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ドリルホール・イン・マイ・ブレイン読了

ファウスト Vol.1より


舞城王太郎の文章とはこれが初めての遭遇だったのだが衝撃的な出会いだった。
なお、ドリルホール・イン・マイ・ブレインを読んだあと舞城王太郎について少し調べたのだが
ドリルホール・イン・マイ・ブレインは好き好き大好き超愛してる。に収録されているようだ(文庫版には収録されていない


なお、好き好き大好き超愛してる。は2004年の芥川賞候補になっているらしかった。

感想

ジェットコースターに乗っている時の景色のような感覚で、情報が流れ続け最後まで駆け抜けたそんな印象。
タイトルのドリルホール・イン・マイ・ブレイン。まあまさにそのとおりの話ではあるんだがあたまおかしすぎる。


ファウストの刊行第1号の先陣を切って登場するにはあまりにも衝撃的でファウストへの先入観など微塵も残っていない。


さて、話なのだがまず特徴的だなと思ったのは止まらないのよ。落ち着く暇が全くないの。
100ページあまりのページ数で何人登場人物がいたんだろうか。そして何個解決していない謎がでてきたのだろうか。
結局最後も俺たちの物語はここからだENDだし。何も解決してない。本当に何も解決していない。


頭のおかしさを少しでも伝えたくて俺なりに序盤あらすじみたいなものを書きたい。
この物語は母親の浮気相手の宮舘幸司に殺されかけ頭にプラスドライバーを突き刺さった加藤秀昭が主人公で、こいつはプラスドライバーが頭に刺さったことで自分の頭の中に別の世界を構築して村木誠という世界を救う為に人物を想像し記憶、感情、意識を共有してもう2つの世界を股にかけている。話の中心は村木誠の話で、村木誠の頭には穴が空いていてヒロイン(?)である鞘木あかなとは恋人関係だ。そしてあかなはユニコーンだ。そしてあかなの角を村木の頭の穴に差し込んでセックスをする。頭の穴が性器だ。


さて意味がわからなくなってきたな。これでも落ち着き無いみたいだが本編はこれ以上のスピード感で場面が切り替わって行く。


いや本当に理解しきれてないし当分理解できないと思うのだがおもしろいんだよこれ。
どう説明したらいいのか全然わからん。あらすじを簡単に書いてみただけでも自分でも混乱してくる。
これこそ百聞は一見にしかずってやつなのかもしれないなあ。説明できないんだが癖になりそうな気がしているよ。


舞城王太郎の本をもっと読んでみようと思った。