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中野駅武蔵境駅立川駅
中央線沿線でアジア麺を楽しもう! まずは入門編の定番麺「フォー」「パッタイ」「刀削麺」など
エスニック料理店が点在し、所々アジアな雰囲気も感じられる中央線沿線。そんなアジアの料理のなかでも、麺料理はエキゾチックな味と香りがクセになる、とファンも多い。アジア麺はあんまり食べたことがないというビギナーは、パッタイやフォーなど定番麺からトライしてみて。中央線沿線には、試行錯誤を重ねて完成した自家製麺を使っていたり、クセになる味わいになるよう工夫していたり、一度は訪ねたい人気店が揃い踏み。
この記事の目次
日本の米で作る生麺フォーのもちもち感がたまらない!
ビアホイチョップ[中野駅]
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日本では乾麺のフォーが当たり前だった2003年に『チョップスティック高円寺本店』がオープンし、一躍注目を集めたフォーの中野店だ。麺はつるつるとのど越しがよく、噛むともちもち! うまみたっぷりのスープが麺にしっかりと染み込んでいる。こんなにもフォーの麺がおいしいと感じたのは初めてだ。スープは鶏ガラや豚の骨、香味野菜などをふんだんに使って、毎朝時間をかけて仕込んでいるという。写真は、あっさり蒸し鶏のフォー730円(夜は770円)。
この店を立ち上げた社長の茂木貴彦さんが、「世界で一番おいしい日本の米でフォーを作ったら、おいしいに違いない!」と生麺のフォー作りにチャレンジ。一緒に開発してくれる製麺所を探し、試行錯誤しながら現在の麺を完成させたのだ。一時、生麺フォーを出す店は増えていたものの、コストがかかるわりに味を安定させるのが難しく、少しずつ減ってしまったそう。
この店を立ち上げた社長の茂木貴彦さんが、「世界で一番おいしい日本の米でフォーを作ったら、おいしいに違いない!」と生麺のフォー作りにチャレンジ。一緒に開発してくれる製麺所を探し、試行錯誤しながら現在の麺を完成させたのだ。一時、生麺フォーを出す店は増えていたものの、コストがかかるわりに味を安定させるのが難しく、少しずつ減ってしまったそう。
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ブンボーフエ880円(夜は990円)は、ブンというやや丸みのある麺を使用。噛むと、もっちりとした強い弾力がある。甘唐辛子やタマネギ、ニンニク、レモングラスなどで作った自家製サテとヌクマムで味付けされたスープは、辛みとうまみのダブルパンチが効いておいしい!
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『チョップスティック吉祥寺店』や『チョップスティック下北沢店』など姉妹店があるが、ここ中野のお店はベトナム人スタッフがいるため、現地の味付けに近い。初めて来店したベトナム人のお客さんは「今まで食べていた麺と全然違う!」と抵抗を感じることもあるそうだが、次第に「ここの麺じゃないと物足りなくて……」とリピーターになるという。
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細い路地に位置し、ここだけ日本ではないような雰囲気が漂う。ちょっとレトロな趣の空間に、ポップなイラストが映える店内もかわいくてオシャレ。ベトナムを旅する気分が味わえるのも魅力。
DATA
爽やかな酸味を効かせたパッタイにファンが多数
タイ酒場 ラーンラオ(タイアヨタヤ立川本店)[立川駅]
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立川駅北口で約10年続く『タイ・アヨタヤ・レストラン』の2号店として、2020年9月にオープン。定評のある味はこちらも健在だ。2023年2月には、『タイアヨタヤ立川本店』に店名を変更する予定。
タイ料理の代表的存在とも言えるパッタイはあちこちで食べられるが、ここの麺はとくにもちもち! 「食感にこだわって、ベトナムのフォーの麺を使っているんです」と、オーナーの土屋知子さん。独特な風味があるタマリンドペーストが引き立つように仕上げるという、爽やかな酸味がポイントだ。ピリッとした辛さとふわふわの卵のやさしい甘みのバランスもいい。
写真のパッタイは夜の値段で1045円。ランチは、サラダ、ドリンク、スープ、デザートまで付いて900円とかなりお得。
タイ料理の代表的存在とも言えるパッタイはあちこちで食べられるが、ここの麺はとくにもちもち! 「食感にこだわって、ベトナムのフォーの麺を使っているんです」と、オーナーの土屋知子さん。独特な風味があるタマリンドペーストが引き立つように仕上げるという、爽やかな酸味がポイントだ。ピリッとした辛さとふわふわの卵のやさしい甘みのバランスもいい。
写真のパッタイは夜の値段で1045円。ランチは、サラダ、ドリンク、スープ、デザートまで付いて900円とかなりお得。
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パッタイと並び根強い人気を誇るのが、カレーヌードルのカオソーイ1045円(昼はセットで900円)。タイ北部やラオスなどで食べられる料理で、ココナッツミルクや中華麺などを使うのは同じだが、それぞれ少しずつ味が異なるのだ。こちらのカオソーイは辛さ控えめで、ココナッツミルクのまろやかさが際立つやさしい味わい。上にドーンとのせられた鶏肉もやわらかくてジューシー。これを食べたくて訪れるお客さんも多いとか。
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調理するスタッフの多くは、タイの東北地方イサーン出身。他の地方の料理は知らないこともあるが、その都度本場の味を大切にしながら、スタッフ全員で相談しつつ、日本人の好みも意識して自分たちの味を作っている。
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入口付近はカウンター席だが、奥には壁で仕切られたテーブル席も。“ラーンラオ”は、語らう、私たちなどの意味があり、みんなの交流の場所になるようにという思いが込められている。夜は、多くの料理にハーフサイズが用意されているので、少しずつ楽しめるのがうれしい。タイを中心にアジアのビールの品揃えも豊富で、氷を入れるタイ式で提供されるシンハーバケツ1276円も! タイ料理でお酒を飲むなら、ここに決まり!
もっちりとしてコシのある自家製麺の多彩な食感を楽しむ!
上海楼 刀削麺館[武蔵境駅]
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武蔵境で「上海楼」という中華料理店を営んでいた顧金蘭(コウ・キンラン)さんが始めた刀削麺の専門店。写真の牛肉刀削麺1100円をはじめ、約10種類の刀削麺が楽しめる。自慢は、自家製の麺と味のベースとなる調味料のタレだ。スープは、丸鶏や豚バラ、豚や鶏の骨、ニンニク、ショウガ、タマネギ、20種類ほどの香辛料を6時間ほど煮込んで仕上げる。
牛肉刀削麺は大ぶりの牛肉の煮込みをトッピング。醤油ダレでじっくり煮込まれた牛肉は、口の中でほろっと崩れるほどやわらかい。うまみが凝縮されたスープに牛肉煮込みのタレが溶け合い、コクに深みが増すのだ。
牛肉刀削麺は大ぶりの牛肉の煮込みをトッピング。醤油ダレでじっくり煮込まれた牛肉は、口の中でほろっと崩れるほどやわらかい。うまみが凝縮されたスープに牛肉煮込みのタレが溶け合い、コクに深みが増すのだ。
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麺の生地は前日に仕込み、ひと晩寝かすことでコシが増すという。小麦粉、水、塩、卵だけのシンプルな材料だが、小麦粉と水の分量のバランスが重要。そして、注文を受けてから、包丁で生地をリズムよく削って鍋の中にポンポン入れていく。麺のおいしさが伝わるように、薄過ぎず厚過ぎないように削るのは、熟練の技だ。
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刀削麺の定番は、麻辣刀削麺900円。麻辣の「麻」は山椒の痺れる辛さを指す。山椒と唐辛子の2種類の辛さが一体化してかなりパンチが効いているが、ゴマのまろやかな風味も相まってクセになる。注文時に辛さは控えめにと伝えれば、調整してくれるのでご安心を。取材時に訪れていた中国人の学生は、通常の激辛からさらに辛さ倍増で注文していてびっくり!
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「日本人のお客さんがよく頼むのは、豚バラ刀削麺ね」とママさん。厚みのある豚バラの煮込みは、口の中でとろっととろけていく。脂身はさっぱりしていて、人気が高いというのも納得(豚バラ刀削麺は900円)。ぜひいろいろ試して、自分の好きな具材やトッピングを見つけよう。
DATA
取材・文=井島加恵
撮影=加藤熊三
上記の情報は2023年1月現在のものです。
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