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くらのすけの映画日記

大阪の社会人サークル「映画マニアの映画倶楽部シネマラムール」管理人の映画鑑賞日記です。 あくまで忘備録としての個人BLOGであり、見た直後の感想を書き込んでいるので、ラストシーンまで書いています。ご了承ください

映画感想「雪の花 -ともに在りて-」「喜劇 “夫”売ります!!」「喜劇 男の腕だめし」

「雪の花 -ともに在りて-」 久しぶりに美しい日本映画を見た。映像やカメラの美しさはもとより物語がとっても美しい。丁寧に演出されたストーリーと画面の構図、役者たちの真摯な演技に、見ていて退屈しない。平凡と言えばそれまでかもしれないが、全体のク…

映画感想「おんどりの鳴く前に」「アンダーニンジャ」

「おんどりの鳴く前に」 鶏の意味する物はなんなのか、そこを感じ取れればこの映画の面白さが倍増するかもしれないが、そこが今もって具体的にわからなかったのは残念。解説によると、題名は聖書の「マタイが鶏がなく前に三度嘘をつく」というところからきて…

映画感想「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」

「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」 先日、二回目の大統領就任を果たしたドナルド・トランプの若き日を描いた作品で、全編目まぐるしく上り詰めていく男の姿をカメラが必死で追いかけているという雰囲気の映像になっている。事実を元にしている…

映画感想「オークション〜盗まれたエゴン・シーレ〜」「アーサーズ・ウィスキー」

「オークション〜盗まれたエゴン・シーレ〜」 実話を元にしているので物語の流れはなかなか面白いのですが、登場人物などの描写の創作部分が十分に描ききれておらず、ややチグハグな物足りない印象が垣間見られて、エゴン・シーレの絵画の神秘性とかオークシ…

映画感想「トワイライト・ウォリアーズ決戦!九龍城砦」「アンデッド 愛しき者の不在」

「トワイライト・ウォリアーズ決戦!九龍城の砦」 めちゃくちゃ面白かった。全編香港アクション満載で、あれよあれよと超人的な格闘シーンが連続していくのは全盛期の香港映画。物語はややくどいけれど、次々と展開していく心地よさに派手なバトルが続くので…

映画感想「敵」「ワン・フロム・ザ・ハート リプライズ」「アウトサイダー コンプリートノベル」

「敵」 死を間近に控えた主人公の現実とも幻想ともつかない日々をモノクロームの美しい映像で綴っていく秀作。淡々と流れる物語の中にさりげない欲望や思い出などが描かれていくのは、この年で見るとなんとも切ない。人生の晩年の孤独というのはこういうもの…

映画感想「海底軍艦」(4Kリマスター版)「サンライズ・サンセット」「室町無頼」

「海底軍艦」 初めて見たのは小学校の映画観賞会、学校の講堂だった気がします。今見直しても素直に面白いし、荒唐無稽なSF作品ですが、その奇抜さが少年心をくすぐってしまうほどに奇想天外、これが空想科学ドラマでしょう。ストーリー展開もスピード感ある…

映画感想「カンバセーション…盗聴…」(4Kレストア版)「リバース・アングル:ニューヨークからの手紙」「ハメット」「瀬戸はよいとこ花嫁観光船」

「カンバセーション…盗聴…」 余計なことは一切語らず見せず、行間を読ませる大人のサスペンス。これが才能のある監督の演出なのだろうと思うが、映画慣れしていないと、若干混乱してしまうかもしれない。クライマックス、幻想が自身の疑心暗鬼か、それが現実…

映画感想「エマニュエル」「366日」「デリカテッセン」(4Kレストア版)

「エマニュエル」 「エマニエル夫人」を現代に移したリメイク版。といっても旧作とは全く違う展開で、思わせぶりな空気感で淡々と語られる筆致は、官能というより詩的であっさりした作品になっています。「あのこと」の監督ということで、独特の世界観を期待…

映画感想「ゴジラ対メカゴジラ」(4Kデジタルリマスター版)「乾杯!ごきげん野郎」

「ゴジラ対メカゴジラ」 四十数年ぶりの再見。怪獣映画ながら一生懸命大人のドラマに作ろうとしている感がとにかく微笑ましく、やたらめったら兵器を繰り出すメカゴジラ、海洋博を間近に控えた沖縄、当時大ヒットした「猿の惑星」の影響された宇宙人の猿人と…

映画感想「紅夢」(HDリストア版)「レッド・サン」(4Kリマスター版)

「紅夢」 左右対称の徹底的なシンメトリーな構図と朱に彩られた色彩演出の妙味、中国古典芸能の音楽とモダンなテンポを組み合わせた音響演出、まるで世界の姿を富豪の大邸宅に凝縮させたストーリ展開、初公開以来の再見でしたが、やはり傑作だった。これが張…

映画感想「菊豆」「ILike Movies アイ・ライク・ムービーズ」

「菊豆」 圧巻の愛憎劇だった。初めてみた時はまだ若かったこともあり、こういう中国の不倫劇は十分理解できていなかったのかもしれないけれど、今回約三十数年ぶりに再見して、ドロドロの展開に終始圧倒されてしまった。共同監督なので、張芸謀らしい色彩演…

映画感想「妖星ゴラス」「ソニック×シャドウ TOKYO MISSION」

「妖星ゴラス」 テレビでしか見ていなかった東宝SF大作を、午前十時の映画祭でついにスクリーンで見ることができた。地球が滅ぶかもしれないというのに呑気で緊張感のない展開は当時の世相を反映しているけれど、クライマックスの円谷英二のデザスター特撮は…

映画感想「図々しい奴」(瀬川昌治監督版)「三等兵親分」

「図々しい奴」 男の純情ドラマは最近少なくなったので、めちゃくちゃに感動してしまいました。谷啓の一生懸命な演技もさることながら全盛期の佐久間良子が雲の上の人くらいに美しい。ハイテンポで描かれる出世物語のテンポも心地よくて、さりげない笑いのペ…

映画感想「次郎長社長と石松社員」「馬喰一代」(瀬川昌治監督版)「アッと驚く為五郎」

「次郎長社長と石松社員」 高度経済成長時代の下着メーカーのたわいないドタバタ喜劇ですが、ストーリー展開のテンポが実に心地よくて、あれよあれよと散りばめられるコミカルなシーンの連続に気持ちが和んでいくのがわかります。職人監督らしい作りのちょっ…