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細川亨(ほそかわ とおる、1980年1月4日-)とは、青森県出身の元プロ野球選手(捕手)である。現在は九州独立プロ野球リーグ・火の国サラマンダーズの監督。
概要
ロキテクノ富山 #81 バッテリーコーチ 兼ディフェンス担当 |
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細川亨 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 青森県東津軽郡平内町 |
生年月日 | 1980年1月4日 |
身長 体重 |
183cm 104kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 捕手 |
プロ入り | 2001年自由獲得枠 |
引退 | 2020年 |
経歴 | |
選手歴
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プロ野球選手テンプレート |
アマチュア時代はごく普通の公立高校である青森北高校から地元の青森大学と進んだ。
西武時代
正捕手の座、ポスト伊東勤の座を野田浩輔と争い勝利。3年目の2004年にはサイクルヒットを達成するなど、低打率ながら2桁本塁打を期待できるパンチ力のある打撃と、2006年から3年連続盗塁阻止率1位をマークする強肩を武器に西武の正捕手として活躍する。
2007年に背番号を27に変更。2008年には初のベストナインに選ばれた。しかしその一方、完全に不動の正捕手にはなりきれず、炭谷銀仁朗や上本達之と併用されることも多かった。
ソフトバンク時代
2010年オフ、FA宣言し福岡ソフトバンクホークスに移籍。背番号は27。
ホークスでも正捕手の地位を獲得(ただし杉内俊哉だけは山崎勝己と組むことが多かった)。自慢の盗塁阻止率こそ1割台と振るわなかったが、強力投手陣を好リードし、チーム防御率2.32の投手王国を作り上げた。同年にFA入団した内川聖一の活躍が目立つ中、ファンの間では優勝の陰の立役者とも言われた。
以降、2012年~2014年もたびたび故障があり、2014年には鶴岡慎也がFAで加入してきたが、基本的に正捕手を務め、特にエースの攝津正の女房役を務めた。
2015年は故障に泣かされ、59試合に終わった。本塁打が0本だったのは2002年以来だった。
2016年は49試合の出場に留まったものの、CSでは7試合中5試合でスタメンマスクを被ったにもかかわらず、オフにまさか戦力外通告を受ける。ソフトバンクからはバッテリーコーチ就任を打診されたが、これを断り自由契約となる。
楽天時代
2016年11月に東北楽天ゴールデンイーグルスとの契約に合意した。背番号は68。西武からFA移籍してきた岸孝之と再びチームメイトとなる。
ロッテ時代
2018年12月6日に千葉ロッテマリーンズと契約した。背番号は55。
2019年は開幕を二軍で迎えたが、6月8日に一軍登録。以降試合終盤に抑え捕手として出場。若手中心の捕手陣のなかで唯一のベテランとして存在感を示した。
2020年はルーキー・佐藤都志也の台頭もあり開幕から二軍暮らしが続き、二軍でもほとんど試合に出ることはなく、11月に戦力外通告を受けて現役引退を表明。11月9日の北海道日本ハムファイターズ戦が引退試合となった。
引退後
2021年は、新たに設立された独立リーグ・九州アジアリーグの熊本球団・火の国サラマンダーズの監督に就任。同年限りで退任。
2022年からは社会人野球のロキテクノ富山でバッテリーコーチ兼ディフェンス担当に就任した。
プレースタイル
- 別名「津軽の鉄人」。タックルされても首投げされて負傷しても長期離脱しない屈強な身体が持ち味。お立ち台では津軽弁を披露することもある。
- 強肩が武器で、盗塁阻止率は毎年高い数字を残す。
- 打撃は基本的にあまり期待されておらず、三振に倒れるのはお約束。パンチ力はあり、思いがけないところで本塁打を放ったりもする。バントは非常に上手い。
- 相手にタイムリーを打たれた際、本塁付近の三塁走者の進路上にマスクを投げ捨てることが多く、西武時代から批判されている。
人物・その他
- 顔が氷川きよしに似ている事から(by伊東勤)ニックネームがキヨシとなったが、氷川ファンからは「イメージが壊れる!」との声も。とはいえ、ホームゲームでの登場曲『きよしのズンドコ節』は定着し、名物となっている。
- キューバから横浜DeNAベイスターズに加入したユリエスキ・グリエルについて「困ったら1、2回ぐらい当てればいいでしょう」などと発言して批判を浴び、また実際に直後の試合でDeNAのアーロム・バルディリスに死球が当てられた(ピッチャーは中田賢一)こともありソフトバンクの公式Twitterに批判が寄せられる。これに対し公式Twitterが「ネタにマジレス☆」などと返信したため、DeNAファンのみならずホークスファンからも批判があった。
- 前述のマスク投げに加え、2012年に西武の栗山巧が死球骨折し激痛に苦しむ中で主審にスイングを確認したりファールではないかとアピールしたりするなど、「何をすれば相手が怒るか、お見通し」「試合中の振る舞いが頭にくる」と元同僚の西武ナインに言われるほどの性格である。
評価
ノムさんこと野村克也は捕手としての細川を絶賛している(一方打者としては「二流」)。
「隣の芝は青い」(楽天と西武の捕手比較)
「今のパリーグのキャッチャーの中では、一番キャッチャーらしい」
「捕手にとって大事なのは逃げ出さないこと」(ブロックに関して)
「原は城島を使うんだろうが、俺なら細川だな。」(2009年のWBC代表選考で)
「俺が細川を薦めたために選考に漏れた。」(最終選考落選を聞いた後、細川に謝罪)
2ちゃんねるにおける細川亨
上記のズンドコ節から「ずんどこ」縮めて「ずん」と呼ばれる。
三振がとても多く、貫禄と称えられるのが定番。
または實松一成の顔文字を使って『貫(`・ェ・´)禄』と書き込まれる事も。
逆にヒットやホームランが出ようものなら事故と称えられる。
応援歌
球団 | レス | No | プレイヤー |
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西武 | 応援歌のピコカキコ一覧#687 | 10742 | |
ソフトバンク | 応援歌のピコカキコ一覧#76 | 8632 |
成績
年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
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2002年 | 西武 | 2 | 4 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .000 | .000 |
2003年 | 93 | 216 | 195 | 21 | 39 | 12 | 1 | 5 | 14 | 1 | 9 | 0 | 9 | 2 | 64 | 4 | .200 | .243 | |
2004年 | 116 | 366 | 313 | 34 | 68 | 21 | 1 | 11 | 39 | 2 | 23 | 1 | 22 | 6 | 104 | 5 | .217 | .281 | |
2005年 | 113 | 348 | 289 | 25 | 56 | 12 | 1 | 8 | 32 | 0 | 27 | 1 | 29 | 2 | 86 | 4 | .194 | .271 | |
2006年 | 99 | 312 | 266 | 22 | 53 | 13 | 1 | 7 | 27 | 0 | 26 | 1 | 15 | 4 | 68 | 3 | .199 | .252 | |
2007年 | 139 | 448 | 393 | 39 | 94 | 20 | 0 | 10 | 43 | 2 | 21 | 5 | 20 | 9 | 96 | 8 | .239 | .288 | |
2008年 | 133 | 446 | 404 | 42 | 96 | 20 | 1 | 16 | 58 | 0 | 23 | 3 | 12 | 3 | 129 | 11 | .238 | .263 | |
2009年 | 46 | 114 | 102 | 8 | 18 | 5 | 0 | 4 | 13 | 0 | 6 | 0 | 6 | 0 | 44 | 1 | .176 | .222 | |
2010年 | 112 | 341 | 293 | 28 | 56 | 10 | 2 | 8 | 33 | 1 | 23 | 0 | 20 | 5 | 84 | 4 | .191 | .255 | |
2011年 | ソフトバンク | 97 | 264 | 219 | 16 | 44 | 7 | 1 | 1 | 20 | 1 | 34 | 2 | 7 | 2 | 55 | 1 | .201 | .230 |
2012年 | 92 | 217 | 185 | 5 | 29 | 3 | 0 | 2 | 13 | 0 | 21 | 2 | 8 | 1 | 50 | 1 | .157 | .194 | |
2013年 | 112 | 274 | 227 | 20 | 44 | 12 | 0 | 5 | 30 | 0 | 25 | 0 | 15 | 7 | 64 | 3 | .194 | .265 | |
2014年 | 112 | 294 | 247 | 14 | 47 | 9 | 0 | 5 | 32 | 0 | 29 | 3 | 12 | 3 | 83 | 3 | .190 | .234 | |
2015年 | 59 | 114 | 95 | 4 | 11 | 5 | 0 | 0 | 5 | 0 | 9 | 1 | 9 | 0 | 37 | 2 | .116 | .190 | |
2016年 | 49 | 115 | 93 | 6 | 21 | 2 | 0 | 1 | 6 | 1 | 15 | 0 | 6 | 1 | 28 | 4 | .226 | .280 | |
2017年 | 楽天 | 20 | 23 | 20 | 1 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0 | .100 | .100 |
2018年 | 2 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | .000 | |
2019年 | ロッテ | 31 | 8 | 6 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .333 | .333 |
2020年 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .000 | .000 | |
NPB:17年 | 1428 | 3907 | 3354 | 285 | 680 | 151 | 8 | 84 | 367 | 8 | 296 | 19 | 190 | 45 | 1005 | 54 | .203 | .254 |
表彰・その他
表彰 | ||
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ベストナイン | 2回 | 2008年、2011年 |
ゴールデングラブ賞 | 2回 | 2008年、2011年 |
その他 | ||
サイクルヒット | 1回 | 2004年4月4日 |