私も高校生の時、真剣に転校を考えたことがあり、親の知人で教育委員会の仕事をしていた人に調べてもらったことがあります。 > ・まず転入自体可能なのか。 「不可能ではないが簡単でもない」というのが実情。 転入させるかどうかは受け入れ高校側の判断。入学試験のように受け入れ枠があるというものではなく、あくまで特別措置ですので、転校の理由や成績、その他様々な事情によって、受け入れる場合もあれば受け入れない場合もあるとのことです。 私立高校であれば転入受け入れ体制があるケースが多く、比較的容易なようです。 > ・転入にはどんな試験が課されるのか。 当たり前と言えば当たり前ですが、その時点の学年・学期相応の学力試験。授業の進度に差がある場合は、自分がまだ習っていない範囲の問題が出る可能性もあります。 転入試験を実施しない場合もあるという話を聞いたことがありますが、恐らく底辺高校や私立の話ではないかと思います。 > ・転入にはその高校の偏差値 +1~2の実力が必要というのは本当か。 「高校の偏差値」というのは、一般に入学試験のボーダーラインを表しています。例えば、「偏差値50の高校」というのは、全国模擬試験で偏差値50以上の人が合格した高校という意味です。別の言い方をすると、偏差値50付近の人はその高校では底辺レベルの学力ということになります。 受け入れ高校としては、底辺レベルの生徒を積極的に転入させる理由はありません。「偏差値 +1~2の実力が必要」というのは、「最低でもそれくらいの学力がないと難しいよ」という意味合いで言われているのではないかと思います。 私の時は「入試よりも成績評価は厳しい」という説明でした。つまり、入試ではギリギリ合格できるレベルの高校でも、転入試験では落とされる可能性が高いということです。 いずれにしても、転校手続きには在籍高校の協力が不可欠ですので、早目に担任の先生に相談するのが先決です。 ちなみに、私は結局転校しないという選択をしました。転校のプロセスもそれはそれでストレスだし、転校先で別の悩みを抱えないという保証もなく、大学受験に注力するには転校しない方が得策と判断したからです。 最終的には大学に合格できたので結果オーライでしたが、卒業までは地獄の苦しみでした。 あくまで私の体験に基づく話であり、時代も違うので、質問者さんのケースには当てはまらないことがあるかも知れませんが、ご参考になれば。