【ネタバレあり】アニメやってる『BLEACH』ってどんな作品?第3回“破面(アランカル)篇” 筋金入りの『BLEACH』フリークが教えちゃいます!!
7/8から、TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-』が放送されています(毎週土曜23時より、テレビ東京ほかにて)。
『BLEACH』解説、今回は第3回。
“死神代行篇”、 “尸魂界(ソウル・ソサエティ)篇” に続き、今回は“破面(アランカル)篇”を取り上げます。原作コミックスの22巻から48巻にあたります。ヨロシクドーゾー!!
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【1】あらすじ
一護は、“尸魂界篇”を経て、現世に帰還。尸魂界公認として、空座町(からくらちょう)の死神代行になりました。
落ち着いた日常が戻るかに思われた一護のもとに、強化した虚(ホロウ)、「破面(アランカル)」が襲来します。その背後には、死神の護廷十三隊<ごていじゅうさんたい>を離反した藍染が。藍染は織姫の能力に目を付け、虚が住まう世界・虚圏(ウェコムンド)に織姫を拉致・監禁します。果たして藍染の狙いとは―?
織姫救出のために、一護たちは虚圏に乗り込み、破面の筆頭「十刃(エスパーダ)」たちと激闘を繰り広げます。戦局は、護廷十三隊全隊長格VS藍染・破面の全面戦争へと突入していくのでした。
【2】登場人物
●黒崎一護<くろさきいちご>
尸魂界での激戦を経て、死神の奥義である卍解(ばんかい)を習得。同時に、自身の中に潜む虚の強大な力にも目覚めていますが、これを制御しきれずにいました。藍染の元に連れ去られた織姫を救出するため、虚の力をコントロールする壮絶な修錬に身を投じます。その後、仲間とともに虚圏にある藍染の居城・虚夜居(ラス・ノーチェス)に乗り込み、藍染率いる十刃に戦いを挑むのでした。
●朽木ルキア<くちきるきあ>
護廷十三隊、十三番隊の死神。一護とともに織姫救出に向かいます。尸魂界で最も美しいとされる斬魄刀・「袖白雪<そでのしらゆき>」の使い手。
●井上織姫<いのうえおりひめ>
一護の高校の友人。「盾舜六花<しゅんしゅんりっか>」という特別な能力を持っています。この能力が藍染の目に留まり、虚夜居に監禁されてしまいます。
●茶渡泰虎<さどやすとら>(チャド)
一護の高校の友人。彼も織姫同様の特別な能力として、強力な打撃技を持っており、尸魂界での戦いを通して、更に強力なものにします。織姫救出に向かおうとする一護の背中を守るため、現世で厳しい修行に臨みます。
●石田雨竜<いしだうりゅう>
一護と同じ高校に通う秀才であり、滅却師(クインシー)一族の末裔。破面に連れ去られた織姫を救出するため、一護とともに虚圏へ。尸魂界の戦いで、滅却師の力を失ったかに見えましたが…!?
●砕蜂<そいふぉん>
護廷十三隊二番隊隊長。普段は気が強いですが、元上官の夜一のことを敬愛しています。ツンデレ。
●朽木白哉 <くちきびゃくや>
護廷十三隊六番隊隊長。尸魂界の四大貴族の一角、朽木家の当主であり、ルキアの義理の兄です。掟を重んじる厳格な性格ですが、尸魂界での一護との戦いを通し、考え方に変化が。
●阿散井恋次<あばらいれんじ>
護廷十三隊六番隊副隊長。鍛錬を重ね卍解を習得。情に厚く、一護の友である織姫を助けるため、ルキアとともに虚圏に向かいます。
●日番谷冬獅郎<ひつがやとうしろう>
護廷十三隊十番隊隊長。斬魄刀は氷雪系最強の「氷輪丸<ひょうりんまる>」。空座町に襲来した破面を、尸魂界からの死神先遣隊のリーダーとして迎え撃ちます。
●更木剣八<ざらきけんぱち>
護廷十三隊十一番隊隊長。好戦的な荒くれ者の揃う十一番隊を統べる根っからの戦闘狂。強力な破面を相手にも、ギリギリの戦いを愉しんでいる様子。
●涅マユリ<くろつちまゆり>
護廷十三隊十二番隊隊長。技術開発局局長を兼任していますが、彼の研究の前にはモラルは意味を持ちません。破面でさえ、研究対象として見ています。
●平子真子 <ひらこしんじ>
一護の高校に転校してきた男。虚の力を持つ集団「仮面の軍勢(ヴァイザード)」のリーダーです。関西弁。
●猿柿ひよ里<さるがきひより>
「仮面の軍勢」のメンバー。ひよ里も関西弁を話し、平子とはよく漫才のような掛け合いをしています。小柄ながら高い戦闘力を持ちます。
●有昭田鉢玄<うしょうだはちげん>(ハッチ)
「仮面の軍勢」のメンバーで、鬼道に長けています。
※鬼道<きどう>=霊力を用いた呪術。攻撃系の「破道<はどう>」と、防御・拘束などの「縛道<ばくどう>」がある
【3】藍染と破面
“尸魂界篇”の最後で、死神たちを欺いて消えた、元護廷十三隊五番隊隊長・藍染惣右介。藍染は、虚圏で虚たちを改造し、人型かつ斬魄刀を携えた虚・破面を生み出します。特に強い力を持つ10人の破面は、「十刃」と呼ばれ、一護たちや護廷十三隊の死神の前に立ちはだかります。ここでは藍染と、藍染の腹心の部下のほか、主要な破面を紹介します。
●藍染惣右介<あいぜんそうすけ>
元護廷十三隊五番隊隊長。尸魂界では死神の模範的な隊長を装っていましたが、ある「計画」を実行に移すため、尸魂界を離反。護廷隊の隊長らをも超える力とカリスマ性を持ち合わせています。
●市丸ギン<いちまるぎん>
元護廷十三隊三番隊隊長で、藍染とともに尸魂界を離反。相変わらず飄々としており、藍染とともに行動する理由も謎に包まれています。
●東仙要<とうせんかなめ>
元護廷十三隊九番隊隊長で、市丸と同じく藍染側に。藍染には絶対的な忠誠を誓っています。盲目。
●バラガン・ルイゼンバーン
十刃のナンバー2。十刃の中で最も多くの部下を従え、“虚圏の王”・“虚圏の神”と自称しています。
●ウルキオラ・シファー
十刃のナンバー4で、織姫を虚圏に拉致した張本人。
織姫を救出しようとする一護を何度も阻む、一護の宿敵です。感情の起伏が見て取れず、常に平静です。
●ノイトラ・ジルガ
十刃のナンバー5。十刃の中でも好戦的な性格。大剣を振り回し、ほかの破面にさえ戦いを仕掛けることも。
●グリムジョー・ジャガージャック
十刃のナンバー6。一護との初戦で、大きな傷を付けられたことで、その後も一護に執着し付け狙います。野獣のようにワイルドな戦闘スタイルで、一護を何度も苦しめます。
●ザエルアポロ・グランツ
十刃のナンバー7。十刃随一の頭脳を持つマッドサイエンティストで、自らの力に陶酔しています。
【4】「虚化(ほろうか)」
一護には、実は生まれながらに虚の力が眠っていました。「虚化」とは、その虚の力を発現させること。虚化すると、顔には白い仮面が現れ、戦闘能力が飛躍的に向上します。ただ、その強大さゆえに力の制御が難しく、虚に自らを乗っ取られてしまう危険も。
一護は、この虚化を詳しく知る平子をはじめとした仮面の軍勢の元で修業を重ねます。一護が虚化を習得できるかが、破面篇の重要な要素です。
ちなみに、仮面の軍勢は現世に暮らしていますが、斬魄刀を所持していたり、死神や尸魂界とも関係していたりする様子…。その真相は作品でお楽しみください!
【5】死神との共闘
“破面篇”の大きな見どころの一つは、”尸魂界篇”で一護たちと敵対した、護廷十三隊との共闘です。
かつての強敵が今回は味方に!萌えるやつ!!
ノイトラを前に絶体絶命の一護。ここに登場するのは、剣八です。“尸魂界篇”では、その圧倒的な強さで一護を絶望させた男が、味方になった時の心強さたるや…!
雨竜がザエルアポロに苦戦しているところには、雨竜と因縁もある涅が。“十刃研究”が幕を開けます。
破面との戦いには仮面の軍勢も参戦しますが、死神と仮面の軍勢の共闘シーンも…!卍解を秘める砕蜂と、鬼道の達人・ハッチが展開する戦法は必見!
「このキャラたちが手を組むのか!」というワクワクに満ちた戦いは、ぜひ本編でお楽しみください!
【6】過去篇-110年前の尸魂界-
“破面篇”の途中には、“過去篇”と題され、110年前の尸魂界を描いた小篇が挟まれます。これが本篇の謎の多くを解く鍵となっているのです。
尸魂界で相次いで魂が消失する謎の事件。これを巡る死神たちの動きを追うもので、その中心となるのは浦原、そして、本篇では仮面の軍勢である平子…。
現在は現世に身を置く2人に、110年前何があったのか――。『BLEACH』という物語の根幹にも関わるエピソードは見逃せません。
と、サスペンステイストな紹介になりましたが、“過去篇”には、若かりし姿の護廷十三隊隊長格も多数登場!まだ初々しい砕蜂や、少年時代の白哉など、推しキャラの過去の姿に萌えちゃってください!
【7】最後に
死神と藍染の激闘を描く“破面篇”解説、いかがだったでしょうか。
アニメで興味を持った人は、ぜひ原作をチェックしてみてください!!
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次回は“死神代行消失篇”の解説をお届けします!