天敵とは、
ある生物の食う・食われるという関係の中で、食われる側から見て自分たちを捕食する生物のこと。捕食といっても一般にイメージされる捕食の他に、寄生する側の生物や(蝶や蛾にとっての寄生蜂とか)、病死の原因になる生物(蛙にとってのカエルツボカビ菌)も天敵に含まれる。
食物連鎖の下位の生物ほど通常は多く、上位の動物や大型動物になれば少なくなる。例えば、ネズミや蛙の天敵は複数いるが、虎やクマ、象やサイを襲って食べる生物と言うのは少ない。人間も通常は食物連鎖の枠から外れているので、天敵は少ないと言える。(事故とかは車に捕食されたりするわけじゃないし、クマやワニに食われて死ぬ人はいるけど東京や名古屋の都市に住んでいればそんな死に方は普通しないし、病気の原因となる菌やウイルスくらいかね強いて言えば)
そこから、自分にとって苦手な存在、敵のこと。
食う食われるの関係にあるということを利用して、害獣害鳥害虫の駆除にそれら害虫害獣害鳥の天敵である生物を利用するということも行われている。これは生物農薬と言われ、化学的な薬剤を撒く量を減らしたりできるという利点がある。例えばトンビがいるとカラスがいなくなるのでトンビを飛ばすとか、ダニを駆除するために肉食性のダニを撒くとかといったことが挙げられる。しかし、生物は通常一種類の生物だけ食べているわけではないので、マングースを放ったはいいもののハブより沖縄のより弱い生物を食べてしまい生態系を乱してしまった、というようにうまくいかないこともある。
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最終更新:2024/11/23(土) 11:00
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