所用あり、小石川へ。豆好きにはたまらんお店を教えてもらいました。石井いり豆店。創業明治20年! 日露戦争!? この風情を見てください。 おみせの中では、ざざーざざーっとお豆を炒っていました! そしてうまーい豆。 いただきまーす!
歌舞伎初心者に、歌舞伎の魅力を伝えます。 趣味は歌舞伎、文楽、落語、映画鑑賞。 ブログでは、初心者も通の方も納得する歌舞伎にまつわる楽しい話をつづっていきます。日常生活もぽちっと。
所用あり、小石川へ。豆好きにはたまらんお店を教えてもらいました。石井いり豆店。創業明治20年! 日露戦争!? この風情を見てください。 おみせの中では、ざざーざざーっとお豆を炒っていました! そしてうまーい豆。 いただきまーす!
やっと観に行ってきました。 新橋演舞場。『朧の森に棲む鬼』 本日は松也ライでした。 ▲好きな言葉 なかなか素敵な大道具と演出でした。宙乗りも花道もバッチリ見える席。声は若干聞こえづらいかなあ。パンフレットが大変良いです。 帰りは歌舞伎座の前を通ってご挨拶。ここから見ると、屋上庭園の緑がちょぼちょぼ見えて歌舞伎座の髪の毛みたい。大好きな歌舞伎座。朧の森に棲む鬼については別稿でまた。書けるかな?
先の記事でもかいたように、今月の1部『あらしのよるに』の中で、劇中口上がありました。 劇中口上とは 精四郎とかいて「きよしろう」 「門閥外」にとって希望ある歌舞伎界のために。 劇中口上とは 口上というのは、役者が観客に向かって挨拶をすることです。「今度これこれこういうものがこういう新たな名前になります」というご挨拶は襲名の時に披露される口上です。大きな名前の襲名でずらりと役者が羽織はかまの正装で並んで一幕つけて口上をすることもありますし、芝居の中で芝居の衣裳もそのままに行うこともあります。この芝居の中で行われる口上を「劇中口上」と言います。劇中口上では、芝居の途中で、いきなり「狂言半ばではござ…
今日は調べ物があって明治大学和泉校舎の図書館へ。お昼は学食で。いやー安くて美味しい! 安いとは思ってたけど、味に期待はしてなかったからびっくり。 ▲これはご飯を小盛りにしてもらってます。 本日のランチA 540円しかも大豆ミートのトマト煮込みハンバーグなんてヘルシーだし!今日のメニューはこんな感じ。 ほかにもいろいろ ハマりそうー!若者たちよ。 しっかり食べて勉学に励んでください!そしておばさんにも時々お相伴させてね。
『あらしのよるに』~おのれを信じ、自分らしく生きようというメッセージが心打つ
私にとっては2016年の歌舞伎座以来の『あらしのよるに』でした。 原作は絵本 菊之助のめい 獅童のがぶ 獅童と勘三郎 松緑のぎろ 演出や大道具 衣裳 小さな子にもおすすめできる。いじめられている子にもおすすめできる 原作は絵本 原作は絵本「あらしのよるに」(きむらゆういち)。小さい子どもがいれば読んだことのある人も多いのではないでしょうか?この原作をNHKEテレの「てれび絵本」で中村獅童が読み聞かせをしたことが発端となって、歌舞伎化となったんです。え?それがきっかけ?と思われる方もいると思います。そうなんです。 獅童はそのとき、オオカミやヤギの出演者すべての動物の声を語り分けたのだけれど、それ…
今年の目標はいくつかあったのですが、たった一つだけ、目標到達できたものがあります。 それが年間ブログ投稿数!今年の目標は240件でした!このブログは244件目です。 私ははてなブログを始めたのが2014年。そう、今年でちょうど10年になります。その割には読者数は少ないですが(;^_^A ブログを始めた2014年の総投稿数は1件でした!2015年(9)2016 (8)2017 (44)2018 (47)2019 (33)2020(58)2021(104)2022(167)2023(215) です! 最初は全然書けなかったんですね。 2019年にさらに減っているのですが、これは仕事がめちゃくちゃ忙…
今日は、花形演芸会へ。@大和田伝承ホール 柳家 㐂三郎 まんじゅう大帝国 爆笑問題 玉川太福 柳家 㐂三郎 印象的だったのは、柳家 㐂三郎。今回で花形演芸会卒業とのことですが、不覚にも初めて知りました。「夢八」という落語も面白かったし、話す「間」がとってもいい。若手の落語は早すぎて、聞いていてこちらが窒息しそうになってしまいますがこの人はその点違いました。 柳家さん喬の弟子とのことなので、5代目柳家小さんの孫弟子ってこと?うわあ。とてもうれしい。あの「間」の良さは小さん譲りだったのか~。 さん喬さんもよく知らないのですが(すみません)今Wikipedea見たら小さんに弟子入りする前には圓窓に教…
▲松緑道玄かっこえ~!ところがこれが間抜けなのよ 簡単なあらすじ 登場人物 もう少し詳しく! ■ズラリと並ぶ加賀鳶たち。大喧嘩一触即発で待った! ■ある夜の殺人事件 ■道玄の家 ■伊勢屋 ■道玄の家 ■大詰め 〇みどころ ■加賀鳶がかっこええ! ■梅吉と道玄は一人二役 ■失敗続きの悪党道玄 ■大詰めのおかしみだんまり これはちょっと予習をしておいたほうが良いと思います。 世話物なのでそんなに難しいというものではないのですが、とにかく前半と後半が全然つながらないので、ん?あれはどうなったんだ?と考えていると置いてけぼりになってしまいます。そこがわかっていると面白いです。どうして前半と後半がつなが…
久々に一幕見ツアーを開催しました。半年ぶりです。5月にうちのにゃんこが具合が悪くなったため、色々と予定が立てられず体験を企画することができなくなってしまいました。6月に虹の橋を渡ってしまいましたが、どうもそれから気が向かず、企画をしていなかったんです。今年は毎月1度はやろうと目標をたてて、5月まではやっていたのに…。 今回はリクエストがあったので、やることに。結果的にはやってよかった。久々だったのでいろいろとモタついてしまい、やっぱり定期的にやらないとダメだな!と反省です。よい機会を与えてくださって、ゲストさんには感謝です。 あたたかくてねえ、いい日でした。なんだか日本は12月が穏やかで過ごし…
本日。12月歌舞伎座初日です! 12月というのに汗ばむほどの陽気です。 2月の演目が発表になってました! 國矢さん、襲名おめでとうございます。劇中口上あり、グッときました。 2階ロビーでは團蔵さんが追悼されていました。お別れをしました。1部の「あらしのよるに」のサイン会のお知らせ。作者の木村さんがいらっしゃいました。
久々に勝てて、むちゃくちゃ気持ちいいです! しかも試合内容も良かったなあ。 追いつ追われつの展開で、最後は勝ち切った。ここ数年の鬱憤を晴らす良い試合でした! 銀杏並木を愛で 乾杯しました!いえーい!
今月は前半(中旬?)に北海道に行ってその後発熱というおまけがちょっと残念な月でしたが、なんとか前半と後半で歌舞伎座と巡業と明治座昼夜と能を観ることができました。仕事もしてます^^; 歌舞伎座 歌舞伎座の「ようこそ歌舞伎座へ」は企画として、1年に1回くらい今後もアリだろうなとは思いました。 munakatayoko.hatenablog.com 巡業 munakatayoko.hatenablog.com 私は初日近くに行ったのでもうずいぶん前のことのようですが、昨日千穐楽だったよう。全国各地を回り、その都度会場が違うので勝手が違って本当に大変だと思うのに皆さん楽しそう。怪我なく無事に終わって良…
今日は11月28日。 2代目中村吉右衛門が亡くなって3年が経ちました。 今でも気持ちは変わらないので、こちらのブログを上げておきます。 munakatayoko.hatenablog.com そして吉右衛門が愛する孫の丑之助くんは11歳に。 ここ1年でますます大きく、上手くなっている丑之助くんですが、吉右衛門の命日を吉右衛門が愛した「丑之助」の名前で過ごすのはこれが最後なんですねえ。 来年、丑之助くんは6代目尾上菊之助を襲名します。 もちろん吉右衛門は天国から目を細めてその襲名を見守ることと思いますが、丑之助じゃなくなるのはちょっぴり寂しいのかな? 77歳のままずっと変わらず天国にいる吉右衛門…
歌舞伎座12月の演目紹介です。2024年の締めくくりはかなり面白いですよ♪ 1部 11:00~ 『あらしのよるに』 2部 15:00~ 『加賀鳶』 『鷺娘』 3部 18:20~ 『舞鶴雪月花』 『天守物語』 上演スケジュール チケット金額、売り場 1部 11:00~ 『あらしのよるに』 原作は絵本「あらしのよるに」。小さい子どもがいれば読んだことのある人も多いのではないでしょうか?この原作をNHKEテレの「てれび絵本」で中村獅童が読み聞かせをしたことが発端となって、歌舞伎化となったんです。すごいでしょ? 獅童はそのとき、オオカミやヤギの出演者すべての動物の声を語り分けたのだけれど、それよりもそ…
明治座昼の部を観ました。 『車引』 『一本刀土俵入』 『藤娘』 こちらも夜の部同様行ってよかった。勘九郎、七之助が出るということでそれなりに期待して観に行くわけですが、こちらの期待の上の上を見せてくれるというのは本当にすごいことですね。 『車引』 これはもう私も大好きな歌舞伎らしさ満載の演目ですからね。はい、よかったです。 munakatayoko.hatenablog.com 私が印象的だったのは松王丸の彦三郎と藤原時平公の楽善。 特に楽善は、81歳。それほど身体も大きいわけではなく最近ではあまり大きな動きをするお役はしていません。時平はどろどろどろっと出てくるだけなのであっちに行ったりこっ…
16日に明治座夜の部に行って来ました。ちょうど前日に狂言と能を観てきたところだったので、まさに「能は武道。歌舞伎はエンタメ」を実感することとなりました。どっちもいいですねえ。 鎌倉三代記 詳しいあらすじ(前半)や見どころはこちらを読んでくださいね↓ ↓ ↓ munakatayoko.hatenablog.com 三浦之助義村がよろよろと深手を負って出てきます。巳之助がよかったですねえ。 深手を負いつつも母を見舞いに戦場から駆け付けますが、母は毅然として会うことを拒絶します。歌女之丞の、ピシリとした気丈な母ぶりにこちらの背筋ものびるようです。 時姫(米吉)がちょっと現代風なようなセリフ回しが気に…
【明日放映】NHK「古典芸能への招待」で三島村で中村屋が上演の『俊寛』
24日の「古典芸能への招待」(NHKEテレ9:00~)は、硫黄島三島村で行われた中村屋の俊寛です。 www.nhk.jp 『俊寛』はいうまでもなく、他のふたりとともに鬼界が島に流人となった俊寛が一人ご赦免を受けられず、取り残されてしまうという平家物語に基づいているお話です。 ただ歌舞伎化にあたっては、近松がもうひとひねり解釈を加えているのでグッとお話に深みが増しています。それは、平家物語では「自分だけご赦免になるリストに入っていなかった。嘆き」なのですが、歌舞伎の『俊寛』では「自ら残る判断をする」ということです。詳しくはこちらで。 ↓ ↓ ↓ ↓ munakatayoko.hatenablog…
本日は、私の誕生日です。歌舞伎界では時蔵さんと一緒の誕生日なので大変誇らしいです(笑)。一般社会での著名な方といえば、和歌山のアドベンチャーワールドの楓浜も11月22日です。パンダと時蔵と私。。。ユニークなコンビですね… さて、今年もバースデー観劇。 ちょうど「ようこそ歌舞伎座へ」という企画で大変リーズナブルになっていますので、1階へ降り立ちました。やっぱり歌舞伎座の1階いいですねえ。めったに行けないからこその特別感がうれしい! 前の席とのスペースもたっぷりあって、私のような足の短い人間ですと、のびのび足が延ばせるほどです。今日は前楽(千穐楽の前日)のせいか、平日にもかかわらず結構な混雑ぶり。…
いよいよ北海道にさようならです。本当に自然が素晴らしかった。 ▲空港でついつい買ってしまうおみやげ。 ラーメンは、ホテルで350円。空港の外で400円だったのが空港の中で200円だったので思わず買ったのですが、「外にあったのは2食分だったよね」と言われてガチョーンでした。 ターミナルビルから飛行機へ通じるボーディング・ブリッジには旭山動物園の動物たちのイラストが!会いたかったよ~~。いつの日か会えると信じてます涙。 美しく光が舞い降りてきました! 抹茶チョコとプレーンチョコの組み合わせのような景色(食いしん坊すぎるか?) その後雲の上へ!天国のような景色がそこにありました。 無事に家に帰りつき…
北海道→続きます 翌日はもう帰路につく日。旭川空港までドライブですがちょっとだけ遠回りして、ケンとメリーの木やら、マイルドセブンの丘やら見てきました。 途中の景色はうまく撮れなかったけれど、広大な北海道の景色を満喫できました。 ケンとメリーの木というのは、ある年代以上の人にしかなじみはないでしょうが、昭和47年日産スカイラインのテレビコマーシャルに使われた木です。 まだ頑張っているのね。 「寿命がちかづいているのでこの木および周囲の畑に危害を加えないようにお願いいたします」なんて看板が立ててありましたよ。いたずらする人が多かったんでしょうね、ホントにしょうもない!! この看板がたてられたのが2…
旭岳ロープウェイから宿は、車ですぐ。 夕方にふと気づいて窓の外を見ると、すばらしいマジックアワーでした。 夕食はフレンチを選択しました。 お腹いっぱい。。 温泉に入って寝るだけです。 ちょっと山小屋風で素敵なホテルです。 昔の自転車?
→続きます。大雪山旭岳ロープウェイに乗りました。天気は最高。景色は雄大。 大雪山は「神々の遊ぶ庭」と言われているそうですが、本当にそんな感じでした。圧倒されました。 大雪山脈 2291mの旭岳を最高峰に、50kmに渡って連なる2000m級の山々の総称です。総面積は23万ヘクタールあり、これだけの広がりを持った山地は日本に例がありません。ビデオではないのでわかりづらいのですが、雪の降り積もる木々はまるでクリスマスツリーの行進のよう。 遠くに臨む山々と旭岳の間の空間は、神々が遊ぶ庭。 天気が良くて霧氷や樹氷は日を浴びて光り輝いていました。頂上まで着いて、お散歩コース600mのところまで歩いてパウダ…
→続きます。大雪山に行く途中で、白ひげの滝を見ました。 さっきの青い池の上流です。なかなか壮大な景色ですが、なんだか普通の滝と違うと思いませんか?そう。川がどうっと流れているのではなくて、崖の途中から水が出ているんですよね。滝の出口の上の地層は、20万年前だそうです。柱状節理が見られるということでしたが、よくわからなかったな。残念。滝の出口の下はもっと古い地層とのことです!この二つの地層の間から地下水が流れ出ているんですね。青い池と同じで、ここの水も青く見えます。石が白くなっているのもそのせいかな。さて、ここからはすぐ。 いよいよ大雪山です。続きます munakatayoko.hatenabl…
→続きます。北海道2日目。 今日は大雪山に向かいます。途中ドライブしながらのんびり行きます。青い池幻想的な池の写真を見て、一度見てみたいと思っていました。上流の「白ひげの滝」からアルミニウムを含んだ水が美瑛川に流れ、コロイドが生成され、太陽光が水中のコロイド粒子と衝突して青く見えるという説明書きがありました。 もう少し原生林っぽくて 神秘的なムードが漂っているかと思いきやそーーーーでもなかったです。観光客がそこそこいまして、青いソフトクリームなども売られていました。私たちは午前中行って、そこそこ人はいたのですが、午後はもっと人が多いそうです。 もし行くなら午前中がおすすめです。 また結構地面が…
→北海道旅行、続きます。 川村カ子トアイヌ記念館は、アイヌの歴史を伝え、未来へつなぐために再建された記念館です。旭川のアイヌは伝統的な生活を禁止され、住む場所を変えるよう命じられ、新しい職業に就こうにもアイヌだからというだけで給料は半分にされていたそうです。測量に従事して道内の各地で測量を行った川村カ子トは、親族たちと努力を重ねて道内ばかりではなく、朝鮮、長野県など多くの危険な地域で(給料は半分で)測量を行ったそうです。この記念館ではカ子トの偉業だけではなく、アイヌの人たちの文化を伝える工芸品なども多く飾られていました。その一つが熊の彫り物です。鮭を咥えた木彫りの熊。昭和時代にはどの家庭にもひ…
北海道旅行にうつつを抜かしていたところ、悲しいニュースを知りました。昨日、人形遣いの吉田簑助さんが亡くなったとのことです。とても悲しいです。 簑助さんは、私が大学生の頃に新進気鋭の若手として活躍しており、それはそれは素晴らしい遣い手で、当時は歌舞伎より文楽の方が好きだったのは簑助さんのおかげと言っても過言ではありません。それは、人形の首を傾ける、肩を落とす、手を添える、背中の線、姿勢、視線、本当に人間よりも人間らしく色気があり、訴えかける情が深く、素晴らしかったからなのです。人形に魂がこもっているとはまさに簑助さんの遣いならではでした。当時は三味線の鶴沢清治さん(今もご活躍)と共に見逃せない若…
→続きます。ラーメン村から、30分ほど車を走らせるとカムイコタン。カムイコタンというのはアイヌ語で 「神のいる村」橋がなかった頃は、ここを渡るのは至難の業。通行人を苦しめる難所だったので、ここにいる神様は魔神だったとも言われています。激流にのまれて死んだ人も多かったそうです。 石狩川を渡る橋が、神居大橋です。 下をのぞけば川の流れはとても急です。 ▲激流渦巻く。橋を渡ると、明治時代に開通した函館本線の「神居古潭」(かむいこたん)駅跡があります。今でも駅舎跡がありSLが展示されています。 そしてお気づきの方がいるかもしれませんが、この橋では今年悲惨な事件が起こりました。この橋から突き落とされて若…
北海道に来ています。昨日から。 旭山動物園に行きたかったのですが なんと4日から10日まで冬季準備のためお休み。 それがわかったのが行く4日前。間抜けすぎますねえ。旭川に着いたのはお昼。宿泊も旭川。 動物園に行けなくてとても残念ですが、楽しい旅にします。とほほ。旭川は寒いので、ダウンジャケット、帽子、手袋、さらにダウンの下に着ることのできるダウンベストも用意。しかも飛行機や建物内は暑いと思うので、調節できるような服装で。空港に着くと空気はキリリと冷たく、雪がちらほら。移動はレンタカーです。まずはこれ。旭川ラーメンで腹ごしらえ。 旭川ラーメン村の「青葉」にて。 次は車でカムイコタンへ。
【レポ】公文協主催松竹大歌舞伎~たましんRISURUホール 立川市
→続きます。10月31日の藤沢市民会館を皮切りに、全国津々浦々をめぐる巡業公演。その3日目、立川のたましんRISURUホールに行ってきました。 ご挨拶 引窓 身替座禅 ご挨拶 隼人くんが素顔で登場ということで、楽しみにしておりました。ちらちらと花道あたりを意識して観ていたのですが、なんと登場したのは下手側の通路から!通路を通って、客席の中をハイタッチしながら舞台へという。いきなり度肝を抜かれて観客も大興奮!品のよい王子様っぷりがうるわしい。 舞台では、双蝶々曲輪日記「引窓」のあらすじやみどころなどコンパクトに説明したり、ちょうど高校時代の恩師が観劇に来ていてマイクを渡してお話をしたり。「僕って…
令和6年度(公社)全国公立文化施設協会主催松竹大歌舞伎が10月31日からはじまっています。10月31日から11月25日まで全国を回りますよ。皆さんの住んでいるところのお近くに行きましたらぜひ。お値段が安いのも巡業の魅力です! www.kabuki-bito.jp ごあいさつ 双蝶々曲輪日記「引窓」 身替座禅 こんな内容です。 ごあいさつ 中村隼人が素顔でご挨拶。いやはやドキドキしますね。 浅草歌舞伎などで「お年玉」と称して若手俳優がご挨拶をしてくれることはありますが、誰がご挨拶をしてくれるかわからなかったりします。でも今回の巡業では全部「中村隼人」。私、隼人ファンの友達と行くので、自然と私もア…
【初日】11月歌舞伎座特別公演「ようこそ歌舞伎座へ」行って来た♪
初日はいいですねえ。 ウキウキします。 今月の歌舞伎座は、特別公演で「ようこそ歌舞伎座へ」 スタンプラリーあり、それに絡めて小道具の展示もあり、フォトスポットも。 スタンプラリーは、1階から3階まで巡ることができるので、初めて歌舞伎座に入った人もあちこち行けていいなと思いました。ぜひスタンプばかりに集中せず、あちこちキョロキョロしてほしいですね!▲とても重くてびっくりの衣裳の鎧 ▲スタンプラリーコンプリート歌舞伎の見方は、40分。 インバウンドの方にもわかりやすいような、歌舞伎鑑賞教室のような内容です。最初は虎之介くんがスーツに蝶ネクタイで現れました。音楽も洋楽。映像からは、幸四郎さんがご案内…
作者と劇評家のコトバで読み解く歌舞伎のセカイ 第11回は 「仮名手本忠臣蔵」ですよっと!木ノ下裕一×田中綾乃
みなさまお待ちかね。 木ノ下裕一さんと田中綾乃さんの 作者と劇評家のコトバで読み解く歌舞伎のセカイ 第11回の告知です! 今回のテーマは「仮名手本忠臣蔵」ですよ! 日時は、討ち入りの翌日!12月15日です! おのおのがた。赤城神社参集殿へ参集せよ。 来年の3月の歌舞伎座は「仮名手本忠臣蔵」の昼夜通しが決まっております。 今から、誰が由良之助だろう、誰が高師直だろう、塩冶判官は誰がやるのだ。彼ではないか?いや彼はどこどこ座に出るはずだから、こちらには出ないだろうと、歌舞伎ファンたちはあれこれ想像しているわけですが、とにかく楽しみにしていることは間違いありません。 歌舞伎座で「仮名手本忠臣蔵」が出…
今月は途中まで真夏みたいに暑くて、急に秋になりましたね。もう少し秋の期間が長くあってほしいところです。 さて、今月は初旬に松本、名古屋、中旬に那須(これは歌舞伎とは無関係)に行ったのと仕事が忙しかったことでヘタレなワタクシにとってはハードな月となりました。 歌舞伎座は、パスポートをギリギリ元取ったというかんじでしょうか。何とか昼、夜、2回ずつ行くことができました。 松本 木ノ下歌舞伎 楽しかったなあ!おまけの旅がなお楽し。 munakatayoko.hatenablog.com 御園座 錦秋花形歌舞伎 munakatayoko.hatenablog.com そのあと芸談を聞く会 munakat…
さあ!待ってました。11月の明治座です。 昼の部 菅原伝授手習鑑~車引 一本刀土俵入 藤娘 夜の部 鎌倉三代記 お染の七役 明治座の紹介はこちら! 昼の部 菅原伝授手習鑑~車引 歌舞伎の様式美たっぷりでとても楽しいです。 munakatayoko.hatenablog.com 一本刀土俵入 泣かされます。勘九郎が多分絶品。 munakatayoko.hatenablog.com 藤娘 今回は、米吉が藤娘を踊ります!愛らしい藤の精が楽しみですね。munakatayoko.hatenablog.com 夜の部 鎌倉三代記 予習をしておけば、ぐっと楽しめます! 三浦之助が巳之助!いいと思います! m…
『鎌倉三代記』~登場人物と背景、簡単なあらすじをおさえておこう!
これは、初めて観るにはちょっと手ごわいですよ。予習しておきましょ。時間がなければ登場人物だけでも押さえておきましょう! 長いお話です。今回の絹川村閑居の場は原作の7段目にあたります。それまでの御話を絡めながら背景と登場人物をご紹介します。 背景 鎌倉時代の鎌倉(北條時政)VS京都(源頼家)に設定されていますが、実際は大坂夏の陣(豊臣VS徳川)を脚色している作品です。江戸時代には、徳川を批判するような芝居を上演することはできなかったからですね。 登場人物 三浦之助義村 豊臣秀頼の乳母の子木村重成がモデルと言われています。木村重成は、大坂夏の陣で最期を迎えますが、自身の最期を覚悟して髪(よろい?)…
うわ~~。大変でげす。 今日発表になった1月の歌舞伎座。 夜の部の最後に、『大富豪同心』ですって! もちろん中村隼人くんです。 清少将が巳之助ってのがいいですねえ。 美鈴ちゃんは壱太郎。立ち回り練習しないと! 松也はでないんですね。 これは大変楽しみです! 暮れにはテレビで「大富豪同心」あるらしいですし、すごいなあ。 お金をばらまくぼんぼんというのが、通常だったら下品になりそうなところ、隼人だとまったくそうならないので、本当にこれは当たり役かと思います。 年の初めの最後の〆が「大富豪同心」でいいの?っていう気もしないでもないです。 www.kabuki-bito.jp その他の演目についてはお…
今月、たまたま入ったレストランがとてもすてきだったのでご紹介。 仙川にある「うくらいま食堂」。 ホントにお腹がすいて、ふらっとはいったところが正解だとうれしいですよね。 こちらは小さなお店で2人くらいで回している感じでした。 ランチは肉と魚の2種類だったんですが、私は肉を選びました。あんまり自分のうちで食べている味とおんなじだとつまらないなあと思ってしまいますがこちらすごくおいしくて、自分ではこんなに柔らかくしっとりとできないし、お野菜たっぷりで味付けもよく、大満足でした。 汁は鶏のささみのすり流し汁。 「うくらいま食堂」って名前の由来を聞いたところ「ウクライナ」とは全然関係ないそうです。 御…
今月の昼の部はよかった。何が良かったといって、演目だてです。 ずっしりと見ごたえのある『俊寛』。 そのあとがぱーっと明るい『音菊曽我彩』。 そして最後が江戸の長屋の風景が楽しい『権三と助十』です。 『権三と助十』が作られたのは明治時代なので新歌舞伎のジャンルとなります。原作は岡本綺堂。 歌舞伎って、衣裳や道具が美しいけれど、むずかしい。。と思っている人が見たらビックリしちゃうし、美しい衣裳を期待するならおススメしません。 長屋が舞台ですからお世辞にも綺麗とはいえません!でも、言葉もわかるし楽しいですよ! こんなのも歌舞伎なんだーってぜひ驚きながら楽しんで欲しい演目の一つですね。 けんかっ早くて…
「魅惑の源氏物語」~徳川美術館 秋期特別展 みやびの世界を観る
時系列が前後しますが、名古屋に行ったときに徳川美術館 に行ってきました。 目的は今やっている秋季特別展 『魅惑の源氏物語』! 大河で「光る君へ」を見ていることもあり、よし、行ってみようと思いました。 以前徳川美術館に行ったことはありますが、企画展はひな祭りでした。それはそれは豪華で緻密でみやびで美しかったのですが、今回はまたまったく別の魅力を楽しめそう。 ただし私はあまり源氏物語に精通しているわけではなくて、その点理解できるかなあとちょっぴり心配だったのですが、とても面白かった。 名品コレクション展示では、武家のシンボルとしての武具・刀剣(第1展示室)はずっしりとした存在感のある刀がたくさん見…
今日は、港区ものづくり・商業観光フェア。メイン会場は札の辻スクエアですが、第2会場の伝統文化交流館でお手伝いしています。 ここは、昭和11年に芝浦花柳界の見番として建てられたもの。都内に現存する最古級の木造見番建造物だそうです。 芝浦の高級マンションなどが立ち並ぶ中、ちょっと異空間で素敵です。今日は、藍染体験や、工作、紙切り漫談ショー、むかし遊びコーナーなどやってます。 お近くの方、どうぞお運びください。https://minato-monodukuri2024.jp/
音菊曽我彩(おとにきくそがのいろどり)~いよ!音羽屋。おやぢさまの圧倒的存在感にあっぱれ感服♪
今月昼の部。重くて深くて見ごたえたっぷりの『俊寛』を観たあとは、こちら! 華やかでいいですね~~。 ベースは曽我物。たおやかな兄の十郎と荒々しい五郎が、仇である工藤祐経に会う。工藤祐経は、富士の狩り場の任務が終わったら仇を取らせてやるよと約束するという流れです(簡略すぎか?)曽我物のくわしいあらすじはこちらで。覚えておくといいですよ ↓ ↓ ↓ munakatayoko.hatenablog.com 様々な曽我物がありますが、今回は新しい着想とのこと。 ベースはそうなんですが、 今回は十郎(の幼名一万)が右近、五郎(の幼名箱王)が眞秀、工藤祐経が菊五郎。 富士の狩場ではなくて箱根権現の参詣だそ…
新しい俊寛の誕生 鬼界ヶ島で中村屋が公演 新しい俊寛の誕生 昼の部の幕開けは、『俊寛』 俊寛を菊之助が初役で、若すぎるのでは?と思ったのですが、実は俊寛って37歳で亡くなったそうで、実年齢には近いのですね。 お役としては、吉右衛門、仁左衛門らが大切に演じてきた役ですからおいそれと簡単にできる訳ではありませんが、さすが菊之助。不退転の決意のもと、仕上げてきたという感じ。年齢に応じた力強さもあり、とても人間臭い俊寛がリアルに演じられていました。 あらすじや見どころはこちら ↓ ↓ ↓ ↓ munakatayoko.hatenablog.com とぼとぼと歩みも覚束なく出てくる最初の場面。俊寛菊之助…
「ようこそ歌舞伎座へ」11:00~11:45 『三人吉三巴白浪』12:25~12:55 『石橋』1:25~1:45 上演時間が短い! 値段が安い! 午後の部は6日と13日のみ! 一幕見はなし! 上演スケジュール 休演日 チケット金額、売り場 歌舞伎座アクセス 11月の歌舞伎座はちょっと変則的です。 なんでも工事がはいるとかで短時間の演目です。「ようこそ歌舞伎座へ」と銘打ってまだ歌舞伎座に行ったことがない人やインバウンドの人も楽しめるよう趣向を凝らすらしいです。 「ようこそ歌舞伎座へ」11:00~11:45 ご案内は中村虎之介。 ※時間は多少変わるかもしれません。 普段は見られない歌舞伎座の裏側…
昨日は日曜でしたが仕事。その帰りにガッツリ食べました。 ハーブス ルミネ池袋店でクロックムッシュです。外はカリカリで中はチーズでトロリ。塩気もきつくて疲れた身体にはいい感じです。 サラダたっぷり。ドリンクはアイスコーヒーで。 しかし、ランチセットにしたのでこのあとさらにケーキがついて、かなりのボリューム。 お腹いっぱいになってしまい、夜食べられませんでした(;^_^A ちょっとお歳を考えずに欲張りすぎたかな。 なかなかの繁盛ぶりで、行列していましたよ~。ただし割と回転はよく、それほど待たされずに座れました。
名古屋方言饅頭 ごっさま さすが名古屋、どえりゃー派手な包装ですね。金ぴか。 中はいたって地味でした(笑)。 「ごっさま」の由来は、尾張徳川家の藩祖、徳川義直公の夫人「春姫」が浅野家の出であるところから「安芸御前」と呼ばれており、「ごぜんさま」がいつしか「ごっさま」へと転じて、ついには一般の妻女の呼称となったそうです。 「ごちそうさま」の略称かと思ったら違いました。 中はふんわりした皮にこしあん。おいしくいただきました。
御園座終演後、すぐ近くの電気文化会館で 「芸談を聞く会 中村種之助丈を迎えて」が開催されました。田中綾乃先生のご紹介のあと、颯爽と現れた種之助丈。 有料イベントのため、詳しくは書けませんがざっと概要をば。 田中綾乃さんのリードもとても上手で、種之助丈からうまく話を引き出していましたし、種之助丈もリラックスして、時には田中さんにツッコミ^_^入れつつ、終始和やかな雰囲気に。 御園座の舞台についてのエピソードから 自分自身のこと。 そしてなんと言っても吉右衛門さんのエピソード。これからのこと。 お化粧の話も楽しかったな。 などなど、盛沢山で驚くほど充実した内容でした。1時間半?だったかなあっという…
今回の御園座での花形歌舞伎は、「歌舞伎の見方」、『正札附根元草摺』(しょうふだつきこんげんくさずり)、『太刀盗人』という演目立てでした。 「歌舞伎の見方」 『正札附根元草摺』(しょうふだつきこんげんくさずり) 『太刀盗人』 所作事ふたつということで、何かもうひとつお芝居が欲しいところではありましたが、歌舞伎の見方が充実していたし、初心者の方や子どもたちにとってもわかりやすくて歌舞伎の楽しさがわかったのではないかなと思いました。 私が行った13日は、初めて歌舞伎を観る人も多く(最初挙手したので判明)、小学生くらいの子どももたくさん、中学生?高校生も観に来ていたので、なんだか盛り上がって楽しい雰囲…
私のブログ、いくらなんでも広告が多すぎる。調べてみたhatena.zendesk.com でも、この通りになっているんだけれどなあ。 ちゃんと広告非表示にチェックを入れているのに、なんでこんなに広告が出るのだ?見辛いブログで申し訳ありません。
名古屋2日目は、御園座に行ってきました。最高に良い天気。ホテルからポクポク歩いてちょうど良い散歩になりました。 ▲こんな青空 ▲名古屋にも木挽町があるのね ▲御園座のすぐ裏手にこんなものがあり、こんなチョコレートがあったよなあと思い出したり。決まった時間になると、からくり人形の白浪五人男が出現するらしい。ちょうど10時半には見られるというのに、もう開場されたので待ちきれなくて御園座にはいっちゃったので、白浪五人男は見られませんでした。御園座は真っ赤で、座席も真っ赤、トイレの中も真っ赤です。座席は大変座り心地がよいです。 お弁当は、こちらを購入しました。 花形歌舞伎を観たあとは、すぐ近くの電気文…
今週は名古屋です。昨日、徳川美術館に行きました。名古屋駅発観光ルートバスめーぐるで。11時半発のめーぐるは、水素バスでした。1億円なので写真を撮ってくださーいとおじさんがいうので撮りました!片道210円。一日券は500円。2ヶ所よればもう元が取れますし、乗って1周するだけでも楽しいめーぐるです。ただ、帰りが遅いと渋滞に巻き込まれるとのことで市バスに乗ることを推奨されました。 (一日券でも途中から市バスに乗り換えを許可してくれました) あんまりしつこくやさしく、乗り換えたほうがいいよ~いいよ~と運転手さんが言うので、市バスに乗り換えましたが本当に早く名古屋駅に着きました。よほどひどい渋滞なんでし…
松本市民芸術館で上演されている『三人吉三廓初買』を観るために松本に行き、せっかくなので1泊しました。お芝居については、別稿で書いたのでその他のこと。 松本駅について、開場までの時間に腹ごしらえ。 珈琲美学アベ ABE COFFEE ここで腹ごしらえできてちょうどよかったー。市民芸術館では幕間におやきが出るので当てにしていたのですが、売り切れ。他に何もなかったので、結構お腹が空いてしまったんです。有名なお店らしくて、行列でしたが、長野のお友達が先に席を取っておいてくれました。ありがたや!有名なメニューはこれらしい 一泊泊まって翌日は、松本観光。松本はこぢんまりしていながら、センスの良いお店があり…
→続きます まとまってなくてすみません。 最後は、ちょっと聞いてみたいことや解決しなかった疑問点 犬の衣裳にしなかったのはどうして? 久兵衛はいずこ?生首の行方は?100両と庚申丸の顛末は? 犬の衣裳にしなかったのはどうして? 本歌舞伎では、吉祥院本堂土手墓地の場になると、十三郎、おとせの衣裳がぶち模様になり、和尚にすがるその手が犬のように丸くなっていて、なんとも言えず背中にぞぞ~~~っと寒いものが走る。犬だ!犬の祟りだ!というわけで。 でも木ノ下歌舞伎ではそれはない。空間上部を使って、きれいな感じで見せる。 それは何か理由があるのか?聞いてみたいなあ。 また、歌舞伎で犬の衣裳、犬の手にするの…
その4 木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買』アフタートークで理解が深まる
アフタートークで、かなり理解が深まる。松本でのアフタートークは東京でのそれとまた内容が違ったので、聞いてよかった。 其の一 年越しに始まり年越しに終わる 対の構造 其の二 ほぼ底本通りの地獄の場 其の三 義兄弟、疑似家族 言葉の使い分け 空間の使い方 (東京アフタートーク) 松本では三つのキーワードについて語られた。 其の一 年越しに始まり年越しに終わる 対の構造 この話は、年越しから始まり、年越しに終わる一年の話だということ。 年越しと言っても、今の12月ではなく旧暦。だから節分のころのこと。年を越す、一つ年を重ねるということは厄を払い、新しい気持ちで年が始まるというのがこの時代の年越しだっ…
→続きます 一重の憂鬱と悟り 伝吉のあきらめ 文里の愛の貫きかた 一重の憂鬱と悟り 木ノ下歌舞伎では、 「一重がお坊と兄妹という設定にもかかわらず一度も顔を合わせないので、お坊に安森家再興という目的を強く設定させるために、お坊と一重の場面を創作した」とある。(木ノ下歌舞伎叢書より) ▲思いとこだわりがぎゅっと詰まった叢書 当初、一重はイライラしていて、文里にも冷たい。苦界に身を落としたのもお家断絶のせいと世の中を憎んでいるんだろう。その上性格も、自分で 「わたしゃ、どういううまれやら、人にものを言われると、腹が立ってなりんせん。なにもいうておくんなんすな」 なんて言っている。身を怨み、社会を怨…
その2木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買』 さらに松本上演を楽しむ
→続きます 私は木ノ下歌舞伎の『三人吉三廓初買』は、2014年版、2015年版は見ていないので、単純な比較はできない。今回は東京に引き続き2度目だったのだけれど、すごくよかった。 というか、東京で観たときよりずっとよかった。 (1)東京で観たときはいつも見ている歌舞伎にとらわれすぎていたのだと思う。そして、「慣れた」(笑)。 ・上演時間 ・大川端 ・衣裳 (2)役者について ・三人の吉三郎 ・武居卓 ・高山のえみ ・川平慈英 ・緒川たまき (1)それは多分、東京で観たときはいつも見ている歌舞伎にとらわれすぎていたのだと思う。そして、「慣れた」(笑)。 (2)また役者が上演を重ねてさらにバージョ…
松本へ、木ノ下歌舞伎を観に行ってきた! ▲剥き出しの階段。赤い鳥居。TOKYOの看板 5時間越えの話題の歌舞伎。原作の『三人吉三廓初買』(初演安政7年1860年)は全部上演したら10時間近くなるらしいけれど、それを泣く泣く木ノ下歌舞伎は5時間半にしたということだ。 だから、これでもカット版と言えるんだけれど、有名な三人の泥棒の話だけではなくて、文里と一重の廓での話がカットされずにはいっており、さらに初演以降カットされっぱなしになっていた「地獄の場」という場がなんと154年ぶりに上演された2014年、2015年に続く今回は3度目の上演だ。 時系列の入れ替えやセリフの現代語訳やカットはあるもののほ…
歌舞伎座は本日初日です。おめでとうございます 私は歌舞伎座にはおらず、東銀座からは遠いところで長年の友人とランチをしておりました。私との関係は以下の通り。 A子 3日前にあったばかりの従姉妹 B子 新卒時代の会社の友人。10年ぶり。 C子 高校時代の友人を介して知り合った友人。10年ぶり とまるで別々の関係のようなのですが、 A子、B子、C子は同じ大学でB子とC子は同じスキー部だった。 A子と私と共通のほかの従姉妹と、B子は中高で一緒の部にいた。 A子とB子は一時私の母に洋裁を習っていた。ふたりで一緒に旅行に行ったこともある。 など、やたらと入り組んでおり、どこかで誰かがつながっている関係です…
今月も忙しくて大変でした。 研の會 munakatayoko.hatenablog.com 能ワールドへのいざない munakatayoko.hatenablog.com 歌舞伎座昼の部 munakatayoko.hatenablog.com 夜の部 これしかかけていませんでした(;^_^A 『妹背山婦女庭訓』と『勧進帳』いずれも素晴らしかったのに、感想書けてません。 書けたら追記します。 munakatayoko.hatenablog.com 新国立劇場中劇場『夏祭浪花鑑』 munakatayoko.hatenablog.com 新国立劇場小劇場 文楽 『夏祭浪花鑑』 munakatayok…
20日(金)は国立能楽堂へ。 ■狂言『膏薬練』 シテ 茂山茂 アド 茂山逸平 膏薬練は、自分の膏薬の方が効果があるわいと鎌倉の膏薬練と京都の膏薬練が自慢をしあうというもの。クスクス笑いつつ、なんだかこういう自慢をする人って今でもいるなあとぼんやり顔を思い浮かべたりした。 鎌倉と京にふたりが分かれているのは、源平贔屓に分かれている妙。生食(いけずき)と磨墨(するすみ)がでてきたが、なんと『平家物語』の宇治川の先陣争いに出てくるあの名馬! いけずきというのは、黒栗毛「きわめてふとうたくましい」馬でも人でも見さかいなくかみついて近寄せなかったので「生食」と名付けられた。 一方、する墨は あまりに黒か…
歌舞伎座の観劇パスポート。2022年の9月開始でしたので、2年たちました~。 2022年、コロナ真っただ中で歌舞伎座の観客席は団体客がいないこともあってガラーン。そこで松竹が起死回生の策として出したのが、この観劇パスポートでした。 歌舞伎会に入っている人限定ではありますが、24000円出せば、何回でも2階の1等席、2等席が見られるというもの。1等席は18000円ですから2回、つまり昼夜みればもう元は取れてしまいます。 いやあこの2年お世話になりました!で、2年たってみてどうでしょう。 当初、私はこんな記事を書きました。浮かれています。 munakatayoko.hatenablog.com 詳…
新国立劇場で、『夏祭浪花鑑』を観た。 本当は行く予定ではなかったのだけれど、千穐楽の前日になってポッと時間が空いて、もしかして行けるかも!と思いチケットを取った。 その5分後には、自分の手にチケットが握られていたのだから、すごい時代になったものだ。我が家から徒歩5分のセブンイレブンの発券である。 こんなことに今更ビックリしているのも年を取ったせいだろうけれど、すごいじゃないか。 さて、なぜ観に行く予定がなかったかといえば、 『夏祭浪花鑑』は、今年4月の愛之助の団七が、多分今の時代にできる最高の「夏祭」ではなかったかと思ったからだ。 それから歌舞伎座の秀山祭にできれば何度も通いたいと思ったことも…
今月のNHK「古典芸能への招待」は、能です。 主に『三輪』をやるようなのですが、『安宅』をダイジェストでやるそうです。 『安宅』といえば、歌舞伎の『勧進帳』のもとになった作品です。 今月歌舞伎座で上演された『勧進帳』、とてもよかったですねえ。 私も何回か観て、『安宅』を観てみたいなあと思っていたところでした。 ダイジェストとのことなので、どの程度かわかりませんが、 歌舞伎との違いなどはきっと解説してくれるのではないかしら。 楽しみです。 9月29日(日)Eテレ21:00~ www.nhk.jp
9月初めに、右近が自主公演で演じた『摂州合邦辻』。翌日歌舞伎座で菊之助の演じる同じ演目を観ることができた。なかなかない機会だ。 右近フェスの方は、ちょっとフワフワしていて、それは会場の雰囲気もそうだし役者もそうだったかもしれない。玉手御前の最初の出で、うわーっと歓声が上がったり、合邦の猿弥が「茶漬けでも…」というところで笑いが起こったりするのはいただけない。(それは観客の問題だけれどまあフェスみたいなものだからいいのかなあ) 歌舞伎座は菊之助で、美しく貫禄十分の玉手御前だった。菊之助は4回目の玉手御前だそう。 玉手御前・菊之助(左)と合邦・歌六 最初の出では、歌舞伎座の観客席は静まり返って張り…
本日千穐楽でした。 残念ながら仕事の都合で昼の部は見られませんでしたが、夜の部、見届けました。 そして思いを共有する友としらたまや。大変よき日となりました。 お料理もとても美味しかったです! 来年の9月は『菅原伝授手習鑑』の通しだそうですが、なんとか秀山祭の名前は残して欲しいものです。無事に千穐楽、誠におめでとうございました!
9月9日に中野の武田修能館で「能ワールドへのいざない」が開催されました。 ▲登壇者は、和久荘太郎さん ■能と歌舞伎はどう違うの? ■五流派の関係やシテ方の仕事について ■一般家庭から能楽師になれるのか? ■能は武道。歌舞伎はエンタメ ■能の根源は、神を喜ばせること ■「翁」と「邯鄲」 ■能のお稽古 ▲会場となった武田修能館 9月9日が重陽の節句ということで、そこに絡めてからのお話1時間半でした。 ▲重陽の節句なので、菊で参加者をお出迎え。 能とはなにか。歌舞伎とは何が違うのか。能舞台とは。 歯切れのいい声で優しく、ゆっくりとわかりやすくお話をしてくれた宝生流能楽師の和久さんですが、実際に謡を語…
夜の部があまりにもよくて感激したのですが、それにはちょっと理由があって席が花横の通称ドブ席。しかも1列目だったんですね。 この稿では、ただただ1番前の花横という席の体験をつらつらしたためるので、筋とか感想とかどうでもよくって、ただひたすら見えたもの感じたものを書いていきます。 1列目の4番というのは、一番前の列の花道からかぞえて3番目。 全然全体を観ることがかなわない席です。 テレビ放映だと口をぽっかり開けて見入っている観客が目に入りますね。あそこです。 ▲こんな見え方 これは私が選んだ席ではなく、抽選であたった席でした。 都民半額観劇会という会がありまして、抽選で当たれば半額αで、今回は95…
文楽を観たあと、深川江戸資料館に行く。 新国立劇場から東京東部にある深川江戸資料館に行くのは遠いのではないかと思ったけれども、近かったー! 新国立劇場は京王新線初台駅直結。そして深川江戸資料館は半蔵門線の清澄白河。九段下で乗り換えて楽々30分弱で清澄白河に到着。資料館は駅から5分ほどだった。 深川江戸資料館の来館目的は、小劇場で行われた「三遊亭兼好・古今亭文菊二人会」。 深川江戸資料館に到着すると、懐かしの大鵬関がお出迎え♪キャッ♪ 兼好さんは知っていたが、文菊さんは初めて。上方を中心に大人気とのことで楽しみにしていた。 開口一番はけろよん。その後2人2番ずつ。仲入りを挟んでたっぷり7時から9…
国立劇場休場のため(怒)、新国立劇場で開催されている文楽鑑賞教室に行って来た。 演目立てに疑問あり 「伊達娘」 解説文楽の魅力 『夏祭』 字幕アプリより、舞台横に字幕を! まとめ 国立劇場小劇場。 ちょっと小さい箱で、江戸の芝居小屋みたいな雰囲気があったりしてイイ感じ。ここを使って自主公演とかいろいろできそうな感じがした。 床が斜めの向きで、45度客席を向いているって、太夫さん三味線さんやりにくくないかな。 演目は、『伊達娘恋緋鹿子』と解説―文楽の魅力と『夏祭浪花鑑』 AプロからCまで分かれて出演者は異なる。私はAプロを観に行った。 演目立てに疑問あり なぜ『夏祭』の鳥居前を削ってまで「伊達娘…
9月9日、重陽の節句の日に、無事 「能ワールドへのいざない」終了しました。 ▲菊の花を飾ってお客様をお迎え。 和久荘太郎さんのお話はとても面白くて、あっという間の1時間半でした。 後日もう少し詳しいレポをお届けします。
第8回研の會が、行われた。 初の大阪開催2日。そして東京で2日。特に大阪公演は台風渦中で、できるかできないのか、行けるか行けないかと多くの人がヤキモキする中何とか全公演上演できたことは本当によかった。(いけなかった人もいると思う。とても残念)私は幸いなことに東京千穐楽の5日に行くことができた。研の會は、右近がやりたいこと全部やっているという自主公演だけあって、演目も毎年チャレンジングだし、様々な工夫が凝らされている。 上演前の演目説明は右近のアナウンス。『摂州合邦辻』は、解説があった方がわかるから親切だと思った。 右近人気も相まって、上演前から場内盛り上がっていて、さながら右近フェス。グッズ売…
夜の部行ってきた。 素晴らしすぎて、言葉が出ない。感想は落ち着いて書けたら書きますー。 とりあえず、写真を。 吉右衛門さんのお写真は2階ロビーにこちらが飾られているだけで、ちょっと寂しいな。 今月は、『妹背山婦女庭訓』で両花道で、とても華やかです。 上演時間はこちらです。吉野川も良かったけれど、勧進帳がとても良くて、しみじみと余韻を楽しんでいます。それではまたねー。
9月歌舞伎座は秀山祭。 夜の部はともかく、昼の部は播磨屋らしさがあまりなくて発表当初は少しがっかりしたのですが、でも大作がガッツンガッツン入っていますので、観ごたえありますよー。 でも播磨屋の二人のチビーズが出ないのはとても残念。 昼の部 『摂州合邦辻』 『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』 夜の部 『妹背山婦女庭訓』~太宰館花渡し 吉野川 『勧進帳』 上演スケジュール チケット金額、売り場 歌舞伎座アクセス その他の劇場も熱い! 昼の部 『摂州合邦辻』 きっついお話。 庵室の段のあらすじを簡単に。 継子俊徳丸に恋慕する玉手御前。父合邦は怒り狂い、玉手を斬る。しかし最後にそれが恋慕に見せかけて継子二…
今月の振り返り もうひと月終わったのか…。月日のたつのが早すぎてめまいがします…。 今月は歌舞伎座、1部 『ゆうれい貸屋』 munakatayoko.hatenablog.com 『鵜の殿様』 munakatayoko.hatenablog.com 2部 『梅雨小袖昔八丈』~髪結新三 munakatayoko.hatenablog.com 3部『狐花』 munakatayoko.hatenablog.com 第26回音の会 munakatayoko.hatenablog.com 藤間勘十郎舞踊公演 munakatayoko.hatenablog.com 武田修能館能装束虫干しツアー munak…
『梅雨小袖昔八丈』髪結新三 勘九郎が演じる髪結新三。よかったですねえ。 あらすじみどころはこちら munakatayoko.hatenablog.com ↑こちらでも書いていますが、髪結という職業を悪党に選んだ黙阿弥先生、すごいですよね。 真後ろの至近距離から囁かれる状況って、そうそうなくて、無防備、丸裸。そこでついつい新三に丸め込まれて、お嬢さんと駆け落ちをしてしまう忠七です。なんでそんな簡単に騙されるのかと思いますが、案外人間って心の隙を狙われるとコロリと騙されますよね。毎日のように報道されるオレオレ詐欺を見ていると、そう思います。 17世勘三郎、18世勘三郎が当たり役だった新三を満を持し…
昨日8月29日、国立能楽堂夏スペシャルに行ってきました。 「和歌」をテーマにして講談・落語・狂言という企画でした。 講談 「西行法師・鼓ヶ滝」旭堂南左衛門 講談というと、ヒーローが出てきてとっても力が入って、手に汗握るという展開を思い浮かべますが、これは落語でもよく上演されるとあって、力むような話ではないのでした。以前、国立劇場で「講談三夜」という企画を観たときにそういえば「マリリン・モンロー」なんて講談もあったのだわと思い出しました。 munakatayoko.hatenablog.com で、その時に旭堂という講談師が3名も出てきて、上方講談師の名であることを知りました。このとき、3人旭堂…
最近、舞台を観ていて「誰!これ!」と思うと、染五郎だったということが多い。 7月の八犬伝のときもそうだった。 最初、隼人かと思ったのはスラリとしたイケメンだったから。 よくよく見ると染五郎だった。 特に、染五郎がバーンと出てきたときには一瞬隼人かと見間違ってしまった。それほど背が高くなっていて、顔は鼻筋がとおっていて絵になっておりちょっとびっくり。本当にすぐ大きくなってしまうのだなあ。まだ19歳。空恐ろしい。 『南総里見八犬伝』~円塚山の場(まるづかやま)感想 若手で力強く! - 「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog 8月 1部 これは、染五郎とわかって観ていて染…
今年も逸青会に行ってきました。▲この写真は終演後。 逸青会というのは、茂山逸平さんと尾上菊之丞さんの二人の会で、逸平さんの逸と菊之丞さんの襲名前のお名前青楓の青からとられた名前です。 様々なジャンルとのコラボがあり、必ず新作が入るという、ワクワクドキドキの公演です。 今年は、8月18日昼の部から25日夜の部まで、11公演。そして毎日日替わり演目、今までの作品が日替わりで。そして、今年の新作『お札』はすべての公演に。 歌舞伎界からは、毎日日替わりで、幸四郎、松也、壱太郎、右近、鷹之資、莟玉。狂言からは千五郎、宗彦、千之丞。能楽シテからは坂口孝信、谷本健吾という面々が集いました。また菊之丞さんのお…
早稲田大学歌舞伎学会 2024年夏季企画「演劇の証言~中村京蔵丈に聞く~」に行く
国立劇場第6期歌舞伎俳優研修を修了(1982年)された中村京蔵さん。その後4世雀右衛門に入門して40年を超え、今や女方の要として歌舞伎界にとってなくてはならない存在です。 早稲田大学の歌舞伎学会のイベント「演劇の証言〜中村京蔵丈に聞く」があると聞き、行ってきました。 京蔵さんって、私にとっていつも見ていて安心な脇役という感じでした。ところが驚かされたのは昨年「フェードル」の舞台でした。卓越した演技力は知っていても、この難しい和洋折衷の芝居を自主公演でやり遂げた力というのは一体どこから来たのだろうと、感嘆の思いを禁じえず、それから特に舞台では注目してきました。「紀尾井町家話」に出演時は、ものすご…
5月に明治座で行われた「古典芸能を未来へ~至高の芸と継承者」が今日、NHKの「古典芸能への招待」で放映されます。 これねえ!絶対見なくちゃ。録画ね。 行きたかったけれど、チケット瞬殺で行けなかったんですよ。 講談の人間国宝・神田松鯉講談「乳房榎」 弟子の、神田伯山「阿武松」「お岩誕生」 その他、舞踊「浦島」坂東巳之助。 舞踊「与一の段」尾上菊之丞、市川染五郎、藤間紫、長須与佳。神田松鯉。 与一の段の部分は、金曜のNHKでもチラ見させてくれましたが、那須与一の扇を打ち落とす話は、講談でも日本舞踊でも様々なカテゴリーで残っているんですね。 今回は、踊りと琵琶もコラボしての試み。 菊之丞さん、いつも…
実はあまり観る気が起きなかった『狐花』なぜかと言うと、どうも新作は苦手で、それは私が人一倍理解力が悪いせいだろう。何度も見てやっとわかる。だから歌舞伎は好きなのだ。同じ芝居を何度も見ることができるから。もちろん新作でも面白いものはあった。でも京極夏彦は読んだことはないし、なんだかおどろおどろしい感じ?という先入観。それで、チケットも買わなかった。そうしたらひょんなことからチケットが手に入り、行くことに。結果、面白かった。見て良かった。20日過ぎに観たこともあって、芝居もこなれていて当初の上演時間よりだいぶ短くなっていたこともあるだろう。(新作は初日近辺には観ないことにしている) 美しい人たち …
松竹創業130周年記念2025年歌舞伎座で三大名作一挙上演決定!
いやすばらしい。三大名作一挙上演!鬼も笑う来年の話です。 三代名作というのは、『仮名手本忠臣蔵』、『菅原伝授手習鑑』『義経千本桜』の3つを言います。いずれも超大作で通してはなかなかできないので、いつも見取り、つまり一部分だけやるのです。というわけで、みたような気になっていても、実は物語の全貌は知らないんだという人も多いのではないでしょうか。 情報はまだ少ししか出ていません。 わかるのは、歌舞伎座で2025年3月に『仮名手本忠臣蔵』9月に『菅原伝授手習鑑』10月に『義経千本桜』を全通しで上演されるということのみ。 仁左衛門、玉三郎、菊五郎、梅玉、東蔵、白鸚という重鎮の高齢化が進んでいる一方で、中…
刀剣乱舞、来年に新作上演が決定しました!誠におめでとうございます。 刀剣乱舞は、新作歌舞伎として昨年7月に上演され、大変好評でした。 刀剣女子など、歌舞伎を観たことのなかった層にもファンを広げ、その後歌舞伎を観るようになった人も多いです。SNSではよくそんな投稿を見かけますよ。 新作は、初演より再演が難しいと言われますから(好評でなければ再演はされない)これは快挙と言っていいですね。 昨年の刀剣乱舞を観たときの感想レポはこちら munakatayoko.hatenablog.com 松也さんおめでとう。 来年7月,新橋演舞場、8月には福岡、京都で上演です。 原案「刀剣乱舞オンライン」 脚本 松…
今回、浅草公会堂で開催された「稚魚の会・歌舞伎会合同公演」。 公演自体はとってもよかった。そのレポはこちら↓ munakatayoko.hatenablog.com でもねえ、今回字幕アプリがありとの実験的な試みがあり、そのせいかどうか、とにかく携帯鳴りまくり。 もともと浅草公会堂は電波を遮断できないため、携帯が鳴る率が非常に高いのだけれど、それにしてもひどくないか? 1万歩譲って、過失で鳴ってしまったのはしょうがないとして(1万歩譲ってよ)ずっとなり続けというのはどういうわけだろう?なぜすぐに止めないのだろう?まったくわけがわからない。 係員がすっ飛んで発信地を探していてもずっと鳴っているの…
第30回稚魚の会・歌舞伎会合同公演~今年も清く楽しく清々しく♪
今日は稚魚の会・歌舞伎会合同公演の千穐楽に行ってきた。 傾城反魂香 土佐将監閑居の場 太刀盗人 乗合船恵方萬歳(のりあいぶねえほうまんざい) 傾城反魂香 土佐将監閑居の場 中村吉兵衛今年で合同公演を卒業とのことで、気合の入ったども又だった! 吉右衛門の面影が随所にみられる吉兵衛のども又。なつかしや吉右衛門。 最後は、明るい幕切れだが、吉兵衛さんこんなに明るいんだと思うほど、ピュアで明るく、かわい気のあるども又だった。 これで吉右衛門門下がいなくなるとは寂しい限り。 「播磨屋!」「播磨屋!」と大向うがたくさんかかった。 そうそう、修理之助の蝶也くん。姫君を助けに階段を駆け下りるとき、ちょっと踏み…
今月1部で上演されているのが「ゆうれい貸屋」です。 山本周五郎原作の人情喜劇、だれでも楽しめますよ。 ▲ビジュアル見ただけで楽しそう 弥六は腕のいい桶職人ですが、底が抜けているというほどぐうたらなんです。なんでも父親が真面目一方で一生あくせく働いていたのに46歳でぱったり死んでしまい、お金も残らなかった。 どうせ一生懸命働いても楽ができないなら、ぐうたらしていて貧乏の方がマシというのが弥六の屁理屈です。 女房も呆れてついに実家に帰ってしまいました。そこへ突然現れたのが。芸者の幽霊染次。働かない弥六は、美しい幽霊にまんざらでもない気持ちもわきますが、とにかくお金がないことには生きていかれない。そ…
昨日は、衝撃的なニュースが飛び込んできた。 俳優の下村青さんが8月15日に急死したとのこと。 8月2日の「紀尾井町家話」でおしゃれな姿を見たばかりだった。 前回出たときほどはっちゃけてはいなかったけれど、秋に主演をする芝居の告知もしっかりしていた。「ユタと不思議な仲間たち」どうなるのか。観たかった、青さんで。 なぜ亡くなったのか詳細は今のところ不明。 なんと人間の命ってはかないものなのか。 私は四季時代の下村さんは見ていないのだけれど、(あ!もしかしたら観てるかもしれない!西新宿で上演したむかーしのキャッツは観に行ったから) 2023年5月、猿之助奮闘公演に出てきた下村さんを見た。特に昼の部の…
私は昭和33年生まれ。意外と終戦後それほど時間がたっていないときに生まれたんだと気が付いたのはずいぶんと大人になってからだった。 小学校のころには8月といえば戦争特集が毎日のように新聞にでかでかと載り、テレビでも盛んに放映されていた。 「岸壁の母」なんて歌が流行り、今でも息子が帰ってくるのを待つ母親の歌が多くの人の涙を誘っていたけど小学生の我々は、なんとも感じなかった。今思えばなんとツライ歌だろう。 夏休みの宿題には「お父さんとお母さんに戦争のお話を聞きましょう」があった。 私は両親から聞いたいくつかの戦争の話を覚えているけれど、それはその宿題のお陰かもしれない。積極的に話したいことではなかっ…
8月納涼歌舞伎のご案内です。 納涼歌舞伎は、初めて歌舞伎を観たい人にぜひおススメですよ。 納涼歌舞伎とは 1部 11:00~ ゆうれい貸屋11:00~12:20 鵜の殿様 12:55~1:26 2部 梅雨小袖昔八丈 髪結新三(つゆこそでむかしはちじょう かみゆいしんざ)2:30~4:41 艶紅曙接拙 紅翫(いろもみじつぎきのふつつか べにかん) 第3部 6:15~9:23 狐花(きつねばな) 上演スケジュール チケット金額、売り場 幕見料金 歌舞伎座アクセス 納涼歌舞伎とは 昔は、夏は暑いので大御所たちが避暑に行っちゃうので歌舞伎座では歌舞伎以外のショーなどをやっていました。 それを18世勘三…
今日は従姉妹とランチ。暑いので、外を歩きたくない! ・渋谷駅から地下道のみで行けるところ ・あんまりガッツリお腹いっぱいになると疲れちゃうのでほどほど。 ・美味しいところ。 ・落ち着いて喋れるところ。ということで、選んだのはここ。 銀座アスタースクランブルスクエア店。12階です。待ち合わせの時にはお店の前にソファがたくさんあるし、お店の隣のスペースは見晴らしが良く、待ち合わせの人も多くいました。 ランチメニューから桂花をチョイス メインを撮り忘れた! メインは、黒豚の酢豚と海老と冬瓜と豆腐の旨煮を2人で頼んで、分けて食べた。 ▲前菜盛り合わせ ▲点心 ▲季節のスープ。やっぱりビールもたのも♪ …
12日は、中野にある武田修能館へ行ってきました。年に一度、すべての能装束や小物などを一斉に干す「虫干し」をこの時期に行い、一般開放をしています。この日もとても暑かったのですが、10人グループごとに順番に見学をしており、結構な人数の人が訪れていました。能のファンの方も多いのですね。 「持っていくものは足袋のみ!」解説付き虫干しツアー さまざまな能装束の種類 唐織 縫箔(ぬいはく) 単衣法被(ひとえはっぴ) 大口(おおくち) 半切(はんぎり) 扇類 能面 「持っていくものは足袋のみ!」解説付き虫干しツアー 修能館に所せましと装束が置かれていて、私たちも能舞台にも上がることになるため足袋が必須。能舞…
藤間流の舞踊公演にはここのところ毎年行っています。年によって全く趣向が違い、毎年楽しませてくれます。いつもの歌舞伎とは違う楽しみ方ができます。驚かせてくれました~~、今年も! お芝居だった! トークがあった(知ってたけど) 衣裳アリ、顔なし。 舞台はシンプル 壱太郎、立役 大詰め立ち回り 康詞くん立派 やっぱりすごい宗家 女性陣も活躍 今年の会場は内幸町ホール。座席数183とあって、こぢんまりとしているのですがなんというか、江戸時代の小屋的な雰囲気もあり、臨場感たっぷり。一番前の席の方や、通路側の席の方は、かなりドキがムネムネしたのではないでしょうか。花道代わりに通路を使い、役者との距離が半端…
8月納涼歌舞伎 1部 山川静夫原案・西川右近作・振付の『鵜の殿様』が面白い。 これは面白い! 暑気払いに、太郎冠者を呼びつけ、鵜飼の様子を語らせた大名。つい自分も鵜飼がしたくなったのですが、太郎冠者は、いつもの憂さ晴らしに大名を鵜の役にして、自分が鵜飼の役となります。 ひもでつながれた大名は、クイクイっと太郎冠者にひっぱられ、転ばされ、さんざんな目に合ってしまいます。 と書くと簡単ですが、首にひもをかけるわけにはいきませんから、全部あるふり、いわばエア鵜飼。ちょっと意地悪気味にヒモを引っ張る太郎冠者と首のヒモを引っ張られてすっころぶ大名が、イキがあっていないと成立しません。 今回の大名・染五郎…
今日は浅草公会堂で開催された「音の会」に行ってきました。 「音の会(ねのかい)」は、国立劇場の養成研修出身の若手演奏者の発表会。 歌舞伎音楽の演奏といえば、竹本、鳴り物、長唄です。 一般家庭から養成研修を経て、今歌舞伎の舞台をしっかり支えている人、これから支えていく人たちの晴れ舞台です。 国立劇場で長年やっていましたが、今年は浅草公会堂。たった1日の公演ということもあって、皆さんの緊張感、気合がブルブルとこちらにまで伝わってくるようです。 プログラムは、 長唄 多摩川 鳴物 長唄 操り三番叟 長唄 矢の根 義太夫 五條橋 でした。『操り三番叟』以下は、おなじみの演目でしたが、『多摩川』というの…
Jリーグのサッカーを見てきました!久しぶりですー。20年ぶりくらい?ゲリラ豪雨が、ちょうどキックオフの時間くらいにきそうで、かなりドキドキ。 ▲スタジアムに近づけば近づくほど、お空は真っ暗に。 とどろきスタジアムに雷が轟きましたー。稲光が光りました。 なんとかなんとか天気がもってくれて良かった。試合は、川崎フロンターレと神戸ヴィッセル。うちは息子が2人ともサッカー小僧だったので昔はJリーグもよく見ていたけれど、最近はさっぱり。今日でていた選手も 武藤、大迫、小林悠、家永以外は全く知らない選手ばかり。楽しめるかなあと心配だったんだけれど、やっぱり舞台と同じで、生、本物はいいんですよねえ。雨や土の…
初日が4日にあきました。まずは、1部、2部を昨日観てきました。3部制で、気軽に楽しめるものばかり。詳しくはまた後で。2階ロビーに飾られているのは、役者さんたちの直筆うちわ。それぞれ個性的でおもしろいですね。
9月に上演される木ノ下歌舞伎の『三人吉三廓初買』で出演者の変更があります。 お嬢吉三を演じる予定だった矢部昌暉さんが体調不良のため降板とのこと。 9月の芝居ですから、今降板が決定ということは相当よくないのでしょう。とても心配です。時間がかかってもよいので、無事元気な姿を見せてほしいものです。 そして、かわりにお嬢吉三役となったのは、坂口涼太郎さん! 昨年の木ノ下歌舞伎『勧進帳』で素晴らしい富樫を見せてくれたあの坂口さんです。 ちょっと中性的なところもあるので、お嬢はぴったりじゃないでしょうか。 大変だと思いますが、坂口お嬢、楽しみです!頑張ってほしいです。 詳しくはこちらです。 東京芸術劇場 …
今月の備忘録。 歌舞伎座 巡業 大阪松竹座、昼の部夜の部 国立文楽劇場 狂言 文荷 能 弱法師 落語 歌舞伎座 夜の部に行ったけれど、レポ書いてな~い! 巡業 munakatayoko.hatenablog.com 大阪松竹座、昼の部夜の部 munakatayoko.hatenablog.com munakatayoko.hatenablog.com munakatayoko.hatenablog.com munakatayoko.hatenablog.com munakatayoko.hatenablog.com munakatayoko.hatenablog.com 国立文楽劇場 1部 m…
大阪松竹座の『義経千本桜』木の実、小金吾討死、すし屋の感想は簡単には書けない。 あんまり素晴らしいからだ。今日も大したことは書けそうもない。 これを観たくて私は新幹線が止まろうが何だろうが行ったのだし、そしてその期待を裏切らない権太だった。 「木の実」の仁左衛門 仁左衛門のすし屋には必ず「木の実」「小金吾討死」が付くのは、これがあるから権太がどれほど女房小せんと倅善太郎を愛していたかわかるから。観劇の感動が2段も3段も違ってくる。 江戸のちょいとかっこいい鯔背な権太と違って、仁左衛門の権太はホントにヤンキー。 munakatayoko.hatenablog.com 御年80歳の仁左衛門が軽やか…
今日は、下北沢の本多劇場で「志の輔らくご」を聞いてきました。 「真夏の大忠臣蔵」@下北沢本多劇場 たった一人で3時間。すごいなあ。 最初からドカンドカンと笑わせてもらい、大変楽しかったです。 演目は 「忠臣ぐらっ」 仲入り後は 「中村仲蔵」でした~~~! 始めに忠臣蔵の軽い説明などがあり、誰でもすんなり忠臣蔵の世界に入れるお手並みがいつもながらお見事。 毎年本多劇場では「牡丹灯籠」をやっていたのですが、それも100回を期に昨年で終わり。 今年は何をしようかということで「真夏の大忠臣蔵」となったそうです。 1部の「忠臣ぐらっ!」は、ですから新作。 日本のあらゆるジャンルに存在する赤穂事件ですが、…
7月の松竹座の昼の部で、『藤娘』のあとにかかったのが『俄獅子』。 ▲左が俄獅子。右が藤娘 これがもう圧倒的にかっこよくて、申し訳ないがその直前の『藤娘』の印象が吹っ飛んでしまい、その威勢の良さ、美しさ、きっぷの良さにため息が出るほどだったのである。 芸者およしが、時蔵。鳶頭蝶吉が時蔵の弟である萬太郎、もうひとりの鳶頭清吉が時蔵の従兄弟の隼人。 年中行事の「仁和賀」が行われるので、華やいだ街の雰囲気の中、ぐーんとせりから登場したおよしと若い衆公助の最初の出も決まっている。公助は菊次、実にかっこええのお。 蝶吉(萬太郎)もキリリ。清吉(隼人)は手足が長くてやわらかな動きが美しい。 隼人は、この松竹…
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所用あり、小石川へ。豆好きにはたまらんお店を教えてもらいました。石井いり豆店。創業明治20年! 日露戦争!? この風情を見てください。 おみせの中では、ざざーざざーっとお豆を炒っていました! そしてうまーい豆。 いただきまーす!
やっと観に行ってきました。 新橋演舞場。『朧の森に棲む鬼』 本日は松也ライでした。 ▲好きな言葉 なかなか素敵な大道具と演出でした。宙乗りも花道もバッチリ見える席。声は若干聞こえづらいかなあ。パンフレットが大変良いです。 帰りは歌舞伎座の前を通ってご挨拶。ここから見ると、屋上庭園の緑がちょぼちょぼ見えて歌舞伎座の髪の毛みたい。大好きな歌舞伎座。朧の森に棲む鬼については別稿でまた。書けるかな?
先の記事でもかいたように、今月の1部『あらしのよるに』の中で、劇中口上がありました。 劇中口上とは 精四郎とかいて「きよしろう」 「門閥外」にとって希望ある歌舞伎界のために。 劇中口上とは 口上というのは、役者が観客に向かって挨拶をすることです。「今度これこれこういうものがこういう新たな名前になります」というご挨拶は襲名の時に披露される口上です。大きな名前の襲名でずらりと役者が羽織はかまの正装で並んで一幕つけて口上をすることもありますし、芝居の中で芝居の衣裳もそのままに行うこともあります。この芝居の中で行われる口上を「劇中口上」と言います。劇中口上では、芝居の途中で、いきなり「狂言半ばではござ…
今日は調べ物があって明治大学和泉校舎の図書館へ。お昼は学食で。いやー安くて美味しい! 安いとは思ってたけど、味に期待はしてなかったからびっくり。 ▲これはご飯を小盛りにしてもらってます。 本日のランチA 540円しかも大豆ミートのトマト煮込みハンバーグなんてヘルシーだし!今日のメニューはこんな感じ。 ほかにもいろいろ ハマりそうー!若者たちよ。 しっかり食べて勉学に励んでください!そしておばさんにも時々お相伴させてね。
私にとっては2016年の歌舞伎座以来の『あらしのよるに』でした。 原作は絵本 菊之助のめい 獅童のがぶ 獅童と勘三郎 松緑のぎろ 演出や大道具 衣裳 小さな子にもおすすめできる。いじめられている子にもおすすめできる 原作は絵本 原作は絵本「あらしのよるに」(きむらゆういち)。小さい子どもがいれば読んだことのある人も多いのではないでしょうか?この原作をNHKEテレの「てれび絵本」で中村獅童が読み聞かせをしたことが発端となって、歌舞伎化となったんです。え?それがきっかけ?と思われる方もいると思います。そうなんです。 獅童はそのとき、オオカミやヤギの出演者すべての動物の声を語り分けたのだけれど、それ…
今年の目標はいくつかあったのですが、たった一つだけ、目標到達できたものがあります。 それが年間ブログ投稿数!今年の目標は240件でした!このブログは244件目です。 私ははてなブログを始めたのが2014年。そう、今年でちょうど10年になります。その割には読者数は少ないですが(;^_^A ブログを始めた2014年の総投稿数は1件でした!2015年(9)2016 (8)2017 (44)2018 (47)2019 (33)2020(58)2021(104)2022(167)2023(215) です! 最初は全然書けなかったんですね。 2019年にさらに減っているのですが、これは仕事がめちゃくちゃ忙…
今日は、花形演芸会へ。@大和田伝承ホール 柳家 㐂三郎 まんじゅう大帝国 爆笑問題 玉川太福 柳家 㐂三郎 印象的だったのは、柳家 㐂三郎。今回で花形演芸会卒業とのことですが、不覚にも初めて知りました。「夢八」という落語も面白かったし、話す「間」がとってもいい。若手の落語は早すぎて、聞いていてこちらが窒息しそうになってしまいますがこの人はその点違いました。 柳家さん喬の弟子とのことなので、5代目柳家小さんの孫弟子ってこと?うわあ。とてもうれしい。あの「間」の良さは小さん譲りだったのか~。 さん喬さんもよく知らないのですが(すみません)今Wikipedea見たら小さんに弟子入りする前には圓窓に教…
▲松緑道玄かっこえ~!ところがこれが間抜けなのよ 簡単なあらすじ 登場人物 もう少し詳しく! ■ズラリと並ぶ加賀鳶たち。大喧嘩一触即発で待った! ■ある夜の殺人事件 ■道玄の家 ■伊勢屋 ■道玄の家 ■大詰め 〇みどころ ■加賀鳶がかっこええ! ■梅吉と道玄は一人二役 ■失敗続きの悪党道玄 ■大詰めのおかしみだんまり これはちょっと予習をしておいたほうが良いと思います。 世話物なのでそんなに難しいというものではないのですが、とにかく前半と後半が全然つながらないので、ん?あれはどうなったんだ?と考えていると置いてけぼりになってしまいます。そこがわかっていると面白いです。どうして前半と後半がつなが…
久々に一幕見ツアーを開催しました。半年ぶりです。5月にうちのにゃんこが具合が悪くなったため、色々と予定が立てられず体験を企画することができなくなってしまいました。6月に虹の橋を渡ってしまいましたが、どうもそれから気が向かず、企画をしていなかったんです。今年は毎月1度はやろうと目標をたてて、5月まではやっていたのに…。 今回はリクエストがあったので、やることに。結果的にはやってよかった。久々だったのでいろいろとモタついてしまい、やっぱり定期的にやらないとダメだな!と反省です。よい機会を与えてくださって、ゲストさんには感謝です。 あたたかくてねえ、いい日でした。なんだか日本は12月が穏やかで過ごし…
本日。12月歌舞伎座初日です! 12月というのに汗ばむほどの陽気です。 2月の演目が発表になってました! 國矢さん、襲名おめでとうございます。劇中口上あり、グッときました。 2階ロビーでは團蔵さんが追悼されていました。お別れをしました。1部の「あらしのよるに」のサイン会のお知らせ。作者の木村さんがいらっしゃいました。
久々に勝てて、むちゃくちゃ気持ちいいです! しかも試合内容も良かったなあ。 追いつ追われつの展開で、最後は勝ち切った。ここ数年の鬱憤を晴らす良い試合でした! 銀杏並木を愛で 乾杯しました!いえーい!
今月は前半(中旬?)に北海道に行ってその後発熱というおまけがちょっと残念な月でしたが、なんとか前半と後半で歌舞伎座と巡業と明治座昼夜と能を観ることができました。仕事もしてます^^; 歌舞伎座 歌舞伎座の「ようこそ歌舞伎座へ」は企画として、1年に1回くらい今後もアリだろうなとは思いました。 munakatayoko.hatenablog.com 巡業 munakatayoko.hatenablog.com 私は初日近くに行ったのでもうずいぶん前のことのようですが、昨日千穐楽だったよう。全国各地を回り、その都度会場が違うので勝手が違って本当に大変だと思うのに皆さん楽しそう。怪我なく無事に終わって良…
今日は11月28日。 2代目中村吉右衛門が亡くなって3年が経ちました。 今でも気持ちは変わらないので、こちらのブログを上げておきます。 munakatayoko.hatenablog.com そして吉右衛門が愛する孫の丑之助くんは11歳に。 ここ1年でますます大きく、上手くなっている丑之助くんですが、吉右衛門の命日を吉右衛門が愛した「丑之助」の名前で過ごすのはこれが最後なんですねえ。 来年、丑之助くんは6代目尾上菊之助を襲名します。 もちろん吉右衛門は天国から目を細めてその襲名を見守ることと思いますが、丑之助じゃなくなるのはちょっぴり寂しいのかな? 77歳のままずっと変わらず天国にいる吉右衛門…
歌舞伎座12月の演目紹介です。2024年の締めくくりはかなり面白いですよ♪ 1部 11:00~ 『あらしのよるに』 2部 15:00~ 『加賀鳶』 『鷺娘』 3部 18:20~ 『舞鶴雪月花』 『天守物語』 上演スケジュール チケット金額、売り場 1部 11:00~ 『あらしのよるに』 原作は絵本「あらしのよるに」。小さい子どもがいれば読んだことのある人も多いのではないでしょうか?この原作をNHKEテレの「てれび絵本」で中村獅童が読み聞かせをしたことが発端となって、歌舞伎化となったんです。すごいでしょ? 獅童はそのとき、オオカミやヤギの出演者すべての動物の声を語り分けたのだけれど、それよりもそ…
明治座昼の部を観ました。 『車引』 『一本刀土俵入』 『藤娘』 こちらも夜の部同様行ってよかった。勘九郎、七之助が出るということでそれなりに期待して観に行くわけですが、こちらの期待の上の上を見せてくれるというのは本当にすごいことですね。 『車引』 これはもう私も大好きな歌舞伎らしさ満載の演目ですからね。はい、よかったです。 munakatayoko.hatenablog.com 私が印象的だったのは松王丸の彦三郎と藤原時平公の楽善。 特に楽善は、81歳。それほど身体も大きいわけではなく最近ではあまり大きな動きをするお役はしていません。時平はどろどろどろっと出てくるだけなのであっちに行ったりこっ…
16日に明治座夜の部に行って来ました。ちょうど前日に狂言と能を観てきたところだったので、まさに「能は武道。歌舞伎はエンタメ」を実感することとなりました。どっちもいいですねえ。 鎌倉三代記 詳しいあらすじ(前半)や見どころはこちらを読んでくださいね↓ ↓ ↓ munakatayoko.hatenablog.com 三浦之助義村がよろよろと深手を負って出てきます。巳之助がよかったですねえ。 深手を負いつつも母を見舞いに戦場から駆け付けますが、母は毅然として会うことを拒絶します。歌女之丞の、ピシリとした気丈な母ぶりにこちらの背筋ものびるようです。 時姫(米吉)がちょっと現代風なようなセリフ回しが気に…
24日の「古典芸能への招待」(NHKEテレ9:00~)は、硫黄島三島村で行われた中村屋の俊寛です。 www.nhk.jp 『俊寛』はいうまでもなく、他のふたりとともに鬼界が島に流人となった俊寛が一人ご赦免を受けられず、取り残されてしまうという平家物語に基づいているお話です。 ただ歌舞伎化にあたっては、近松がもうひとひねり解釈を加えているのでグッとお話に深みが増しています。それは、平家物語では「自分だけご赦免になるリストに入っていなかった。嘆き」なのですが、歌舞伎の『俊寛』では「自ら残る判断をする」ということです。詳しくはこちらで。 ↓ ↓ ↓ ↓ munakatayoko.hatenablog…
本日は、私の誕生日です。歌舞伎界では時蔵さんと一緒の誕生日なので大変誇らしいです(笑)。一般社会での著名な方といえば、和歌山のアドベンチャーワールドの楓浜も11月22日です。パンダと時蔵と私。。。ユニークなコンビですね… さて、今年もバースデー観劇。 ちょうど「ようこそ歌舞伎座へ」という企画で大変リーズナブルになっていますので、1階へ降り立ちました。やっぱり歌舞伎座の1階いいですねえ。めったに行けないからこその特別感がうれしい! 前の席とのスペースもたっぷりあって、私のような足の短い人間ですと、のびのび足が延ばせるほどです。今日は前楽(千穐楽の前日)のせいか、平日にもかかわらず結構な混雑ぶり。…
いよいよ北海道にさようならです。本当に自然が素晴らしかった。 ▲空港でついつい買ってしまうおみやげ。 ラーメンは、ホテルで350円。空港の外で400円だったのが空港の中で200円だったので思わず買ったのですが、「外にあったのは2食分だったよね」と言われてガチョーンでした。 ターミナルビルから飛行機へ通じるボーディング・ブリッジには旭山動物園の動物たちのイラストが!会いたかったよ~~。いつの日か会えると信じてます涙。 美しく光が舞い降りてきました! 抹茶チョコとプレーンチョコの組み合わせのような景色(食いしん坊すぎるか?) その後雲の上へ!天国のような景色がそこにありました。 無事に家に帰りつき…
北海道→続きます 翌日はもう帰路につく日。旭川空港までドライブですがちょっとだけ遠回りして、ケンとメリーの木やら、マイルドセブンの丘やら見てきました。 途中の景色はうまく撮れなかったけれど、広大な北海道の景色を満喫できました。 ケンとメリーの木というのは、ある年代以上の人にしかなじみはないでしょうが、昭和47年日産スカイラインのテレビコマーシャルに使われた木です。 まだ頑張っているのね。 「寿命がちかづいているのでこの木および周囲の畑に危害を加えないようにお願いいたします」なんて看板が立ててありましたよ。いたずらする人が多かったんでしょうね、ホントにしょうもない!! この看板がたてられたのが2…
昨日は討ち入りの日でした。 討ち入りと言えば、忠臣蔵。浅野内匠頭が無念の切腹をしてその後大石内蔵助以下47士の赤穂浪人たちが吉良上野介の屋敷に討ち入り、主君の仇を取ったという日です。もちろん旧暦なので今のカレンダーで言いますと、12月14日というのは2月になりますので、雪もしんしんと降っていましたね。現代の12月14日はスプリングコートでも問題がないほどポカポカです。 昨今は、地上波でも忠臣蔵のドラマはあまりやらないので私も気合が入っていなかったのですが、かえって地上波ではないところでいろいろとありました。 衛星放送 紀尾井町家話 11段目 衛星放送 とりあえず、歌舞伎の11段目(討ち入り)は…
コロナが明けて、歌舞伎座でも一幕見が再開しました。当日売りだけだった一幕見ですが、コロナ明け以降は、前日からネットで予約ができます。 当日売りもあるので、便利になりました。 ここから予約できますhttps://www.e-tix.jp/shochiku_makumi/詳しい説明はこちらhttps://www.shochiku.co.jp/play/theater/kabukiza/makumi/ ところが私、一度勘違いしてしまって、見られるのに見損なったことがあるので皆さんも間違えないようお知らせします。事前予約席は70席。当日自由席は20席。断然予約席が多いです。 しかも事前予約席はセンター…
国立劇場がいったん閉場したため(怒)、文楽公演はこれからあちこちでやることとなります。それがいい意味で活性化につながるとよいですね。(至芸員さんたちは大変だけど) 盆も近く、真下の席は迫力ありそう! さて、そういうわけで昨日初めてのシアター1010に行ってきました!なかなかよかったので、ご案内します。 北千住駅直結 地下で食料調達可能 見やすいすり鉢状客席 9階はレストラン街 別冊の床本なくなる 北千住駅直結 東京メトロ日比谷線・千代田線の北千住駅降りてマルイ方面出口から出るとすぐです。 天候を気にせず行けるのはありがたいですね。 地下で食料調達可能 地下1階の食遊館の横からシアター1010に…
なんともう11月。ひと月が過ぎるのが早すぎて追いつきません! 歌舞伎座昼の部、夜の部。充実していました。 昼の部 munakatayoko.hatenablog.com munakatayoko.hatenablog.com munakatayoko.hatenablog.com 夜の部 munakatayoko.hatenablog.com 鎌倉三代記については、まだ途中。 消えなさいローラ 能 munakatayoko.hatenablog.com もう一日見て、それがまたすごく面白かったので、書きましたら追記します。 天使にラブソングを munakatayoko.hatenablog.c…
最後の日、昼の部を観ました。 夜も見たかったけれど、別件あり断念しました。秋空に千穐楽の幟が映えます。 その1 菊之助の「月」のようなスター性 その2 菊之助は、前に立ちはだかる壁を芝居に昇華する これからのマハーバーラタ戦記 マハーバーラタについて2回書きました。 munakatayoko.hatenablog.communakatayoko.hatenablog.com しかし菊之助について書いていないのですよね。 菊之助カルナは、本当に美しく、凛々しく、悩み、戦い、激烈なラストを迎えました。シヴァ神としてしっかり最後を締めましたが。2点感じたことをば書き留めておきたいです。 その1 菊之…
都民半額観劇会に応募して当たったので、若い人と東急シアターオーブへ。 天使にラブソングといえば、我が家は大好きでテレビでオンエアされるたびに何度も観たものです。 話の内容は、歌手のデロリスはある日、ごろつきの恋人が殺人を犯す現場を目撃してしまいます。そこで警察の力を借りて、身を修道院に隠すことになります。そこに修道院では聖歌隊があったのですが、めっちゃくちゃ皆さんへたくそ。そこでデロリスがコーチをして、どんどんうまくなっちゃう。教会に来る客も増え、次第に評判となり、身売り寸前だった教会も身売りせずに済むことになったのはいいけれど、目立ちすぎてギャングたちに見つかってしまい…てな感じのお話です。…
だいぶ時間が空いてしまいましたが、長野の続きです。 こちらから続きます munakatayoko.hatenablog.com 一度行った須坂クラシック美術館でしたが、もう一度行ってきました。というのは、11月3日に「きもの日和」のイベントをやるというので、ちょっと行ってみたくなったからです。 古民家の中にずらりと並べられた古い着物。 なんという素敵なデザイン!ステキな色!そして色合い!組み合わせ! 私は全く着物を着ないのに、なんだろうこの懐かしさ。と不思議な気持ちがしました。よくよく考えてみると着物は着ていなくても、まだ私の生まれた昭和30年代は、おばあちゃんが着ていたり、周りの大人が着てい…
12月は3部構成となります。3部構成のいいところは時間が短いこと。だからお値段も1部だけなら少しお安めで楽しめる。さくっと観てさくっと帰る。あとは銀ブラもよし、ゆっくり食事もよし。何かとあわただしい師走なので、あちこち買い物に走り回るもまたよしですね。 第1部 化け猫伝説と初音ミク 歌舞伎座に降臨 11:00開演 ・旅噂岡崎猫(たびのうわさおかざきのねこ) ・今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら) 第2部 ダイナミックな舞踊と忠臣蔵スピンオフで師走を味わう 2:45開演 ・爪王(つめおう) ・俵星玄蕃(たわらぼしげんば) 3部 ファンタジーの世界を楽しむ 5:45開演 ・猩々(しょうじょう…
本日11月28日、2代目中村吉右衛門が亡くなってまる2年たちました。 日がたつにつれ、その存在感は私の中で増すばかり。 もっと観たかった。もっと知りたかったという思いが募ります。 亡くなったという発表は2021年12月1日。すぐはブログも書けずに、やっと書いたのが2021年12月6日だった。 今も思いは変わらないのでこちらにリンクを貼っておこうと思います。 munakatayoko.hatenablog.com そして今日は、愛してやまなかった丑之助クンの誕生日。10歳になった丑之助。 28日で10歳に。この日は丑之助を溺愛した祖父、吉右衛門さんの命日でもある。「誕生日に悲しくなる気持ちは、こ…
11月歌舞伎座夜の部の最後は『顔見世季花姿絵』 踊り3種で、これでもかこれでもかってくらい見どころ満点の気迫あふれる3種に、 昼の部に負けておらんぞという心意気を感じました。 (すみません、特にそんな気負いは皆さんないと思います。ただ昼から通しで観るとこちらも結構疲れて最後はもう観るのもヘトヘトかなと思いきや、力強い踊り3種を観ることができて、大変力強く、気迫があり、「負けておられんぞという心意気を感じた」というのはこちらの勝手な妄想です) 春調娘七種 真っ暗な中幕が開くとぱあっと明るく晴れやかな舞台。美しい静御前(左近)とたおやかな曽我十郎(染五郎)、そして荒々しくも毅然とした曽我五郎(種之…
結論。歌舞伎座の中で、無料で配布してくれています コロナ禍も少し落ち着いて、街中でマスクをしている人は徐々に減っていますね。 私の体感では、電車の中でも4.5割の方はマスクをつけていない感じです。 そんな中で、歌舞伎座はどうでしょうか。 観劇時間が長いこともあって、現在も マスクをつけることを推奨 しています。 私も、何せ長時間なのでつけるようにしていますが、日々マスクをつけないことも多くなっているので「忘れた!」ということも。 先日もうっかり忘れてしまいました。目に刺さる「推奨します」の文字。 そこで館内で売っているとありがたいなと思い、スタッフの方に 「館内でマスクを売っていませんか?」と…
先日、マハーバーラタ戦記の観劇レポを書きました munakatayoko.hatenablog.com その続きです♪ みどころ その6 花道と仮花道 通常の歌舞伎の芝居は花道を使います。時々反対側の上手側にも花道が作られます。それを仮花道といいます。 仮花道を使う芝居は、最近では「桜姫東文章」などがありましたが、花道のあちらとこちらでセリフなどを言い合うところは、観客との距離も近くなるので大変臨場感が増すものですが、長い芝居の中でも1,2シーンあればいい方なのではないでしょうか。 それがこの「マハーバーラタ」ではとにかくこの仮花道を効果的によく使っています。 序幕では、太陽神対帝釈天がそれぞ…
11月の能の定例公演を観に国立能楽堂に行ってきました。 定例公演〇演出の様々な形 狂言 六地蔵 能 乱 置壺・双之舞 を観てきました。 流儀や家の違いで能狂言の演出はさまざまに変化します。特殊な演出を「小書(こがき)」といいます。 11月と12月とで同じ題材を違う演出でみるという面白い試みです。 今回の「乱」12月の「七人猩々」は、いずれも12月の歌舞伎座でかかる「猩々」でもあります。 11月、12月の能と12月の歌舞伎で観て、違いを楽しみたいと思います。 六地蔵 田舎に住む人が六地蔵堂を建立し、中に安置する自走を買うに都へやってきます。そえをしった都のすっぱ(詐欺師)が自分は仏師だと言って近…
早稲田大学演劇博物館主催の「没後130年 河竹黙阿弥―江戸から東京へー」というイベントに早稲田大学大隈講堂まで行ってきました。 没後130年の展示の関連イベント第1弾として、「黙阿弥と寄席芸」というテーマでおこなわれたものです。 ゲストが神田伯山さん。講談はもちろん、今岡健太郎先生、児玉隆一先生との鼎談もあり、しかも無料ということで、ダメ元で申し込みました。 「残念ながら落選」というメールが来たのですが、なんと落選者のために大隈講堂の地下の小講堂でモニターで様子を見ることができるというので、大変ありがたくいってきました。 ▲なかなか素敵な小講堂 大きなスクリーンで席前方で見られて大変よかったで…
お正月の菊五郎劇団の予定が出ました。 www.ntj.jac.go.jp いつもは、国立劇場で復活狂言を通しでおこなうのが慣例。それもお正月らしい華やかさもありつつ、ばかばかしい時事ネタなども投入。肩肘張らずに楽しめるお楽しみだったのですが、それも2023年の正月でおしまい。どうなるのか気になっていました。 発表される内容を見ると、場所は新国立劇場で。いつものような復活狂言ではなくガッツリとしつつなじみのある古典。新作が多くてちょっと辟易している向きには喜ばれるかと思います。こういう演目をしっかり引き継いでいこうという心意気が感じられてうれしいですね。 梶原平三誉石切、通称石切梶原 菊之助が初…
6年ぶりに再演された「マハーバーラタ戦記」。 簡単なあらすじ みどころその1 菊五郎の第一声 みどころその2 歌舞伎らしさとインドらしさと ・衣裳 ・歌舞伎らしさを交えた演出 ・音楽 みどころその3 芝のぶのヅルヨウダ王女 みどころその4 数々の立ち回り みどころその5 やはり存在感抜群の丑之助 簡単なあらすじ お話は、古代インドより伝わる神話だから、なんというか芯がしっかりしているというか、ストーリーに哲学がある。そしてテーマは不変だ。「争うのをやめるには平和な歩み寄りが必要」なのか。「圧倒的な武力を持ったものが力で世界を支配しなければ、争いは止まらない」のか。 初演の時も感じたけれど、まっ…
「作者と劇評家のコトバで読み解く歌舞伎のセカイ」 「近松vol.2劇評家編」は、木ノ下裕一さんを聞き手に田中綾乃さんが解説します。 12月7日ですので、いよいよ1ヵ月を切りましたね。 munakatayoko.hatenablog.com 12月は近松3回シリーズの2回目です。 どんな題材でやるのでしょうかという質問も事務局にはチラホラ来ているよう。 田中綾乃先生に伺いました。 劇評は世話物と時代物と両方見ていきたいとのこと。 まずは世話物では昭和に復活された『曽根崎心中』。復活されたのは文楽より歌舞伎が最初なので、歌舞伎・文楽と両方の劇評を見てみると面白そうです! 時代物は『国性爺合戦』か『…
これは残念ながらちょっと私には合わなかった。芝居も俳優陣も全く悪くなかったのだが、とにかくアマンダという母親が(渡辺えり→俳優自体は全然悪くない)過去の思い出の中に生きていて、昔の好かった時の話ばっかりしながら日常細かく口うるさくて、しかも明るい。(いや、暗くても嫌だけれど)ああこういう人苦手だわ~と思ってしまって、心が閉じてしまった。 膨大なセリフ量に絶望したという松也もそつなくこなしていたし、ローラ役の吉岡里帆も、はかない感じがよかった。特に「消えなさいローラ」では演技力爆発でアマンダだかローラだか入れ代わり立ち代わり分裂症のようになるローラを好演。 アマンダはもっと暗いイメージだったのを…
munakatayoko.hatenablog.com →真田邸から続きます。 真田邸から数分で到着するのが松代藩文武学校です。 松代藩文武学校 松代藩士の子弟が学ぶ藩校として開校したのは、1855(安政2)年のこと。 文学書、教室、剣術所、柔術所、弓術所、槍術所などすべてが開校当初の位置に現存している藩校は全国にもなくて、19538(昭和28)年に国の史跡に指定されたそうです。 こちらは剣術所。剣道の練習所です。磨き上げられた床がなんとも気持ちがよい。よい「気」が漂っています。毎年「松代藩文武学校杯争奪剣道大会」が開かれるそうです。こうやって今でも実際に使われているというのがいいですね。ほか…
→長野旅、前後しますが続きます。 munakatayoko.hatenablog.com 別日ですが、長野の松代に行ってきました! 松代には、町のいたるところに真田氏由来の六文銭が。 小山田邸 いきなり出ました大きなお屋敷小山田邸。なんと初代の小山田氏は、武田信玄薫陶を受けた武将。そして何代めか知りませんが、小山田茂誠の長女は、真田正幸の妻村松殿だそう。信幸・幸村兄弟のお姉さん。大河ドラマ「真田丸」で木村佳乃さんが演じたお役ではないですか!そんな小山田さんのおうちですよ。町の真ん中にさりげなくこんな屋敷があって驚きます! 驚いているうちに、ほどなく真田宝物館に到着です。 真田宝物館は、1966…