アタリとは、以下のことを表す。
- 美術用語で大まかな位置決めのこと。下書きの一種とされることも。
物や関節などの位置・範囲に対して大まかな線・丸や目印等を配置する。 - 機械工学用語の一つで、機械類を使い込むことで動きがよくなること。
- 囲碁用語の一つで、石を取る一つ手前の状態
- アメリカのコンピュータゲーム会社。ATARI。
- 日本のゲーム開発会社。4.の米アタリ社と直接的な関係はない。
- 単純に「当たり」「当選」のカタカナ表記。
お菓子やアイスの棒など、開封してこれが書いてあるともう一本おまけで貰える場合もある。
※ただし平仮名表記「あたり」の記事は別記事として扱っているのと自動リンクをオフに設定されている
以下、本稿では1・4について記述する。
概要(1)
美術用語で大まかな位置決めのこと。漫画やイラストを描く際にも用いられる。
物や関節などの位置・範囲に対して丸・線・目印等を配置して大まかに指定する。
比率を正確に取りたい場合など、定規等を使用する場合もある。
- アタリの時点では明確な形になっている必要はない。
- 人によってアタリの描き方には個人差がある。
- アタリを用いず、いきなり本番から描き始める人もいる。(適宜修正される)
- アタリ範囲を厳格に守らなくてはいけない訳ではなく、修正していく過程でズレる場合も多々。
- 特に意識しなければ下書き手順の一種とされる場合もあるが、下書きより大雑把。
アタリが決まったら、それに沿って下書きを始め、細かく描き込んでいく。
また必ずしもそれをアタリ・下書き・完成品とするものではないが
どんなイメージで描きたいかを大雑把に描いた草案はラフ(ラフ画)と呼ばれる。
概要(4)
世界初のゲーム会社であり、ノーラン・ブッシュネルが1972年に創業した。ビデオゲームブームの先駆けとなった卓球ゲーム「Pong(ポン)」を製造、販売する。これが記録的な売上を達成し、世界で最初に大ヒットしたビデオゲームと呼ばれている。その後も多くのゲームを発売し1970年代のゲーム市場を牽引した。
しかし1980年代には深刻な販売不振に陥る(この経緯についてはアタリショックの記事が詳しい)。さらに分社、買収などを経て一時期はブランドが消滅する危機に陥る。
現在アタリと名乗っているのは、かつてインフォグラムという名前だったフランスのゲーム会社である。2008年に米アタリ社を完全子会社化し、2009年に本社の社名をInfogrames SAからATARI SAに変更した。
日本支社であるアタリジャパンは1973年に設立。社名は同じだが、2000年以前とそれ以降では親会社が異なる。2006年を最後に活動を休止したようである。
コネタ
- 名前の由来は囲碁の「アタリ」から。ブッシュネルはアタリ退社後もいくつかの事業を手がけ、その一つに「センテ」という会社がある。
- アップル社の有名人スティーブ・ジョブスもアタリの元社員。当時ヒューレット・パッカードで働いていたスティーブ・ウォズニアックを騙してブロックくずしゲームの基板を作らせた。
- 会社のロゴはATARIの"A"と富士山をモチーフにしている。