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中国の名門大学・清華大学の卒業式。ディープシークの開発者の多くが同大学のような中国国内の有名校の出身だというPhoto by Yi Haifei/China News Service/VCG via Getty Images

中国の名門大学・清華大学の卒業式。ディープシークの開発者の多くが同大学のような中国国内の有名校の出身だという
Photo by Yi Haifei/China News Service/VCG via Getty Images

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ニューヨーク・タイムズ(米国)

ニューヨーク・タイムズ(米国)

Text by Vivian Wang

中国発のAI開発企業ディープシークの成功の背景には、STEM人材の育成と産学連携に惜しみなく資金を注ぎ込む習近平政権の教育改革があるという。だが、有力な支援者であるはずの中国政府は国内のAI企業の成長を阻害する要因にもなり得ると米紙「ニューヨーク・タイムズ」は指摘する。

中国が「IT業界のリーダー」の地位を奪う


中国のAI企業ディープシーク(深度求索)が低コストで開発した高性能な大規模言語モデル「R1」は、世界に衝撃を与えると同時に、中国国内を沸かせた。

多くの人が同社の成功は、中国の教育レベルが米国のそれと同等か、すでに凌駕したことの表れだと考えているという。

ディープシークの創業者である梁文峰によれば、同社の開発の中心メンバーは全員、北京大学や清華大学など国内の名門大学の出身だ。これまでの中国IT企業には、海外で教育を受けた人材が多かったことを考えると、これは大きな変化だと言える。

「ディープシークのみごとな成果は、我が国の教育のすばらしさを証明している」と、ある中国人ブロガーは投稿している。

ディープシークを創業した梁文鋒。彼もまた中国の名門大学・浙江大学を卒業した。北京大や清華大は、世界大学ランキングでも上位につけている
Photo by VCG/VCG via Getty Images



海外からも称賛の声があがっている。メッセージアプリのテレグラムを創業したパベル・ドゥロフは、競争の激しい中国の教育環境がAI分野の成長を後押ししたと指摘する。 「教育制度を改革しなければ、米国はIT業界のリーダーの地位を中国に明け渡すことになるかもしれない」と、彼はオンライン上でコメントしている。


中国では一般的に、教育レベルの高さが国際的な地位の向上につながると考えられている。ゆえに中国政府は高等教育、なかでもSTEM(科学、技術、工学、数学)分野に積極的に投資してきた。その甲斐あって、大卒者の数はこの20年間で14倍以上に増加した。
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