夜襲とは
古来より戦術として定着している夜間の不意打ち・ゲリラ的戦術である。
概要
行軍もしくは警備で疲労した軍は夜になれば大半の兵が眠る。
全員が寝るわけではなく、一部の兵士が起きて警戒・監視を行う不寝番もあるが万能ではない。異変が起きた際、ほとんどの兵士は寝起きの頭で状況把握が難しく、寝起きの兵でも分かるよう簡潔な説明をするタイムラグが発生する。また寝起きでも遅延なく速やかに把握・行動できるよう訓練も必要になる。
護衛の少ない無警戒な状態であることがわかっているのなら奇襲をしかけるのは有効で、
成功すれば敵軍が混乱したまま戦力を大きく削ることができる。
漫画やアニメで題材とされやすい三国時代や戦国時代でも夜襲によって
兵糧を燃やして戦闘意欲を削り、建造物や宿舎を燃やして燻し出し、森林を燃やして退路を断ち、敵軍を撃破する。
逆に看破されて返り討ちにあう描写もある。
中世ではフランスのベルトラン・デュ・ゲクランが奇襲や夜襲を得意としており、
これを機に嫌われ者から立派な軍人へと成長した。
現代
現在の戦争ではハイテク化され、レーダー技術が発達しており個人でも暗視装置で襲撃側の動きを掴みやすい。弓矢ほどではないが、サプレッサー(消音機)などで大きな音を立てず殺傷する事も可能となっている。ただし日中と比較し得られる情報や視野は少なくなるため、銃撃戦においては同士討ちの危険も高まる。
灯火管制によって照明の使用は制限されているものの、居場所がバレてしまえば敵に夜襲・包囲される危険は高くなる。
その他
ゲームでは、夜襲案をスルーされた革命戦士が有名で、ニコニコ動画の夜襲タグの多くはこの空気によるものである。