オープンソースのビジネスモデルの変化

以前はオープンソースというと最新の技術を大手ソフト会社よりも早く市場に出して、市場を開拓していくのがビジネスモデルとされていたが、不況のためか、欧州の開発者から始まっている最近のオープンソースは、既に商用製品がある市場に参入している。

例えば、GUI帳票レイアウト設計ツールであるJasperReportは、CrystalReportの安い版として開発が始められた。名前のJasperとは、Crystalよりやすい宝石である。

このようなオープンソースはどのようにして、大勢な優秀な開発者、マーケティング予算、既に存在する市場に新規参入しているのかがビジネス的に面白い。普通に考えると、これは無理な話である。無償で配布しているからっと考えることもできるが、Jaspersoftはこれでビジネスを行っている。

このようなオープンソースについてSEと話すと、商品の方が機能も豊富であり、安定しているので安心して顧客に提供できるという。予算が無いユーザをターゲットにしればよいと考えることもできるが、予算が無いのでこれでビジネスができるはずがない。

技術以外にもオープンソースのビジネスに付いても勉強するのも興味深いと思う。