こんにちは.changです.
Wahooのスマートトレーナーをレンタルして使ってみました.
Wahoo Kickr RollerとWahoo Kickr Moveの2機種です.
今回はレンタルの流れと,試したスマトレのインプレを書きます.
0. ローラー(スマートトレーナー)
インプレを書く為に,どうしてもローラー(スマートトレーナー)についての一般論が必要になるので書きます.
必要のない方は読み飛ばして下さい.
また,本記事内においては,パワー計測と負荷装置を共に備えていて,Zwiftと連携してリアルなレースを楽しめる高級ローラーの事をスマートトレーナーと呼んでいます
ローラー + Zwift(に代表されるサイクリングアプリ.面倒くさいので一括りにZwiftと呼びます)は,サラリーマンライダーの強い味方です.
休日に雨が続いた,残業で帰りが深夜になった,積雪で実走が不可能などといった悪条件に左右させる事なく,室内で安全にトレーニング出来ます.
短時間で効率的なトレーニングが出来る事も魅力です.
僕の場合,(少なくとも冬の)平日練はZwiftがメインになっています.
ローラーには幾つかのタイプがあります.
私見では,選定時には以下の3つを決める必要があると思います.
(1) タイヤドライブorダイレクトドライブ
ローラーへの自転車の固定方法の違いです.
タイヤドライブ
タイヤドライブ式.写真はMINOURAのZ542
バイクのタイヤ(ホイール)を回転するローラーの上に乗せて使います.
↑の写真の様に後輪のみをローラーに乗せて前輪を固定するハイブリッド式と,前後輪をローラーに乗せるタイプ(3本ローラー)があります.
メリット
実走感の高さ:後輪が左右に動いてくれるので,ペダリング時にバイクが左右に"泳ぐ"*1感覚に近くなります.
山の神の森本さんも以前に"ハイブリット式の実走感が良い"と発言されていました*2.
デメリット
慣性が効かない:難しい言い方ですが,要はZwiftの下りで脚を止められないのです.
実走では,下り等でバイクが勝手に進んでくれる状況では脚を止め,スピードが落ちて来るのに合わせて徐々にペダリングを再開すると思います.
(一般的な)タイヤドライブではこれが出来ません.
脚を止めると,ホイールの回転が完全に止まってしまうからです.
Zwiftレースをやる時にかなり不利になります.
五月蝿い:後述のダイレクトドライブに比べると騒音が大きいです.僕自身もマンション暮らしなので気を遣います.
ダイレクトドライブ
ダイレクトドライブ式.スプロケットはローラー側に付いています.写真はElite DRIVO II
後輪を外して,ローラー側のスプロケットに自転車側のチェーンを巻き付けるタイプです.
前輪はつけたままで,そのまま床面に設置させる製品が多いです.
メリット
タイヤが減らない:タイヤを使わないので当たり前ですね.
スマートトレーナーに向いている:後述するパワー計測装置と負荷装置を構造的に内蔵し易いです.
また,脚を止めた時に空転させるべきホイールが無い為,フライホイール機構(Wahoo用語かも.脚を止めた時にホイール代わりに空転して慣性を演出するローターの事)とも相性が良いです.
実際,スマートトレーナーの多くがダイレクトドライブ式です.
Zwiftレースをしている方の大半が,ダイレクトドライブ式を使っていると思います.
デメリット
実走感の低さ:バイクの後ろ側が完全に固定されてしまうので,踏み込んだ時に違和感があります.
特に,シッティング時にもバイクを左右に揺らす方や,上半身を使って踏み込むペダリングをされている方が”ローラーは嫌いだ”と発言されているイメージがあります.
自転車の固定が面倒:近年主流のスルーアクスルでは若干面倒です.
わざわざローラー用にリム車を持ち続けている自転車乗りは,僕を含めて多いのではないでしょうか.
(2) パワー計測ありor無し
パワー計測装置(パワーメーター)がローラー側にあるかどうです.
パワー計測できないと(実装に近い)Zwiftレースは出来ないのですが,自転車側にパワーメーターが付いていれば問題ありません.
実際,僕はスマートトレーナーを購入する前の2年程,MINOURAのハイブリット式 + クランク側のパワーメーターでZwiftをやっていました.
(3) 負荷装置ありor無し
完全にZwift向けの機能で,バーチャル区間内で坂道になった時にペダルが重くなるかどうかです.
あった方が当然Zwiftは楽しくなりますが,,,トレーニング効果には関係無いと思います.
前述のMINOURAのハイブリット式は付加装置無しで使ってました.
スマトレを使った経験がなかった当時は何の不自由も無かったですwww
1. レンタルの流れ
インターテックのオンラインストアからレンタル出来ます*3.
インターテックオンラインストア
↑の画像では7,000円/monthとありますが,これは3ヶ月からのプランです.
僕は2週間のワンタイムプランで借りました.
Kickr Rollerが10,000円,Kickr Moveが13,000円でした.
行き帰りの送料込みですので(県外のショップに試乗に行く事を考えれば)高くありません.
大変良いサービスだと思いました😀
レンタルした製品は佐川急便で送られて来ました(他県だど違うかもです).
到着したKickr Roller(手前)とKickr Move(奥).1Kの我が家が一杯で,文字通り足の踏み場がなくなりましたwww
返す時は,キャプチャを取るのを忘れてしまったのですが💦,上述のインターテックのオンラインストアから集荷依頼をします.
伝票を書く必要もなくて簡単でした.
2. インプレ
やっと本題ですwww
(1) Wahoo Kickr Roller
Wahoo Kickr Roller.かなりデカいですww
タイヤドライブ,パワー計測装置無し,負荷装置ありという,かなり珍しいタイプです.
"実装感を上げたい","クランクのパワー計測の方が精度が高くて好き"という僕の希望にガッチリ合っていて飛びつきました.
Wahoo Kickr Roller使用時.後輪が左右に動きます
使った感想としては,実走感はハイブリット式と同じです.
後輪が左右に動きますが,前輪はガッチリと固定されます.
前輪がフリーになるスマトレを長く使っていた所為か,割と固定されている感が大きかったです.
慣性は思ったよりもちゃんと効きました.
フライホイールで2個のローラーとホイールを回す構造になるので,スマトレ程には効かないのですが,効果を感じられます.
長時間脚を止めずに,フライホイールが止まらない範囲で脚を休める感じです.
Zwiftレースでも問題無いと思います.
音は,,,タイヤドライブに比べれば五月蝿いです.
特にケーデンスを上げた時に低音で唸る様な感じになります.
マンションで使うと少し迷惑かもです.
Wahoo Kickr Roller使用時.タイヤドライブよりは五月蝿いです
期待通りの製品だったのですが,,,結果的には購入しない事にしました.
理由は,デカすぎて部屋に置けないし,重すぎて毎回の設置が大変だからです.
僕は1Kのマンションに住んでいるので,ローラーをやるときは毎回ヨガマットを引いてローラーを設置しています.
こちらの比較サイト*4に寄れば,Wahoo Kicker Rollerは全体で22.7kgあります.
前輪側と後輪側がそれぞれユニットになっているのですが,ネジを外さないと分離出来ません.
設置はかなり大変です.
正直,ローラー専用スペースがあって置きっぱなしに出来る方しか使えないと思います.
レースのアップで...みたいな話が紹介動画*5ではありましたが,これをレース会場に持って行くのは凄まじいストレスだと予想しますwww
(2) Wahoo Kickr Move
Wahoo Kickr Move.超高級ローラーです.おそらく新品だったので,緊張しましたww
Kickr Rollerと同様,実走感が高そうという理由で選定しました.
Wahoo Kickrにはもともと左右にバイクが揺れる機能(AXISフィート)が備わっているのですが,更に前後揺れの演出が加わっています.
現行の最上位モデルになるようです.
Wahoo Kickr Move使用時.前後左右に動いて面白いです
使った感想としては,,,正直,前後揺れ機構は要らないと思いました.
実走とは大きく違うし,踏み込んだ時にすっぽ抜けて腰痛になる感じがします.
慣れれば違和感無いのかと思いますが,ローラーの癖に身体を慣らすのは本末転倒です.
ペダリングが崩れでもしたら,元の子もないです.
加えて,,,殺人的に重たいです.
前述の比較サイトによると29kgあります.
開梱と梱包が軽く命懸けでした💦
腕力に自信のない方や女性の方には,レンタルも購入もお勧めしません.
因みに,前後揺れをロックすると普通でした.
これが無印Wahoo Kickrと同等なのでしょう.
アプリでの計測ではそうでも無かったのですが,体感的にはかなり静かでした.
僕にとって最適なWahooスマートトレーナーは,Wahoo Kickrの様です.
Wahoo Kickr Move使用時.アプリの数値ではそうでもないのですが,体感的には静かでした
3. 使用中のローラー
余談ですが,僕が現在使用しているローラーを紹介します.
(1) Elite DRIVO II
ダイレクトドライブの紹介で載せている写真のやつです.
コロナ禍に突入する2020年の5月頃に購入しました.
今回,Wahooをレンタルしようと思ったのは,今メインで使っているElite Drivo IIに不満があるからです.
パワー計測が強制的に平均化されてしまうのです.
デフォルトでは2秒の平均,最も短く設定しても1秒の平均になります.
Zwiftレースが楽しくないです.
アタックしたり,アタックに反応したりが極端に鈍くなるからです.
かなり古い型式で,おそらくZwiftがあまり流行っていなかった頃の製品なのでしょう.
とは言え,,クランクでパワー計測すれば問題ありません.
SHIMANOの無償交換に伴ってリム車で使っていたパイオニアを手放してしまったのですが,諸事情でリム車にパワメ復活しました.
Wahooを使った翌日にEliteに替えて比較しましたが,クランクでパワー計測すればWahooと殆ど変わらないです.
確かに,Wahoo Kickrの方が少しだけバイクの左右揺れがあって,音が静かで,負荷の変化が滑らかなのですが,わざわざ買い替える程の差は無いと感じました.
こいつが壊れた時に,改めてKickrを買うか,Eliteの現行モデルを買うかを検討する事にしました.
Eliteの方が軽そうですねwww
Note:
今回使って解ったのですが,Wahoo Kickrシリーズは多くのアマチュアレーサーには過剰剛性です.
僕は実走のスプリントでも800W出ませんし(泣),ローラーでは500Wが精々です.
もっと軽くて,日々の設置が楽で,上位モデルと同等の実走感を味わえるオプションが欲しいと思いました.
その意味ではEliteの方が日本人向けなのかもです.
(2) MINOURA Z542
冒頭のタイヤドライブの紹介で載せているやつです.
2018年に購入したと思います.
初めて買ったローラーで,現在はサブで主にレースのアップ用として使っています.
大変良い製品です.
実走感があるし,軽くて可搬性が高いです.
加えて,かなり静かです.
ダイレクトドライブ式と変わりません.
使い込んでいるとある日突然ガタガタと異音が出始めるのですが,メーカーに送るとリフレッシュして帰ってきます.
やはりというか,日本人には国産が合っていると思います.
これからも大事に使います.
4. むすび
インターテックのレンタル,凄く良いサービスだと思いました👍
今回は"買わない"という判断を決定付けたのですが,実際に使って購入の判断を出来るのは素晴らしいです.
レンタルするときにカード支払いでエラーになって問い合わせたりもしたのですが,親切に対応して下さいました.
お勧めです!
個人的には,余計な迷いが無くなりました.
この冬もEliteでガンガントレーニングしていきます!