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オルタナティブ・ブログ > 大人の成長研究所 >

ライフワークとしての学びを考えます。

「声が良く出ている」と手ごたえを感じるときはあまり響いていない

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「今日は良く声が出ている。調子がいい。」と手ごたえを感じるとき。
 
実はそういうとき、聴こえているのは自分だけで、外にはあまり響いていません。
 
本当に調子が良く、よく響いているときというのは、声が自分を離れて遠くで鳴っているように感じます。
それではどのようにして響かせればよいのでしょうか?
 
私は、上手な人とそうでない人の大きな差は響きのポジションだと思っています。
そのポジションとは鼻より上の響き。
これは、教えてすぐにできるものではなく、人によってそれぞれで、自分の響きは自分で探して獲得するしかありません。
 
ご機嫌なときに「フ~ン♪フ~ン♪」と自然に出てしまうハミング。声はハミングによって変わります。やり方は簡単です。
 

1、唇をつけて口を完全に閉じる
 
2、舌をべったり上顎につける
 (できるだけ口の中の空間をなくす)
 
3、「m~♪」とハミングでロングトーン(長くのばす)。
 
4、中くらいの音から高い音まで練習する。
 
【ポイント】
・特に高い音を集中的に行う。
・響きが鼻の後ろをえぐるように頭に上がっていくのをイメージする。
・息が詰まって止まったようになりやすいので、なるべく息を通すこと。

この方法は、とてもシンプルで簡単ですが、きちんと行うと意外と辛いです。
息や音が通らないということは、響いていませんし、ポジションが下がっています。
 
効果は絶大で、先日も合唱団でこのトレーニングを行って歌ったのですが、その日は響きが一段上がっていました。
 
しかし、このトレーニングで目指すところは鼻より上の響きです。
トレーニング効果がでて良くなってくると、歌っているとき、声に手ごたえを感じなくなり、遠くで鳴っているように聴こえはじめます。
こうなってくると、響きの獲得まであと一息です。
 
ハミングですから音量も小さいので、防音室のない普通の部屋でも十分練習できます。
ぜひやってみてください。

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