※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。
毎回味が安定しないし、美味しく淹れるコツが知りたいな。
コーヒーのハンドドリップは淹れる人の技量によって大きく風味が変化します。
ハンドドリップを始めてみたものの、美味しくない・味が安定しないとモチベーションも下がります。
お客さんが来たときにコーヒーを淹れてあげたくても、美味しくないコーヒーは出したくないですよね。
この記事ではハンドドリップ歴3年のコーヒー好きが、安定して美味しく淹れるコツをお教えします。
コツがわかれば毎日同じ味を楽しめますし、誰かに淹れてあげたときも喜んでもらえますよ。
美味しく淹れるコツをマスターして、楽しいコーヒーライフを満喫してください。
- 4つの要素をはかることで味が安定する
- 自分の基準のレシピを作って都度調整する
ドリップコーヒーの淹れ方のコツ①「はかる」こと
ハンドドリップをするとき、「なんとなく」「適当に」淹れている人は多いです。
「なんとなく」淹れていると安定して美味しいコーヒーは淹れられません。
コーヒーも同じで、毎回の淹れ方を揃えることで、安定した風味を作り出すことができます。
まずはコーヒーを淹れるときに、いろんなものを「はかる」ことを意識しましょう。
要素を「はかる」とコーヒーの風味は安定する
コーヒーを淹れるときにはかるものは以下の4つです。
- 豆の量
- お湯の量
- お湯の温度
- 抽出の時間
以上の要素を意識して、自分の好みになるように調整していきましょう。
注意してほしいのは、調整するときは要素を1つずつ変えることです。
1度に複数の要素を変えると、なにが要因で風味が変わったのかがわからなくなります。
豆の量を量る
豆の量はコーヒーの濃度に影響します。
豆の量が適当だと、昨日は薄かったけど今日は濃い、といったように、濃さが変わります。
キッチンスケールで8g~12gくらいを目安にして量を一定にしましょう。
最初に10gで淹れてみて、濃いと思ったら少なく、薄いと思ったら増やせば大丈夫です。
ドリッパーを買ったときに計量スプーンがついてくることもあります。
手軽に量ることができますが、注意点があります。
メーカーによってサイズが違ったり、豆によってグラム数が変わるということです。
毎回使うスプーンを変えたり、焙煎度が違う豆を同じスプーンで量ったりすると、思ったような濃度にならない要因となります。
安定した風味を作りたいときは、スケールで量りましょう。
お湯の量を量る
注ぐお湯の量も濃度に影響します。
量を増やすと風味は薄く、減らすと濃くなります。
豆との割り合いを意識すると考えやすいです。
例として、2人前に豆20g使う場合、お湯は300mlといった感じです。
豆の量と合わせて考える必要があるので、豆の量を変えるなら湯量は変えない、湯量を変えるなら豆の量は変えないように意識します。
お湯の温度を計る
お湯の温度はコーヒーの風味に関係します。
苦味や酸味といったコーヒーの成分は湯温によって、抽出されやすさが違います。
一般的に湯温が高いと苦味が、低いと酸味が出やすいです。
自分が飲みたいコーヒーは苦味系か酸味系かで湯温を変えてみましょう。
抽出にかける時間を計る
抽出にかける時間も濃度に影響があります。
じっくり淹れるとどっしり、スピーディに淹れるとさっぱりしやすいです。
豆の量・お湯の量と一緒に考えましょう。
時間をかけすぎると雑味も出やすくなるので注意が必要です。
ドリップコーヒー淹れ方のコツ②風味に影響がある要素を知ることも重要
ハンドドリップでうまく淹れるには、風味が変わる要素を知っておくことも重要です。
一般的に風味への影響がある要素は以下の通りです。
- 豆の焙煎度
- 豆の挽き目
- 豆の鮮度
- お湯を注ぐ回数
- ドリッパー内のお湯を落とし切るかどうか
細かいことをいうと他にもありますが、わかりやすいものとしてはこれくらいです。
豆の焙煎度
焙煎度はコーヒー豆の焙煎の深さを表しています。
コーヒー豆を買うと、パッケージに「浅煎り」「中深煎り」などの記載がありますよね。
焙煎度による味の傾向を簡単に説明すると、焙煎が深ければ苦味が、浅ければ酸味が出やすくなっています。
自分が苦味の強いコーヒーを飲みたければ深煎りの豆を、明るい酸味が好みであれば浅煎りの豆を買うといいでしょう。
豆の挽き目
豆の挽き目はコーヒー成分の出やすさに影響します。
挽き目が粗ければコーヒー成分が抽出されにくく、細ければ抽出されやすくなります。
豆・お湯の量や湯温などと合わせて考える必要があります。
豆の鮮度
焙煎されてから時間の経ったコーヒー豆は酸っぱい味がすることがあります。
豆を買うとき、焙煎日がわかる豆を買えば、鮮度が悪い豆を避けることが可能です。
一般的に焙煎後1ヶ月くらいが美味しく飲める目安といわれています。
買ってきた豆はできるだけ焙煎日から1ヶ月以内に消費しましょう。
以下の記事でコーヒー豆の保存方法別の鮮度の変わり方を実験しています。
関連記事:コーヒー豆の保存方法
お湯を注ぐ回数
お湯を注ぐ回数も要素の一つです。
1回で全量のお湯を注ぐこともあれば、3~5回に分けることもあります。
ちょっとマニアックですが、お湯の注ぎ方でも風味に変化があります。
よく本やネット記事では「ドリッパーの中心から「の」の字を書くように」といわれますね。
この注ぎ方はドリッパー内のコーヒー粉が撹拌されるので、コーヒーの成分が(雑味も含めて)よく出ます。
のの字を書かずに真ん中に真っすぐ注ぐと、スッキリ目の抽出になります。
ドリッパー内のお湯を落とし切るかどうか
基本的にコーヒーの成分は、ドリップの前半でおいしい成分の大半が抽出されています。
後半の、特に最後の抽出には雑味やえぐみといった要素が含まれるので、落とし切らないことが推奨されます。
ですが、雑味でもえぐみでも味は味。
それも含めてコーヒーを楽しむのもまた一興です。
ドリップコーヒー(ハンドドリップ)の手順
私がよく使うレシピをご紹介します。
豆の量 | 20g |
挽き目 | 中挽き |
お湯の量 | 300ml |
お湯の温度 | 90℃ |
注ぐ回数 | 4回(50ml、70ml、90ml、90ml) |
抽出時間 | 約3分30秒 |
この淹れ方が正解ということではありません。
味覚には個人差があり、1人1人好みは違うので、この淹れ方は1つの例として考えてもらえると幸いです。
ペーパーフィルターはしっかり折ってからセット
フィルターはしっかり折りましょう。
折り方が不十分だと、ドリッパーとの間に隙間ができてしまい、味がブレる原因となります。
フィルターはリンスする
ドリップする前にフィルターをお湯で濡らすことを「リンス」と呼びます。
リンスするとフィルターの紙臭さがとれるとともに、ドリッパーが温まり、注いだお湯の温度低下を防ぎます。
また、サーバーが温まることで、コーヒーが冷めにくくなるというメリットもあります。
寒い日のハンドドリップなどではひと手間加えてあげると、温かさが持続しやすいですよ。
カップも温める
リンスのタイミングで一緒にカップも温めましょう。
カップを温めておくことで、コーヒーが冷めにくくなります。
粉を平らにする
ドリッパーが温まったら、サーバーに残っているお湯は捨て、コーヒー粉をセットしましょう。
コーヒー粉をドリッパーに入れたらできるだけ平らにします。
こうすることで抽出ムラを防ぎます。
お湯を注ぐ
1投目
円を描きながら50ml注ぎ、注ぎ始めから60秒待ちます。
2投目
70ml、注ぎ始めから50秒待ちます。※トータル120ml
3投目
90ml、注ぎ始めから50秒待ちます。※トータル210ml
4投目
回さずに90ml注いでお湯を落とし切ります。※トータル300ml:約3分半
回さずに注ぐことで、ドリップ後半の抽出効率を下げ、雑味を抽出しないようにします。
撹拌する
ドリッパーを外したらマドラーでかき混ぜるか、サーバーを回して撹拌(かくはん)しましょう。
抽出した後のコーヒーはサーバー内の上下で濃度が違うので、混ぜることで味を均一にします。
出来上がり
カップに注いで出来上がりです。
外伝:ローグレードの豆はハンドピックでクリーンにしよう
お店で買った豆でも、自分でハンドピックすることで味わいをグレードアップさせることができます。
通常はショップの方でハンドピックをしていることがほとんどです。
ですが、スーパーで売っているような大量生産の豆など、スペシャルティクラスじゃない豆は欠点豆が混ざっていることが多いです。
やり方は簡単。バットとボウルを用意して(新聞紙やお茶碗などでも可)、欠点豆をひたすら弾いていくだけです。
欠点豆は雑味の原因になりえるので、時間に余裕のある時にでも取り除いておくと、雑味の少ないクリーンな豆に変貌しますよ。
関連記事:ハンドピックってどうやるの?実際にやってみてレビュー
まとめ~豆の量やお湯の量をはかって安定した風味のコーヒーを淹れよう~
ハンドドリップでおいしく淹れるコツは、「はかる」ことです。
はかる内容は以下の4つです。
- 豆の量
- お湯の量
- お湯の温度
- 抽出の時間
自分の中に1つ基準を作っておけば、味を変えたいと思ったときに次回以降どう淹れたらいいかがわかりやすくなります。
自分の基準がわからない場合は、ご紹介した淹れ方を基準にしてやってみてください。
薄い・濃いを感じたなら、紹介したレシピから豆・お湯の量、湯温、抽出時間を調節しましょう。
どんどん自分の好みに近づけることができます。
はかることを習慣化して、安定したおいしいコーヒーを楽しんでくださいね。
関連記事:デカフェ好きが選ぶデカフェ豆7選