std::basic_ios::コンストラクタ

public:
  explicit basic_ios(basic_streambuf<char_type, traits_type>* sb);      // (1)

protected:
  basic_ios();                                                          // (2)

private:
  basic_ios(basic_ios&);                                                // (3) 宣言のみ、C++03 まで
public:
  basic_ios(basic_ios&) = delete;                                       // (3) C++11 から

概要

ストリームオブジェクトを構築する。

効果

(1) basic_ios オブジェクトを構築し、init(sb) を呼び出して各メンバを初期化する。
(2) デフォルトコンストラクタ。
構築が完了した時点では、本オブジェクトの各メンバの値は不定である。
本オブジェクトの各メンバは、初めて使用する時かデストラクタが呼ばれる時のいずれか早い方の前までに basic_ios::init を呼び出して初期化しなければならない。
さもなければ、未定義動作を引き起こす。
(3) コピーコンストラクタ。コピー構築不可。
basic_ios オブジェクトをコピー構築することはできない。

備考

コピーコンストラクタは、
- C++03 : アクセス指定子privateで宣言のみされ、定義はされない
- C++11 : アクセス指定子publicでdelete定義される（いずれにせよコピーすることはできないが、public で delete の方が誤ってコピーしようとした際のエラーメッセージが分かりやすいため、変更されている）
コピーコンストラクタが宣言されているため、ムーブコンストラクタも自動生成されない。ただし、派生クラスでムーブ構築、ムーブ代入、交換ができるように、メンバ関数 move()、および、swap() が提供されている。

バージョン

言語

C++98

処理系

Clang: 3.0 ✅, 3.1 ✅, 3.2 ✅, 3.3 ✅, 3.4 ✅, 3.5.0 ✅, 3.6.0 ✅, 3.7.0 ✅, 3.8.0 ✅
GCC: 4.3.6 ✅, 4.4.7 ✅, 4.5.4 ✅, 4.6.4 ✅, 4.7.3 ✅, 4.8.1 ✅, 4.8.2 ✅, 4.9.0 ✅, 4.9.1 ✅, 4.9.2 ✅, 5.1.0 ✅, 5.2.0 ✅, 6.0.0 ✅
ICC: ??
Visual C++: ??

std::basic_ios::コンストラクタ

概要

効果

備考

バージョン

言語

処理系

参照