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進化したLeicaのダブルレンズカメラにAI機能がプラスされた「HUAWEI P20」
スマホというよりSIMフリーカメラかもしれない
提供:ファーウェイ・ジャパン
2018/06/15
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ライカカメラ社と共同開発した、Leicaダブルレンズの搭載で知られるファーウェイのスマートフォンに新モデルが登場した。それが「HUAWEI P20(以下、P20)」だ。
真っ白い箱は高級感が漂い、特別なものを手にする喜びがある。そして、その箱の下部には、赤いライカカメラ社のロゴ。白地に赤がアクセントになっていて、Leicaレンズを搭載している実感が沸く。実は白地に赤いロゴは、Leica M6時代のLeicaの箱も同じだった。それを知っている人には、思わずLeica製品かと思ってしまうような箱だ。
白い箱はシンプルで高級感がある。そこに赤いLeicaのロゴが入り、高品位の雰囲気が高まる カメラ好きにはお馴染みのLeicaのロゴ。Leica製品を手に入れたような気分だ
鏡面仕上げの美しいデザインと使い勝手
本体カラーはミッドナイトブルー、ブラック、ピンクゴールドの3色。今回のレビューではミッドナイトブルーを使用した。深みのあるブルーは重厚感があり、鏡面仕上げが美しい。また、側面のシルバーとのコントラストも綺麗だ。なお、メモリは4GBでストレージは128GBとなっている。市場想定価格は6万9800円(税別)。
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鏡面仕上げが美しい。指紋は付きやすいものの、布などで拭けばすぐ落ちるので、汚れても簡単に美しさが戻る
サイズは、高さ約149.1mm×幅約70.8mm。筆者はiPhone 7ユーザーで、それと比べると二回りほど大きいが“PLUS”ほどではなく、手にして決して大きすぎるとは感じないレベル。画面サイズは約5.8インチで、2,244×1,080ドットのフルビューティディスプレイだ。18.7:9の狭額縁を採用しており、本体側面ギリギリまで画面なので、使っていると画面そのものを持っているような気分になる。指紋認証だけでなく、顔認証機能もあるのは、セキュリティの面で安心感が大きい。
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側面の縁ギリギリまで画面。そのため画面が大きく見える。フルビューティディスプレイのため高精細で色調も鮮やかだ
また、指紋認証のセンサー部分はさり気ない形なので、スマートフォン全体の雰囲気を崩さないのも好感が持てた。このさり気なさは、インカメラのノッチも同様だ。ノッチを最小限にすることで、画面に違和感を持たないデザインとなっており、おかげで広々とした画面に感じられる。
指紋認証のセンサー。万が一他人に操作されないよう、自分の指紋を登録しておこう 上部はインカメラがあるため、その部分は画面がノッチ状になっている。しかしノッチは小さく、使用していても気にならなかった
厚さは約7.65mm。極端に薄いわけではないが、適度な厚みがありホールドしやすい。持ったまま親指もスムーズに動かせるので、とても扱いやすかった。また、Androidユーザーならば慣れているだろうが、電源ボタンと音量ボタンは向かって右側にレイアウト。初めは音量ボタンのつもりが電源ボタンを押してしまうこともあったが、しばらく使っているとすぐに慣れて、指1本で操作できるのが便利だった。
側面のシルバー仕上げも綺麗だ。適度な厚みは握りやすく、iPhone 8クラスを使っている人でも扱いやすい 上が音量ボタン、下が電源ボタン。音量ボタンの下側は、カメラ機能の際にシャッターボタンにもなる
側面の反対側はSIMカードスロット。nanoSIM×2のデュアルSIMだ。用途に応じた使い方ができるのも、ファーウェイのスマートフォンの魅力だ。電源はAndroid端末ではお馴染みのUSB Type-C。今後USB Type-Cを採用した機器は増えてくるので、連携という点でも好ましい。
nanoSIMが2枚装填できる。ユーザーによって切り替える、片方は海外で現地のSIMを入れるなど、使用の幅が広がる Androidでは標準になってきたUSB Type-C。パソコンでもUSB Type-Cを搭載した機種が増えてきているので、汎用性が高い
進化したLeicaのダブルレンズカメラの実力は?
それでは、いよいよLeicaのダブルレンズカメラを見てみよう。本体を縦にした状態で、レンズが縦に2個並んでいる。この点に関しては、HUAWEI Mate 10 Pro(以下、Mate 10 Pro)と同じだ。しかし、Leicaのロゴを見ると本体を横にした配置となっている。スマートフォンはどうしても縦位置が多くなってしまうもの。しかし、P20は横に構えて、一般的なデジタルカメラと同じように横位置メインで撮りたくなるデザインなのだ。
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Leicaのダブルレンズカメラ。左がカラー用、右がモノクロ用だ。ファーウェイがモノクロ写真にこだわっているのを感じる。また、文字が横位置なのもP20の特長だ
そのためP20で撮影していると、スマートフォンの形をしたデジタルカメラ、という感覚になる。レンズはLeica SUMMILUX-H F1.6/ 27mm(35mm判換算)。ライカカメラ社は、描写性能はもちろん、品質管理にもこだわっている。つねにハイレベルな写りが楽しめるように、非常に厳しい条件をパスしないと「LEICA」の文字は入れられない。ファーウェイがライカカメラ社と共同開発したP20のカメラ機能は、まさにLeicaクオリティが味わえるスマートフォンだといえる。
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つい縦位置で撮りがちなスマホだが、せっかく高機能なカメラを持つP20。通常のカメラのように横位置メインで撮りたい
HUAWEI P9から続くLeicaダブルレンズは、レンズそれぞれ撮像素子を搭載する。P20の撮像素子は、カラー用が約1200万画素、モノクロ用が約2000万画素だ。他社製スマートフォンより大型の撮像素子を採用し、高い解像力と豊かな階調再現を実現している。
カメラ機能を起動させると、撮影モードが選択できる。ワイドアパーチャ、夜間、ポートレート、写真、ビデオ、プロ、その他の7種類だ。その中でメインとなるのが写真モード。AIアシストによる被写体認識により、19種類のシーンや被写体を自動選択し、全自動で被写体に最適な撮影が行える。
AI専用プロセッサーはMate 10 Proに搭載されていたが、Pシリーズで初めてP20に搭載された。Mate 10 Proでは認識できるシーンは13種類だったが、P20では6種類増えたことで、幅広い状況に対応できるようになっている。特に「青空」や「滝」も認識できるのに注目。
写真モード。AIアシスト機能により、青空を認識している 公園の滝もしっかり認識。水の流れが自然になるような設定がされる
試しに晴れた空が入るように構図を決めたら、確実に「青空」を認識した。また、認識すると短い説明も表示されるので、どんな写真が撮れるのかイメージしやすいのも親切だ。そのまま撮影すると、青空がくっきり再現され、メリハリのある写真が撮れた
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青空を認識。空がくっきり鮮やかに再現され、晴れた空が強調された
また、公園の滝を狙ってみた。P20は瞬時に滝を認識して、滝の流れを最適に撮影できるように自動セットされる。
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水が流れる音が聞こえてきそうな写真だ。滝らしい仕上がりが得られた
さらに、興味深いのが、植物は「花」と「草木」を別々に認識しているということ。葉にレンズを向ければ「草木」を認識し、花だと「花」になる。近接撮影のシーンはすべて花とは限らない。それをP20はしっかり理解している。AIアシストの優秀さを感じた。
葉に近づくと、見事に「草木」と認識した。AIアシスト機能の認識力の高さを感じる 草木認識で撮影。緑が鮮やかで、生き生きとした写真になった
Leicaの超大口径レンズを彷彿させるワイドアパーチャ機能
ワイドアパーチャは、その名のとおり絞り値を選べる機能だ。選べるF値はF0.95~F16。あのLeicaの超大口径レンズ、NOCTILUX-M F0.95/50mm ASPH.を彷彿させる大きなボケ味が得られる。
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ワイドアパーチャモードで絞りを選択。これはF0.95に設定した状態だ。スマホでも大きなボケが楽しめる
ただし、レンズの開放F値はF1.6なので、光学ではなくデジタル処理によるボケだ。Mate 10 Proも同じくF0.95のボケが可能だったが、P20のボケはより自然になった印象だ。
ピントが合っている部分からボケていく様子も自然なので、スマートフォンで撮ったとは思えない仕上がりが楽しめる。スマートフォンは大きなボケが苦手と言われているが、P20ならボケを活かした写真も得意だ。
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F0.95で撮影。背景がボケて人物が浮き立っている。また点光源は自然な丸ボケになっているところにも注目だ
モデル:オスカープロモーション 鈴木薫
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F1.2に設定した。画面左側の壁を見ると、自然にボケ始めているのがわかる。そのため、スマホで撮ったとは思えない仕上がりになった
プロモード、モノクロ、夜間撮影などデジカメ顔負けの多機能
人物撮影の場合、AIアシストの写真モードでも人物を認識するとポートレート機能になるが、単独でポートレートモードも設定できる。この場合、ユニークなのが3Dライティング機能を持つことだ。ライティングなしの他、ソフトライティング、バタフライライティング、スプリットライティング、ステージライティング、クラシックライティングを装備。特別光を意識しなくても、自動で効果的なライティングにしてくれる。個性的な人物写真を楽しみたいときに活躍できる機能だ。
顔を認識すれば、ポートレートに自動設定される ポートレートモードの3Dライティング。ライティング機能を選択して、さまざまなポートレートを楽しんでみよう
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AIアシストによるポートレート撮影。背景のボケが柔らかく、色調も温かみがあり、ポートレート向きの優しい仕上がりだ
室内でAIのポートレート。人工の光だが、色に偏りがなく肌色の再現も適切だ。また、背景のボケ味も綺麗。カフェやレストランで撮りたくなる ステージライティングを選択。人物だけ明るく周囲は暗く落ちて、まるでステージのスポットライトのようだ
プロモードは、ISO感度や露出補正、ホワイトバランスなどを自分で設定できるモード。普段からレンズ交換式デジタルカメラを愛用している人なら、馴染みやすいモードだ。ここで注目なのが、画面に電子水準器が表示できること。左右の傾きだけだが、水平が確認できるのはありがたい。さらに、スマートフォンでは珍しくRAWの記録もできる。しかも、DNG形式なので、パソコンに保存してAdobe Lightroomなどで調整が可能だ。スマートフォンでも本格機な作品に追い込みたい人に嬉しい機能だ。
プロモードの設定画面。RAW形式の記録や水準器の表示などが設定できる プロモードの撮影画面。ISO感度やWBなど、自分好みの設定が可能だ。また水準器が表示できて、水平がひと目で確認できる
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RAWはDNG形式なので、LightroomをはじめDNG対応のRAW現像ソフトで現像できる。もちろん各調整も行える。本格的な作品撮りをしたくなるスマホだ
モノクロ写真はその他モードから「モノクロ」を選ぶ。“Leica”“モノクロ”といえば、Leicaのモノクロ専用機、Leica Mモノクロームをイメージする人も多いはず。P20のモノクロ専用撮像素子は、まさにLeica Mモノクロームを意識したもの。細かい部分までしっかり解像し、Leicaレンズの描写力の高さと、モノクロ専用撮像素子の解像力の高さが感じられる。また、ハイライトからシャドーまでの階調も広く、質感再現も良好。本格的なモノクロ写真だ。P20を手にしたら、ぜひモノクロ写真も楽しんでもらいたい。
モノクロモード。カラーと同じく、ワイドアパーチャやポートレート、プロ機能も備える エンジンの金属らしい質感、タンクの丸みの再現など、実にリアルな写りだ。これがスマホで楽しめるのは驚きといえる
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豊かな階調は、本格的なモノクロ写真の印象だ。しかも、解像力がとても高く、細かい部分までしっかり再現している。Leica Mモノクロームを彷彿させる写りだ
そして、夜間撮影機能にも注目だ。シャッターがオートの場合、露出を変えた複数回のシャッターを切り、それを合成することで、まるでHDRのような広い階調と低ノイズ、さらに手ブレを抑えている。これを可能にしているのが、「HUAWEI AIS(AI Image Stabilization)」という独自のAIを使った手ブレ補正機能。そのため夜景も手持ち撮影が可能だ。ただし、複数回シャッターを切るため、動く被写体は多重露光のようになる。とはいえ、それをあえて活かすのも楽しさだ。クルマのヘッドライトなどを光跡にしたい場合は、シャッター速度を手動で選ぶ。1/4秒から32秒まで選択可能。この場合は三脚で固定する必要がある。
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夜間撮影モード。シャッター速度とISO感度は手動で選ぶことも可能。ここではシャッター速度を1秒にしている
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ここではシャッター速度もISO感度もオートで撮影した。複数回露光されるので、走るクルマは多重露光されたように写った。だが、これも面白い。夜景撮影も手持ちで手軽に楽しめる
他にも、フィルタ機能でアプリなしでも特殊効果が楽しめる。さらに、960fpsのスローモーション動画機能も備える。スマートフォンで肉眼を超えた世界が見られるのは驚きだ。
フィルタ機能からノスタルジアを選択。色褪せたカラープリントのような、名前どおりノスタルジックな仕上がりになった
960fpsのスローモーションで公園の噴水を撮影した。水の勢いが、スローで見ると肉眼の印象とは異なるのがわかる
本格的なデジタルカメラに匹敵するほど多機能なカメラ機能を持つP20。4D予測フォーカス機能で動く被写体を追尾でき、子どもやペットの撮影にも威力を発揮する。
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4Dフォーカスにより動く被写体も得意。モデルさんに歩いてもらうと、その動きを確実に捉えた
インカメラは約2400万画素でF2の明るさのレンズを持つ。こちらはLeicaレンズではないが、それでも解像力は十分高く、SNS用なら不満に思うことはないはずだ。
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自撮りをする人に欠かせないインカメラ。HUAWEI P20のインカメラは約2400万画素もあるので、トリミングしても高画質だ
カラーの色調は全体的に鮮やか目の傾向。SNSなどにアップしたとき見栄えしやすい仕上がりだ。もし鮮やかすぎると感じたら、プロモードでRAW記録し、パソコンで好みの色調に整えられる。特別なアプリをダウンロードすることなく、好みや状況に対応できるのは、P20ならではのメリットだ。
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モデルさんに自撮りをしてもらった。解像力や背景のボケはLeicaレンズに及ばないものの、高画質といえる仕上がり。SNS用としては十分満足できる
SIMフリーカメラとしてP20で写真を楽しむ
日本は世界でも珍しいiPhone大国だ。Androidは使ったことがない、という人も多いだろう。実は筆者もそうなのだが、実際使ってみると決して難しいことはなく、動きも速くて快適。iPhoneユーザーでも違和感なく扱えた。しかも、P20の特徴はSIMフリーということ。自分の使い方に合ったSIMが選択できる。例えばP20にMVNOのSIMを入れてiPhoneと2台持ちをする、という方法もある。また、レンズ交換式カメラのサブにP20を持つ、という方法もある。いつでも持ち歩けるSIMフリーのカメラとして、P20で写真を楽しんでみよう。