アンナ 안나 (ANNA)ディレクターズカット版を鑑賞。
いや〜〜〜〜〜〜〜面白かった。韓国ドラマ、面白い!ご都合主義やラブドラマっぽさ少ない!
主人公が良い人すぎないのがまた良いですね〜ダークな雰囲気に無表情の主人公のユミ。
1話からハマる韓国ドラマって感じ。中毒性があって次が気になって仕方ないのです。
全話鑑賞しての、ネタバレ感想をお話ししますね。
アンナ (ANNA)ディレクターズカット版の簡単なあらすじ・概要
- 製作年:2022年
- キャスト:ペ・スジ、チョン・ウンチェ、パク・イェヨン、キム・ジュンハン ほか
大学受験に失敗し、親を喜ばせたい気持ちで嘘を付き、そこから嘘を重ねまくり波乱万丈な人生を遂げてしまった女性の物語。
アンナ (ANNA)ディレクターズカット版のネタバレ感想
一つの嘘がまた新たな嘘を招き、そして人生がとんでもない方向に突き進んでしまうストーリー。
一体どんな人生なんだい?って覗いてみる感覚で観たら、あっという間にこの世界観に引き込まれました。
1話からハマりました。瞬時に引き込まれた。
嘘から始まったアンナの野心メラメラジェットコースター人生
こういうドラマって、たいてい主人公が心を痛めたけれど人としては真面目で素晴らしく周りにも優しい!!みたいな良い人キャラで描かれることが多いんですよね。
そうでなくても一般的に主人公って良い人に設定されるじゃないですか。視聴者の共感だったり憧れの対象として映すから。
でもアンナの主人公ユミは、一応良い人そうなんだけど、プライドが高い、上に上り詰める野心さ、劣等感、そして肝がとても座っているんですよね。
諦めない・・というよりかは、心に秘めた、したたかな執念を感じる。
自分の叶えたい目標の為だったら頑張れるし多少犠牲が出てしまっても気にしないシーンが多々あるんです。
別にユミの性格がどうこうって言いたいわけではなく、すごく人間らしいなと思って。
空港で彼氏に嘘がバレてしまった後のユミの表情。
ショックで泣き崩れるわけでもなく、ただただ遠くを見つめるあの目線。父親が倒れたときのほうがよっぽど取り乱してた。彼女にとって何が大事でこたえるのか如実にあらわれてましたよね。
まぁ、お父さんに関しては良い人って感じだったし苦労かけたし、結構無理言ってましたしね。
母親もめちゃくちゃ優しそうで、だからユミは嘘をついてでも喜ばせたい気持ちが芽生えたんでしょうけど。つまりユミにとっては原点みたいな。
私は韓国の社会ってあまりわからないんですが、(ボーイフレンドやいま、別れの途中です、82年生まれ、キムジヨンを観て知識がちょっとついたくらい)、すごい学歴社会なんですね。
ドラマだけで判断するのは違いますが、ユミが希望の大学に進学することへの強い執着、予備校にまで通って頑張る姿でそう感じました。
そして求人を探すときの条件。学歴不問で行けるところが少なくて悩んでいるシーンありました。
正直、バイトでも大卒必須!?厳しくない・・・!?って思いましたけど・・
さらにその後、新しく見つけた家族経営の会社の仕事が、後々ユミに新たな嘘をつくきっかけを与えてしまったのが皮肉というか。会社のトップもお嬢様もなかなかのキャラだった。
お嬢様ヒョンジュはなぜ死んだ?
そう!このお嬢様、ヒョンジュについても少し。
実際、悪気なく(悪気ある時もあるけど)冷たいこと言っちゃうああいうタイプ、現実社会にも一部いますよね。相手を気遣えないタイプ。
明るくて天真爛漫と言えば聞こえはいいけれど、悪く言えばかなり残酷。化粧品をユミにあげるのも、あの立場から “あげる” って行為が残酷なの本人分かってないし。
でもああいうタイプは逆にこちらも “気を使わなくてもいいよね” って思えるから、上下関係こそなければ、わりかし付き合いやすいって利点もあるんですけどね。
最後はユミの旦那さん(の関係者かな?)に自殺風に装われて殺され終了。
旦那さんも立場があって、ユミのピンチは自分のピンチにも通ずるので、自分の立場が悪くなる邪魔者は排除って感じでしょうかね。
ユミにとって「クソ」な出来事が原動力に
で、会社の理不尽さやお嬢様の態度、いろいろユミの中で「クソ」「やってらんねーーー」ってヤケクソな気持ちがガソリンとなり新たな嘘への原動力へと化すわけで。
自暴自棄になるような世の中のクソ出来事が次々とユミに舞い込んで行く。
むしろユミがこんな生活やってらんねーーーって動き始めるために舞い込んできてくれたと言っても過言ではないというか。
あとちょっとツッコミたくなったんですが、パスポートって他人があんな簡単に改名できちゃうもんなんですかね?実際はどうなんだろうって疑問に思いました。うまくいきすぎているなぁと。
この時点で、ユミは大学名を嘘ついた経験によってあれだけ傷ついているのに、その経験を生かしていないことが伺えるんですよね。
絶対に上り詰める。強かなユミのセリフ
さらにユミの心情が分かるセリフがあります。
「人間は自分が不幸だと他人のことを気にするようになる。私も昔は他人と比較して不幸だった。今は機会を待つだけ。運は信じない。人は人。自分のことだけを考えて。」
自分で絶対に上り詰めたいと言う強い意志を感じます。それが嘘の上で成り立っている人生であっても。
シャネルの新作やブランド品をまとうことにこだわり(憧れ?)もありましたね。高級ブランドをプレゼントしたり。
嘘を見破られないようにするためでもあるんでしょうが、下に見られたくないって気持ちも表れてたと思います。
嘘への罪悪感というのを感じさせず、ただただ上に上り詰めるって意気込みを至る所で感じる。
だからといってね、行動がガツガツしているのではなく、とてもしたたかなんですよね。
したたかにことを進めていくんです。淡々と。
そのユミを見て惹きつけられる人が多いんじゃないでしょうか。
そして転落へ
そしてついに、誰もが望むような生活を手に入れて、からの転落です。演出、脚本、すごい。
「過去大変だったけどここまで上り詰めた。優雅な生活。でも、ここで何もなく終わるはずなかろうーっ」て視聴者のハートをガッチリ掴み、ここでお嬢様のヒョンジュ登場ですよ。
同じマンションってことで都合は良いけど。
都合良すぎるんだけどこちらの期待した展開だったから都合の良さはスルーできちゃいました笑(私の頭も都合よすぎw)
で、ここからユミの人生が崩壊していくわけです。
自業自得っちゃ自業自得なんだけど、自分が上り詰めていただけあって、失うものの大きさ、そして脅される苦しみ、ユミの表情からひしひしと伝わってきてこっちの心もそこそこ抉られた。
しかも旦那が相当やばいやつだった。権力や地位大好きマン。
まぁ、結果として旦那がやばかったからユミも救われたふしはあるけど・・(ヒョンジュ死んじゃったし)
ラスト。旦那さんまでも・・・
そして最後。
自分が海外の施設に送り込まれそうってタイミングで事故って火事。
旦那さんを救うことなくその場を離れました。その後も行方をくらましたユミ。
ドラマのジャケット写真のソリ?を引っ張っている理由がここで回収されるわけですね。
うーん、彼女は諸々の柵から解放されて、新たな人生をスタートってことでしょうか。
でもどんな境遇でもユミは這い上がってきそうですよね。肝座っているし。
ということで
この世界観に引き込まれまして、8話一気に観ちゃったんですけど、本当に面白かった。
ジェットコースター人生だけど、ドラマ全体を通して静かに、暗く、強かに、そして淡々と進んでいって気づいたらアンナの人生ドラマにどっぷりハマってしまっていた感じ。
引き込まれるわ〜
音楽の影響もあるのかなあ。あの雰囲気。
あ、そうそう。毎回ながれるキラキラ星変奏曲も雰囲気とマッチしててすっごい良かったですね。
アンナの感想は以上となります!
嘘から嘘を重ねて他人の人生を借りて上り詰め、そして転落してしまったユミ。
わかりやすい話、演出でゴテゴテのご都合主義はなし、ツッコミ要素も少なめ。
主人公が良い人すぎないのが非常に共感もてた!
めっちゃおもろ〜〜〜〜〜〜〜!!!
って感じでした。おすすめです。
関連:この韓国ドラマも面白かったよ〜〜〜〜〜〜
不覚にもハマってしまった〜!!なドラマがこれ↓いや〜・・・ガン見しながら鑑賞しちゃった。
ボーイフレンドが面白かったので、ソンヘギョが出ているこっち↓も鑑賞。