兆とは、数字の1,000,000,000,000(1012)を表す漢数字である。
ただ命数法によって色々と変わり、古くは、106、1016なども指した。
また以下のことを表す。
金額として
1兆円もあると様々な事象の購入・建設・実行が容易に可能である。
日本における国家予算レベルの金額がこれ。
1990年には約69兆円、2000年代には80兆円を超え、2023年には114兆3812億円となった。
個人資産として持っていれば億万長者間違いなしである。
- 一万円札にすると1兆円は10t、積み重ねると10㎞。(一万メートル)
- 現金で保管・運搬するのは重労働で、厳重な警護が必要となる。
- 参考値として、1億円でも一万円札で1㎏の重さがある。
- 均等に配布すると…
- 吉野家の牛丼並盛(店内飲食で税込426円)を23億4741万7840杯食べられる。
- 1日3食で7億8247万2613日、214万3760年食べられる。
- 日本人全員がそれを18.7回、1日3食で6.2日間食べられる。
- 家賃5万円の部屋を166億6666万6666年借りることができる。
- 3000万円の一軒家を3万3333軒建てることができる。
- 最も高額な航空機であっても約2200億円[1]であるため、普通に購入が可能。
反面、利権や税金の無駄遣い、正しく使われていない事も多々。
その他の金額・事象の例
→ 5000兆円欲しい! の項目を参照。
漢字として
- 意味
- きざし、何かの予兆。1012を表す漢数字。106を表す漢数字。
- 〔広韻〕に「十億を兆と曰ふ」とある。
- 字源
- 亀甲に左右対称に焼きを入れてできた、ひび割れの象形。このひび割れの形で、吉兆を占った。〔説文解字〕では、𠧞を正字としていて、〔巻三〕に「龜を灼(や)きて坼(さ)けたるなり。卜、兆に从(したが)ふ。象形」とある。
- 音訓
- 音読みはチョウ、訓読みは、きざす、きざし、うらない、かず。名のりに、とき・よし、がある。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校4年生で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 声符
- 兆を声符とする漢字には、佻、咷、垗、姚、洮、挑、逃、桃、珧、旐、晁、朓、眺、窕、絩、覜、銚、頫、跳、趒、誂、鮡などがある。
- 語彙
- 兆候・兆民
異体字
- 𠧞は、〔説文〕の本字。
- 𡉵は、〔干禄字書〕に「通」とある異体字。
- 𡊥は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
関連項目
脚注
- *B-2ステルス爆撃機。(→B-2)