ユーロ圏GDP、0.7%増=4年連続プラス―24年
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【ロンドン時事】欧州連合(EU)統計局が30日発表した2024年のユーロ圏(20カ国)の実質GDP(域内総生産)速報値は、前年比0.7%増だった。プラス成長は4年連続。成長率は23年(0.4%増)より拡大したものの、ドイツを中心に製造業の不振が続き、景気の足を引っ張った。EU全体(27カ国)では0.8%増だった。
24年10~12月期は、季節調整済みで前期比横ばい。EU全体は0.1%増だった。主要国では、スペインが0.8%増、ポルトガルが1.5%増と堅調だったが、ドイツは0.2%減、フランスは0.1%減、イタリアは横ばいだった。
欧州中央銀行(ECB)が昨年12月に公表した経済予測によると、ユーロ圏のGDPは25年に1.1%増、26年に1.4%増と伸びが加速する見通し。ただ、ロシアのウクライナ侵攻の行方や、トランプ米政権が掲げる高関税政策の影響など不透明要因が多く、「経済成長が下振れするリスクがある」(ラガルドECB総裁)とみられている。