声が、いろんなところから聞こえてきます。 「受け身でいてどうする、自分から動かないと何も得られないぞ」 そう言われても、自分からは動けないタイミングというのもあるもので。 待つ、というのが、いつでも必ず受け身なのでしょうか。 待つためには、あれもこれもやらずに、ここで立ち止まるという、結構重要な判断をしている訳で。 その判断は、自分自身で責任を負わざるを得ない重たい決心な訳で。 だから、待つことが、ただ受け身だから、それではだめだ、と言われるのは、なんだか違う気がします。…

  • 「野生の疾風」 アリス 大地を駆け抜ける アリスⅦのオープニング

    こんにちは、暖淡堂です。 色々とあって、動きにくかったのですが、自分から吹っ切っていこうと思います。 で、テーマ曲はこの曲にしようと。 アリスⅦのオープニング曲です。 「野生の疾風」 問答無用。 走り出しましょう。 www.youtube.com *☺☺☺☺☺* アリスVII(紙ジャケット仕様) アーティスト:アリス EMIミュージック・ジャパン Amazon 「野生の疾風」 アリス 大地を駆け抜ける アリスⅦのオープニング dantandho ランキング参加中雑談・日記を書きたい人のグループ にほんブログ村

  • 「長い長い春休みが終わる」ような感じです

    こんにちは、暖淡堂です。 出向準備中で、思いがけず忙しい日々を送っています。 去年や一昨年、一昨々年はこの時期、のんびりとしていました。 そんな頃がとても懐かしいです。 出向後、まず法定の研修を受けることになっています。 その研修中にいくつか試験があって、それに合格することが出向の条件。 もし試験に合格できなければ、出向解除となります。 僕自身、それで何かが変わるわけではないのですが、不合格になるというのがちょっと悔しいので勉強しています。 定年まで数ヶ月。 その時期での出向で、定年のタイミングで転籍するか、会社に戻ってくるのか、あるいはシニアの身分での出向とするか。 そのあたりも考えておかな…

  • 「のぼうの城」の舞台を訪ねてきました

    こんにちは、暖淡堂です。 2024年のゴールデンウィーク、家族でのお出かけドライブで、行田市の郷土博物館に遊びに行ってきました。 「のぼうの城」の舞台、忍城 行田市郷土博物館の裏手にあった門 ここは和田竜さんの小説「のぼうの城」の舞台です。 映画化もされましたね。 我が家で「のぼうの城」の面白さに最初に気づいたのが娘でした。 数年前、文庫本の上下巻が娘の書棚にあるのを見つけました。 聞くと、とても面白い本だとのこと。 僕は娘から本を初めて借りて読みました。 舞台が埼玉県内らしいということをその頃に聞いていて、いつか行ってみたいなと思っていました。 行田市郷土博物館の資料館 ja.wikiped…

  • 今年のゴールデンウィークは「臨済録」に始まり「臨済録」に終わりました

    こんにちは、暖淡堂です。 ゴールデンウィークが終わり、早速夏休みまでのカウントダウンを始めた人も多いかと🤭 僕は出向準備中で、気持ち的に落ち着かなかったのですが、それでもお休みの日数は多めに取りました。 今年のゴールデンウィークの前半にやったのが、「臨済録<現代語訳>」のKindle出版。 原稿はほぼできていたので、体裁を整えて、表紙を作って、データをアップロードして、すぐに作業は終わりました。 時間がかかったのがペーパーバック版の出版。 ページのマージンを調整して、改ページの位置を確認して。 表紙も作り直して。 ペーパーバック版は、本文データも表紙データも、どちらもPDFで作らないといけませ…

  • 「定本 百鬼夜行 陽」 京極夏彦 京極堂世界の入り口と出口

    百鬼夜行 陽 京極夏彦 こんにちは、暖淡堂です。 極私的「京極祭」、まだ続いています。 「京極祭」を始めたきっかけの「鵼の碑」、まだ読めていません。 この前の年末年始に読む予定だったのですが、このゴールデンウィークもまだ辿りつきませんでした。 京極夏彦さんの書籍で、自宅の書棚にはなく、主に図書館蔵書で読んでいるものが数冊あります。 その一冊が今回紹介する「百鬼夜行 陽(定本)」です。 「百鬼夜行 陰」の方はしっかりと自宅の書棚で存在感をアピールしているのですが。 これはなぜか書いそびれてしまいました。 いつか、神保町ででも見かけたら、老後の楽しみに購入しておこうと思います。 で、「百鬼夜行 陽…

  • 【現代詩】「まだまだ」 軽快な不撓不屈のイメージ 現代詩の試み

    まだまだ たった一度 負けたって 勝つことが なくなった訳じゃない いっそきれいに負けて 次を考えたらいい 次も勝てないかもしれないけど 闘ってみた回数は一度増える いっそポイント制にして 節目には自分に 何かおごってやったらいい ***** いくつになってもうまくいかないことが多いもので。 それでも諦めないことが大事だと、それもいくつになっても思ったりしています。 このまま、いつまでも諦めない生活を送るのでしょうか。 どこかで諦める日がくるのかな。 そんなことを考えたりする、休日の午後を過ごしています。 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:…

  • 父母から聞かされたこと 友だちが一人、いなくなるということ 【沙河36】

    不安に過ごした夜が明けました。 父母の会話で、大体の事情は分かりましたが、はっきりと聞いたのはその日の夜のことでした。 そのとき、どのように感じたのかは覚えていません。 ただ、うまく説明のできない無力感があったように思います。 【沙河】昭和五一年~昭和五二年 (十六)③ 朝食を食べていると、父と母が小声で話していた。 「きっと、川に行ったんだろうって」 「下の子も、一緒らしい」 そんなことをいっていた。 教室での朝の会に、西森先生は少し遅れて来た。 何か心配事があるような顔をしていた。それでも先生は普段通りに授業を始めた。 朝はとても寒かった。通学路の脇の雑草が、霜で白くなっていた。それが、帰…

  • 2017年12月 ミュンヘンのホテルから

    2017年12月ミュンヘンのホテルから 2017年は、一人で海外をうろつくことが多かった。 どれも仕事の出張で出掛けていたが、好んで一人切りで歩き回っていた。 会社の現地拠点の人々と打ち合わせをしたり、特許関連の現地事務所を訪問したりした。 少しの英語と、わずかばかりの度胸と、抑えきれない好奇心で動いていた時期でもあった。 出かけると、ホテルで一人きり、静かに過ごす時間がとても好きだった。 街中で買ってきた現地のビールとパンやスナックを友に、のんびりとしているのだ。 ヨーロッパでは、大概の街で、中華料理のテイクアウトができる。 日曜日でなければ、食事に困ることはほとんどない。 そして、現地語で…

  • 【現代詩】「軽い朝」 思いの隅に溜まっていたもののイメージ 現代詩の試み

    軽い朝 いつもより眠れた 身体がゆったりと よくのびてい 今日はこのまま 眠っているように 過ごそうか 軽く あそこまで行ける そんな気がする ああ、雪が 降っていたのか それで こんなに 軽いのか ***** 記憶とは、頭のどこかに記録されているものではなく、いつもずっと考え続けているものだと思うことがあります。 考える部分が小さいだけで、いつもそれを考えているので、覚えている。 だから、それを大きくすることで、思い出すことができるということで。 忘れてしまうというのは、いつもずっと考え続けているということをしなくなったこと。 それを、もう考えることをやめてしまったということ。 そうすると、…

  • 夜中聞こえていた遠い声 暗い中での捜索 【沙河36】

    近所の大人たちが夜遅くまで、外で何かを探しているようでした。 呼びかけるような声が、寝ている僕にもずっと聞こえていました。 なにが起こっていたのかは知らされていませんでした。 いつもと違う、とても不安な夜でした。 【沙河】昭和五一年~昭和五二年 (十六)② それからは沢井さんと一緒に帰ることはなかった。 小学校に入学してから、一度も同じクラスになったことがないので、学校では遊んだこともなかった。時々は、帰り道で、僕のずっと前を歩いているのを見ることもあった。だけど沢井さんは僕には気づかず、僕も追いついて話しかけることもなかった。 その年は、秋が来ると、急に気温が下がった。時々、霜が降りるくらい…

  • 「渡り鳥 はぐれ鳥」 新田一郎 地声の魅力

    こんにちは、暖淡堂です。 出向までの期間、色々と準備が必要で、落ち着かない日々を過ごしております。 出向後は原則毎日出社なので、時間の制約がきつくなります。 まあ、それでも、それなりに諸々続けていこうと思っています。 金曜日ですね。 渡り鳥のような気分で、とらわれることなく、生きていきたいなあと思っています。 新田一郎さん、スペクトラムの「リーダー」だったかな。 ギターの西さんとツインボーカルで、迫力のある演奏を楽しませてくれていました。 「渡り鳥 はぐれ鳥」は新田一郎さんのソロアルバムから。 LPレコードで持っていました。 名曲が多かったのですが、今回は、動画の見つかったこの曲を紹介します。…

  • 「矜持 鬼役(十一)」 坂岡 真 泣く準備を

    鬼役とも呼ばれる将軍家毒見役矢背蔵人介は、非番の日、町中を散策していて、商家甲州屋の店先で赤子を拾ってしまう。矢背家でその赤子を育て始めるが、ある日、その子の母であるという若い女が訪れる。その女の話から、甲州屋の金を狙った町方与力と同心の陰謀が浮かび上がる。「子捨て成敗」 矢背蔵人介の子鐵太郎が剣術道場に通い始めるが、書院番組頭の息子やその取り巻きの子らに執拗ないじめをうける。その鐵太郎をかばってくれた人は、鐵太郎に自分と同じ才能があることを見抜き、「算術本「塵劫記」を手渡す。しかし、その人は、書院番組頭毒殺未遂の濡れ衣を着せられ、殺されてしまう。鐵太郎は刀を手に取り、仇を討とうと書院番組頭の…

  • 「管子」の言葉より 国会や選挙があると、一定数のアクセスがあります

    こんにちは、暖淡堂です。 ブログを複数運営しています。 アメブロでは2サイト作っていて、思い出したようにポツリポツリと記事を更新しています。 アメブロははてなと同じように、ユーザーが特に何をしなくてもSEO的に強いと感じられます。 放置状態でも、一定数のアクセスがあります。 で、そんなアメブロに3年ほど前にアップした記事が以下になります。 この記事ですが、コンスタントに一定数のアクセスがあります。 それも、なんとなく国会期間中であったり、国政選挙の時期だったりすると、アクセス数が増えます。 関心を持ってもらえるのでしょうね。 ameblo.jp 一部引用します。 指導者が指導者としての振る舞い…

  • 【現代詩】「灯」 微睡のなかで思い出すもの 現代詩の試み

    灯 雪、の夢をみた 少年は膝を抱えて 窓際にうずくまっていた そこが一番暗いことを知っていたから少年の祖母は ストーブの上で 干し芋を焙っていた 猫は丸くなって寝ていた外は吹雪いている 父も母もまだ帰らない * 目覚めると、まだ雨が降っていた * ああ、あの家に、灯がともる頃だ ***** 自分の暮らしは、長く長く続く旅のようなものだと思うことがあります。 旅立ったところに、もう戻ることのない。 自分が生まれ落ちたところから、南に進んだ距離、北に進んだ距離、東に進んだ距離、西に進んだ距離、それぞれ、かなりの値になると思いますが、それらを全部ベクトルで足し合わせると、結局は、生まれ落ちた場所から…

  • 「きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに」 後京極摂政前太政大臣 妻を亡くした寂しさを和歌に昇華させた

    百人一首第91番目の歌の作者は後京極摂政前太政大臣ごきょうごくせっしょうさきのだいじょうだいじんです。 関白九条兼実の子で、藤原忠通の孫にあたります。 今回は後京極摂政前太政大臣について紹介します。 後京極摂政前太政大臣とは 後京極摂政前太政大臣とは藤原良経のこと。 生年が1169年、没年が1206年。 祖父の藤原忠通は百人一首第76番目の歌の作者ですね。 保元の乱の中心人物でした。 dantandho.hatenadiary.com 藤原良経は政界で活躍しながらも、和歌や漢詩などの文学に通じていました。 自らも優れた和歌を残しています。 そして、当時の文学界の有力なパトロンで、百人一首の選者…

  • 幻魔大戦よりも前の平井和正作品から読んでいました 「死霊狩り(ソンビー・ハンター)」はお勧めです

    「死霊狩り(ゾンビー・ハンター)」巻末の作品一覧 こんにちは、暖淡堂です。 中学生の頃から高校生くらいまでの間、平井和正さんの作品を好んで読んでいました。 ハヤカワの「狼男(ウルフガイ)」シリーズにはハマっていました。 平井さんの作品で、角川でも刊行されていたものは、その多くを読んでいました。 当時購入していた本は、実家の引越しの時に処分されてしまって、今手元にはどれもありません。 絶版になっているものが多く、ほとんど再入手が不可能な状態です。 数年前にたまたま古書で見つけた「死霊狩り(ゾンビー・ハンター)」全3巻は、宝物として長く残しておきたいと思っています。 で、この本を眺めていて、とても…

  • 外浦の海岸でのんびりと過ごしました 伊豆下田への家族旅行2日目

    こんにちは、暖淡堂です。 伊豆下田への家族旅行2日目の午前中。 泊まっていたホテルから見えていた海岸に降りてみました。 人はほとんどいなく、家族連れが我が家の他に1組だけ。 それも砂浜で少しだけキャッチボールをした後に引き上げていきました。 それからは、砂浜にいるのは我が家の3人だけ。 とても贅沢に、のんびりと過ごせました。 僕と娘は、ゆっくりと写真を撮りながら歩き、堤防の先端までいきました。 湾の外側にも綺麗な海が広がっていました。 内側はずっと白い砂浜。 夏に来たら、気持ちがいいだろうなと思います。 もう何年も海には入っていません。 そういえば、直近で海に入ったのは、小樽の海。 娘は小学生…

  • 2010年8月下旬 移動が多くてこの頃もまた疲れていた【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

    シラチャのサッカー場 2010年8月下旬。 北海道帰省から僕だけ先にシラチャに戻っていた。 数日遅れて妻と娘が戻ってきた。 娘は、残りわずかの夏休みで、読書感想文を書き始めていた。 それに妻はつききりでサポートをしていた。 読書感想文の課題図書は、帰国した時に購入。 それを読むところから始めていた。 この頃、家族で暮らしていたサービスアパート(ホテル)のフロントで、日本で放送されているTV番組や映画のDVDが借りられることがわかって、それを時々部屋で観るようになっていた。 日本のTV放送は数局観ることができたが、画像が悪かったので、このDVDはよく借りることになった。 今思えば、著作権の処理な…

  • 小学生の頃に起こった、とても寂しく、悲しい出来事のこと 【沙河35】

    小学生の頃の、一番悲しい出来事です。 今でも時々思い出したりします。 のんびりとした田舎でしたが、事件といってもいいようなことも起こりました。 【沙河】昭和五一年~昭和五二年 (十六)① 通学に使っていた道路は、車がほとんど走っていなかった。私は、縦笛を吹いたり、本を読んだりしながら歩いて帰った。 ある日の放課後、川田君や西森君と学校の玄関で別れた後、家への道を一人で歩いていた。稲穂が実り、風に揺れて乾いた音を立てていた。風は頬に冷たく感じられた。 灌漑溝に架けられた鉄筋コンクリート製の橋の手前で、沢井さんと会った。学年が同じで、家も近かったが、普段はあまり話さない。 僕は本を読みながら歩いて…

  • 「血路 鬼役(十)」 坂岡 真 家慶日光社参

    家慶がついに将軍となり、家斉は退位して大御所となった。 ある日、将軍毒見役(鬼役)の矢背蔵人介の家を使者が訪れる。 矢背家の居候、望月宗次郎を将軍家の影として召し抱えたいというのだ。 確かに、家慶の子である宗次郎は、影として適任であった。 家慶は将軍になると、父家斉が成し得なかった「日光社参」を行う。 莫大な費用と人員の動員を伴う社参は大事業であり、これを行うことで家慶は父家斉に将軍としての威光を示し、政治から手を引いてもらいたいのだ。 しかし、家斉はそれを激しく憎み、命をも奪おうとする。 家慶の日光社参を、刺客の一群が追う。 鬼役矢背蔵人介と影望月宗次郎は、家慶を守り切ることができるか。 *…

  • 日の出をのんびりと見ていました 伊豆下田への家族旅行2日目

    こんにちは、暖淡堂です。 伊豆下田の宿に着いて、食事前に僕は温泉とビールを先に済ませました。 で、食事して、妻と娘はそれから温泉。 僕はビール2回戦。 で、テレビを観た後、早めに寝ました。 運転で疲れていたので。 寝る前に、妻が「朝日が見たい」と言っていたので、目覚ましをセットしました。 で、起きて、妻に声をかけて、窓から外を眺めていました。 そこに、ゆっくりと朝日が上ってきました。 空が明るくなってから、太陽が見え始めるまではずいぶんと待ったのですが、上り始めると早いですね。 数分で太陽の全体が見えました。 空が晴れて、良い天気の1日になりそうでした。 この後、もう一度温泉に入ってから朝食。…

  • 里山の桜 多摩丘陵地区の散策

    こんにちは、暖淡堂です。 曇りの予報だった日曜日、空が明るくなってきたので、妻と二人で散策に出かけました。 途中、桜をいろんなところで目にしました。 大体は、満開の一歩手前の感じでしたね。 やっと暖かくなって、のんびりとお散歩をするのにちょうどよい季節になりました。 土地にはアップダウンがあって、それなりに運動になります。 小汗をかくくらいですね。 年齢的には、ちょうどいい運動になりました。 2024年4月7日の桜1 2024年4月7日の桜2 *☺☺☺☺☺* 地図で読み解く小田急沿線 (地図で読み解く沿線シリーズ) 三才ブックス Amazon 地図で読み解く京王沿線 (地図で読み解く沿線シリー…

  • 学生帽 最近見かけませんねえ 昭和のスタイルということでしょうか

    こんにちは、暖淡堂です。 昭和の頃のことを考えていて、ふと思ったのが、「学生帽」のこと。 そういえば、最近見かけません。 僕が小学生の頃は、入学した時から学生帽をかぶっていました。 黄色い帽子はありませんでしたね。 北海道だったからでしょうか。 小学生の頃、外出する時には、学生帽をかぶることになっていたような気がします。 社会科見学や修学旅行の時も、基本はかぶることになっていたかと。 それは、中学校でも同じでした。 それで、修学旅行の時の写真は、だいたい学生帽をかぶって写っています。 ジーパン(今風にいうとデニムのパンツ)にジージャンを着ていて、その頭には学生帽を乗せいているという姿の写真があ…

  • Kindleで出版している本の増補版とペーパーバック版を作成していました 先週やっていたこと

    こんにちは、暖淡堂です。 先週は「暖淡堂書房」で出版しているKindle本関連の作業をしていました。 易経(周易)を江戸時代の儒学者新井白蛾が解説した「易学小筌」の現代語訳を出版していて、多くの方に読んでいただけています。 今回、その増補版をまず作成しました。 で、増補版と一緒に、ずっと作ろうと思っていたペーパーバック版も作成しました。 増補版は、原稿と表紙のデータの差し替えでよいのですが、ペーパーバック版はちょっと追加で作業が必要になります。 まずペーパーバック版の判型を決めます。 その次に、判型のサイズに合わせて原稿データを修正します。 縦と横の長さ、マージン(余白)などを設定して、PDF…

  • 【現代詩】「雨の街」 身近にある野生のイメージ 現代詩の試み

    雨の街 人通りなくカラスが路上を食卓にして跳ね回っているこの血を雨は流せるのだろうか ***** カラスは雑食であることを思い起こさせてくれます。 そして、知性が高い。 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon dantandho にほんブログ村 ランキング参加中詩 ランキング参加中雑談・日記を書きたい人のグループ

  • 学校の天井裏での冒険 午後の教室 【沙河34】

    通っていた小学校の校舎は、古かったせいか、工事が途中で放置されたままになっているようなところがありました。 天井がポッカリと開いたままになっているところもあったりして。 小学生の男子がそんなところを見つけたら、放っておくはずがありません。 僕は、友人に誘われるようにして、そんなところから、学校の裏側に入ってみたりしていました。 【沙河】昭和五一年~昭和五二年 (十五)④ ある日、私たちの教室の掃除用具入れの天井の板がずれていることに気がついた。 身体の小さかった川田君が、板の隙間から天井裏に上がってしまった。そして私を呼んだ。私も身体は小さいので、そこを上がるのは難しくなかった。川田君と同じよ…

  • 百人一首の時代 第81歌から第90歌まで まとめ

    百人一首の第81歌から第90歌までをまとめます。 保元の乱、平治の乱、それに続く源平の合戦期。 その時代の歌人たちの作品が中心になります。 選者の藤原定家と、実際に交流のあった歌人の作品もいくつかありますね。 この後は第91歌から第100歌まで。 源平の合戦後までの歌人の作品になります。 dantandho.hatenadiary.com dantandho.hatenadiary.com dantandho.hatenadiary.com dantandho.hatenadiary.com dantandho.hatenadiary.com dantandho.hatenadiary.com…

  • 【現代詩】「たどりつけない」 身体に現れる「戸惑い」のイメージ 現代詩の試み

    たどりつけない 足が、重くなって、もう歩けない日は傾き、人々は家路を急ぐが僕は、もうどこへもいけない北で生まれて、西に帰る僕はその涯に、何かがあるのを確かに知っているだけど、もう歩けないのだうずくまると周囲のものがごうごうと音を立てて僕を置き去りにする気がつくと、僕は後ろ向きに速度を上げながらどこかへ向かっているのだがああ、もうそこにはたどりつけない… ***** 北で生まれて、西の土地で暮らしていた頃。 そのさらに西にあるものを、想像したりしていました。 仏教や、その他の宗教について、集中して読んでいたのもこの頃ですね。 この頃、「禅」の書物に出会い、今でも読み続けています。 雪の処方箋 (…

  • 運動部は全員丸刈りの時代 昭和の思い出

    丸刈り こんにちは、暖淡堂です。 昭和の頃のことを時々思い出しています。 今ちょうど高校野球の春の選抜大会が行われています。 最近の選手の髪型を見ると、昭和(僕たちの学生時代の頃)とはずいぶん変わった気がします。 丸刈りでない選手の数が、増えていますね。 ちょっとおしゃれな髪型をしている選手もいるくらいで。 僕たちの頃(繰り返しますが、昭和のことです)は、全員丸刈り。 髪が伸びてくると、すぐに短くしていました。 野球部だけやっていればよかったのでしょうが、学校によっては運動部は皆丸刈りというところもあったようで。 僕の通っていた中学校(豊沼中学校)は、野球部は基本丸刈りでした。 「丸刈り以外で…

  • 湯島天神から上野を通って王子の飛鳥山公園まで

    湯島天神から空を見た こんにちは、暖淡堂です。 2024年3月30日(土)、家族で湯島天神に参詣しました。 娘の大学院試験の合格祈願をしていて、そのお礼参りに訪れました。 お参りをして、しばらく休憩していると、和装の新郎新婦が現れました。 神社の建物の中で、写真撮影をしていましたね。 結婚式や、記念アルバムに使う写真かな。 お参りをした後、不忍池の外側を通って、上野駅へ。 観光客の人が多かったです。 それも外国の人がたくさん。 キャリーケースを引っ張って歩いているので、さらに混み合っている感じがしました。 上野から京浜東北線で王子まで移動。 飛鳥山公園に行きました。 ここも、子供連れの家族を中…

  • 宿から見えた海 伊豆下田への家族旅行

    伊豆下田の宿から眺めた風景(夕方) こんにちは、暖淡堂です。 2024年3月14日(木)の夕方、伊豆下田の宿に着きました。 運転をして、下田の街中の散策もして、結構疲れていました。 それでも、宿について、窓から見えた風景に、すっかり疲れが癒やされました。 海が、とても綺麗でした。 水が青いですね。 そして、砂浜が白い。 家族全員がこの景色に大満足しました。 僕は明るいうちに温泉に入り、フロントで買ったビールを部屋で飲みました。 その後、夕食会場でコースでの夕食。 そこでは、日本酒を1合だけ飲みました。 部屋に戻ってから、またビールを1本。 妻と娘は二人で温泉に行っていました。 僕は一人でテレビ…

  • 「ローマ人の物語 1,2 ローマは一日にして成らず[上、下]」 塩野七生 歴史における「西洋」の視点

    こんにちは、暖淡堂です。 暖かくなってきましたね。 通勤の電車の中の人がぐっと増えましたが、僕は書物の世界に没入です。 で、塩野七生さんの人気の作品「ローマ人の物語」。 紀元前753年のロムルスによる建国から紀元前270年頃のターラント戦の勝利まで。 近隣諸国との攻防や当時の先進国であったギリシャとの関係など。 研究者とは違った独自の視点で描かれます。 塩野さんは、現代の欧州の研究者の視点に違和感を感じています。 むしろ、古代の歴史研究家に心を通わせます。 そこには、現代の欧州人にあるキリスト教的なものがない、自由な言葉があるから。 「ローマ人の物語」の文庫版は各冊200頁ほど。 持ち歩くにも…

  • この広告はNGだと思う 困った経験をしている人は多いのでは

    こんにちは、暖淡堂です。 先日、妻がちょっとした操作上のミスで、以下の広告表示のどこかをクリックしたようです。 その結果が、問題多々。 (以下、広告の画像です) ちょっと問題な広告表示の例 (ここまで) クリックした結果、ブラウザが乗っ取られ、操作不能になったようです。 慌てて妻が僕に知らせてくれました。 メッセージがたくさん出てきたのですが、大体、以下の内容でした。 「このPCは不具合で操作不能になりました」 「回復のためには次の電話番号に連絡してください」 「PCの強制終了、再起動はけっしてしないでください」 で、その状況を見たところで、何が起こったのかがわかりました。 そこで行った対策は…

  • 【現代詩】「また一日」 立ち止まることの効用 現代詩の試み

    また一日 ふと、もう歩けなくなるのではないかそう思ったなら、いっそまだ歩けるうちに、立ち止まってみようすぐ後ろにいて、僕を追いかけていたはずの人が思いがけず遠くにいて別の方角を向いて進んでいた僕の前にいたはずの人の大きな背中がバランスの悪い歩行で、大きく揺れていた遅いと思っていた人は時々立ち止まり、進む方向を確認していた僕と目が合い、にっこりして手を振ってくれた急ぎ足で歩いていると、気づかなかったのだ僕は、また歩き始めた疲れ切る前に、立ち止まってみてよかったまた一日 ***** 急足で進むよりも、ゆっくりと歩いている方が、より遠くまで行ける。 そんなふうに、実感を込めて、思えるようになりました…

  • 小学校の木造校舎のこと 大きくて、ところどころに暗がりがあって 【沙河34】

    僕が通っていた小学校は、炭鉱での石炭採掘が盛んに行われていた頃に建てられた木造の校舎でした。 昭和50年代になると、石炭の需要減に加え、大規模な炭鉱事故などもあって、採掘量は減っていました。 炭鉱関連での仕事が少なくなり、近隣の町を含めた一帯から子供が減っていた頃です。 校舎の中には使われていない教室がたくさんあって、それも校舎の奥の方に並んでいたので、曇った薄暗い日などには、そこにいくのが怖いくらいでした。 廊下もところどころ軋んで、不気味な音が出るときもありました。 トイレも古くて、個室を使うのはよっぽど我慢できないときに限られていました。 【沙河】昭和五一年~昭和五二年 (十五)③ 小学…

  • 今年最初にじっくり見た桜「江戸彼岸(エドヒガン)」 多摩よこやまの道

    こんにちは、暖淡堂です。 先週末、妻とお散歩していると、桜が咲いているのを見つけたので、近寄ってじっくりと見てみました。 江戸彼岸 場所は川崎市麻生区と多摩市、稲城市の境界に沿って伸びているような「よこやまの道」の散策路。 住宅街のすぐそばに、自然豊かな散策路があるのがとてもいいですね。 妻とは時々この散策路を歩いています。 www.city.tama.lg.jp この桜の名前は「江戸彼岸(エドヒガン)」というようです。 染井吉野(ソメイヨシノ)の原種の一つらしいです。 江戸彼岸(エドヒガン)案内板 そろそろ関東でも染井吉野(ソメイヨシノ)が咲き始めるようですね。 今年も健康で、桜の花が見られ…

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